世界の食事情

世界には国際連合で承認されている国だけでも193ヵ国あり、総人口は確認できる範囲で2018年現在、約76憶人にのぼります。実際にはこの数を上回るでしょう。
ところで、これだけたくさんの人がいるとなると国や地域、宗教によって文化が全く異なっているのではないでしょうか?
今回は世界の文化、特に食事情を様々な角度から調べてみました。

食事をする時間や回数はどうなっているの?

あなたの国では、食事は何回食べますか?食事をする時間帯はいつでしょうか?
個人差ももちろんありますが、実はこれも地域などによって変わってくるのです。
自分では当たり前だと思っていたことが、世界に目を向けてみると意外とマイナーなことだった。ということもあるのです。

≪1日に5回以上食事をする国もあれば1回という国もある≫

多くの国では1日に2~3回の食事というのが基本になっているようですね。
しかしスペインでは5回食事をする人が多いそうです。

さらに多い国ですと、マレーシアが挙げられます。個人差もあるようですが、好きな時に食べるという風習のため多い人で6~8回という場合もあるようです。

ですが、回数が多いからと言って1日の食事量が多いわけではありません。軽いものを数回に分けて食べていることが多いようです。
またそれとは逆に、回数は少なくても1度の食事量が多い国もあります。
アメリカなどがそういった傾向にあります。

少ない回数ですと、アフリカや東南アジアの僧侶の1日に1~2回でしょうか。
しかも僧侶の方は2回目の食事は1回目の食事の残り物を食べているそうです。
残り物がなければ必然的に1回となってしまいます。
アフリカは発展途上国で食料に困っている地域もあるため、必然的に食事回数が少なくなっているのかもしれません。

≪食事を摂る時間は宗教などで左右されている場合も≫

大半の国では朝、昼、晩に食事をしており、食事回数の多い国ではその間に間食的に何かを食べています。
ですが、先程話に挙がった東南アジアの僧侶はそうではないようです。
宗教の決まりで午前中にしか食事が出来ず、僧侶は食事を作ってはいけないという決まりもあります。
またイスラム教ではラマダンと呼ばれる断食期間があり、1ヶ月食事を経ちます。
1ヶ月も食事を経つなんて、断食をしたことない人から見たら驚きですね。

≪メインとなる食事の時間帯にも違いがあった≫

食事を摂る時間の話をしましたが、実はその時間の中でもどの時間の食事に重きを置いているかということにも地域差があるのです。
ヨーロッパでは昼食をメインとする国が多い一方、オーストラリアやカナダ、日本では夕食がメインとなっています。
アメリカでは北部と南部で違いがあるようで、北部では夕食が、南部では昼食が食事のメインに当たるディナーと呼ばれています。


みんな朝食はどんな物を食べているの?

1日の始まりの朝食は元気の源とも言えるでしょう。もちろん朝食も国によって様々な種類があります。
その国の主食によっても変わってくると思います。
ここでいくつかの国の朝食を覗いてみることにしました。

≪ヨーロッパの国の朝食≫

◇イギリス◇
イギリスといえば「イングリッシュ・ブレックファスト」が美味しいと有名ですよね。
1つのお皿にパンとソーセージなどのお肉とスクランブルエッグなどの卵料理、そしてイギリスの朝食の定番、ベイクドビーンズが盛られています。

◇イタリア◇
イタリアでは朝はお肉などのしょっぱい物を食べることがほどんどないそうです。
甘いお菓子やパンにエスプレッソやカプチーノという組み合わせが定番みたいですね。

◇フランス◇
フランスでも朝食は甘いものを食べる傾向にあるようです。
平日はタルティーヌと呼ばれるバゲットにバターやジャムを塗ったものとカフェオレの組み合わせが一般的。休日になると少し高価なクロワッサンで優雅な朝食を迎えるそうです。

≪アジアの国の朝食≫

◇中国◇
中国では朝食は豪華に食べるという風習があるようで、朝からしっかり食べているようです。
油条と呼ばれる揚げパンと豆乳が朝の定番。他にも豆腐花と呼ばれるトロトロの豆腐に薬味と醤油をかけた物も食べられているようです。中国は人口も多ので、地域によって違いがあるみたいですね。

◇日本◇
日本の朝食の定番と言えばご飯に味噌汁、焼き魚、卵料理とお漬物ですね。
他にも納豆や煮物、焼き海苔などもよく見られます。
最近ではパンを食べる人も増えており、目玉焼きとウインナーなどを朝食に取り入れていることもあるようです。

≪アメリカの朝食≫

アメリカは広く、地域によって朝食のメニューも変わってきます。
ですので代表的なものをいくつか挙げてみようと思います。

◇パンケーキ◇
パンケーキはアメリカの定番の朝食となっているようです。
メープルシロップをかけ、フルーツが添えられていることが多いようですね。
パンケーキと言えば甘いイメージが強いですが、卵やベーコンと一緒に食べるようなシンプルなものを朝食とすることもあるようです。

◇オートミール◇
アメリカの中で健康を意識している人は、朝食にオートミールを食べているそうです。
元々は南部の貧困層で食べられている物でしたが、今では一般の家庭でも食べられています。

◇シリアル◇
手軽で素早く食べられるシリアルは昔から人気の朝食メニューです。
アメリカではシリアルの種類がとても豊富で、カラフルな子供用から健康を意識したものもあります。

◇オムレツ◇
オムレツはアメリカでは一般的なメニューの1つです。チーズが入っていたり、野菜を使用していたりと種類もいくつかあるようですが、ほとんどにケチャップが乗っているのが定番のようですね。

◇ワッフル◇
ワッフルと聞くと、とても手がかかるイメージがあります。それを朝から作っているのか…というとそういうわけでもないようです。大半の家庭では冷凍のワッフルを温めて、パンケーキと同じようにシロップをかけてフルーツが添えられていることが多いようです。


主食にはどういった物があるの?

一口に主食と言っても、お米であったりパンであったり…やはりこれらもそれぞれの国で違いがあり、多種多様な種類があります。
各地でどういった主食が食べられているのか、調べてみました。

≪主食はお米やパン以外にも色々な種類がある≫

世界の三大主食は米・パン・じゃがいもだと言われています。その中でもパンは多くの国で様々な形で食べられています。
例えばパンの材料で一番多く使用されているのは小麦だと思いますが、メキシコの「トルティーヤ」というパンは南部ではとうもろこしを原料としています。
また小麦は小麦でも、イタリアではパスタが主食として有名ですよね。
他にも穀物、豆類を主食として食べる地域もあるようです。

≪世界の主食一覧≫

各地でどういった主食が食べられているのか、どういった料理があるのかまとめて見てみましょう。

◇米◇
中国、日本、韓国、タイ、スペインなどで主に食べられています。
ですが各地でお米の種類や調理法がことなります。
中国粥や炒飯、ピビンパやパエリア、リゾットなども有名ですね。
タイではカオニャオマムアンと呼ばれるマンゴーを使用した料理もあるそうです。

◇パン◇
アメリカ、カナダ、フランスなどでは小麦を使用したパンが主流ですね。
パンと一口に言ってもその種類はとてもたくさんあります。
甘いものからしょっぱいものまで、どんなシーンでも合わせられて、気軽に食べられるものではないでしょうか。

◇じゃがいも◇
イギリス・アイルランド・フィンランド・ドイツなどで食べられています。
主食として食べられているじゃがいもは蒸かしただけのものが多く、味付けなどはほとんどされていないようです。

◇麺◇
中国では小麦を使用した麺が主食として食べられることもあります。
またベトナムの主食はお米ですが、お米から作られた麺のフォーというものもあります。
日本にも小麦で作られたうどんや、ソバの種を砕いた粉で作られた蕎麦があります。

◇その他の主食◇
・イタリア:パスタ
・メキシコ:トルティーヤ(北部は小麦、南部はとうもろこしを使用)
・インド:ナン(インディカ米や小麦粉、とうもろこしを使用)、チャパーティー、プーリー
・ブラジル:フェジョン
・ガーナ:フフ、バンクー、ケンケ
・ロシア:カーシャ

ほんの一部しか紹介出来ていませんが、少し調べただけでもこれだけ多くの主食があることがわかりました。
聞きなれない料理も多いのではないでしょうか?


世界のメインディッシュは?

メインディッシュに関してはほとんどの国がお肉や魚で、違いといえば主に食べられているお肉や魚の種類です。宗教によっては食べてはいけない食材があります。
こちらでは宗教の戒律によって食べられない食材と、世界でよく食べられているお肉の種類を紹介したいと思います。

≪宗教別食べることを禁じられている食材≫

◇イスラム教◇
豚肉、犬、爪や牙のある動物、酒類、イスラム教のルール通りに処理されていない肉類
イスラム教では豚や犬は不浄のものとみなさています。
また牛肉や鶏肉に関しても飼育過程の餌にまで注意をしなければいけません。

◇ヒンズー教◇
牛肉、乳製品、豚肉、魚介類、臭いの強い野菜(ニンニク、ニラ、ラッキョウ、タマネギ、アサツキ)
ヒンズー教も食べてはいけない物が多いですね。
ヒンズー教では牛は神聖な動物とされているため、基本的に食べません。
豚はイスラム教と同じで、不浄のものとなっているようです。

◇ユダヤ教◇
肉食動物、蹄が割れていない反芻しない動物、ひれと鱗のない水中の生物
ユダヤ教ではこの動物はダメ。と明記されているわけではありませんが、条件が色々とあるため食べてはいけないものが多くなっています。

◇モルモン教◇
酒類、コーヒー
モルモン教は上記で述べた宗教と比べると制限が少ないですが、コーヒーを飲む国は多いので、そういった国に行く際は注意が必要です。

意外と禁止されている食材は多いですね。
イスラム教、ヒンズー教、ユダヤ教は信仰している人の数も多く有名な宗教です。
これだけ食の制限があるとなると、これらの宗教の方は他国へ行く際はとても気を配らないといけませんね。

≪世界で消費される食肉TOP5≫

では世界ではどのお肉が消費量が多いのでしょうか?
ランキング形式で見てみましょう。

◇5位◇
七面鳥の肉
七面鳥といえば、丸焼きがクリスマス料理の定番というイメージですね。
一番消費量が多い国はイスラエルだそうです。

◇4位◇
山羊肉
世界的に消費量の多いお肉だそうです。
中でも中国が群を抜いていて、世界の消費の半数近くを占めています。

◇3位◇
牛肉
牛肉は特に美味しいお肉だと言われています。
ヒンズー教では食べることを禁じられていますが、やはり世界的に見るとよく食べられているようですね。

◇2位◇
鶏肉
鶏肉は宗教上禁止されているところもなく、また生産しやすいことから消費量が高くなっているようです。
生産も消費もアメリカが一番多いそうです。

◇1位◇
豚肉
意外にもイスラム教やヒンズー教、ユダヤ教で禁止されているにも関わらず、1位は豚肉という結果になりました。
世界の食肉の消費量の36%を占めています。

いかがでしたでしょうか?
宗教の戒律の関係に左右されると思っていましたが、実際には一番禁止されている豚肉が1位でした。
それだけ人口が多く、宗教に左右されない方も多いということなのかもしれません。
またランキングには入っていませんでしたが羊肉やカモ肉なども多く消費されているようです。


世界の食はとても種類が多く奥が深い

今回は世界ではどういった習慣があり、どのような物が食べられているのかを紹介しました。
もちろん紹介した以外にもたくさんの食文化があり、もしかしたら私たちの想像を遥かに超えた食文化も存在するかもしれません。

食事はその土地で採れる農作物はもちろん、宗教にも大きく左右されることがわかりました。
宗教は多くの国で様々な宗派が根付いており、信仰する人にとっては生活の一部となっているんですね。
旅行などで他国へ行く際は、その国の食事の時間や作法、宗教上の戒律などもしっかり調べておく必要がありそうですね。

世界はとても広く、また同じ国でも地域によって差があることがわかりました。
さらに76憶人もの人がいればその人たちそれぞれの食べ方や常識が存在するでしょう。
あなたの食文化は世界と比較してみていかがでしたか?

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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