地球温暖化の影響

地球温暖化とはどのようなものか、地球温暖化によって今何が起きているのか、我々は知っておくべきではないでしょうか。地球温暖化によって生じる問題、地球温暖化の対策など世界中から注目を集める温暖化問題をご紹介します。そして今後、温暖化が進むとどうなってしまうのか危機感を持っていただけたら幸いです。

現在、私達の住む地球は温暖化現象による深刻な問題の真っただ中にいるのをご存知でしょうか?人々の暮らしを豊かにするために世界中で様々な開発がされていると同時に、環境破壊を繰り返し、現在も温暖化が進行し続けていると言っても過言ではありません。

自然界や人間社会に多大なる影響を及ぼしている地球温暖化への知識を深めるために、地球温暖化の全貌をご説明致します。

1:地球温暖化とは?

地球温暖化には、自然的要因と人的要因がありますが、その中でも人的要因が地球温暖化の最たる原因となっていることが、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第4次評価報告書にて発表されています。

私達が暮らす地球は太陽からの熱エネルギーによって暖められていて、熱エネルギーを蓄え過ぎないように、温室効果ガスによって取り込んだ熱エネルギーの一部を地球側からも放出しています。

この温室効果ガスとは、簡単に言うならば大気中に漂う二酸化炭素,メタン,亜鉛チッ素,フロン,表層オゾンを指していて、温室効果ガスの働きによって地球は適度な気温を保つことができるため、地球の環境を維持していると言えるでしょう。

しかし、この温室効果ガスが人的要因によって増加したらどうなるでしょう?
単純に考えれば、本来、適度に放出されるべき地球側からの熱エネルギーが放出されなくなってしまうことになります。それこそがまさに今起きている地球温暖化であるといえます。

・地球温暖化のデータ算出

地球上には様々な場所に観測所があり、それらのデータを総合して精査し、世界の平均気温を算出しています。それらのデータを元にIPCCでは、19世紀後半以降に段階的な気温の上昇があったと発表しています。

また、それを追うようにアメリカ国立科学アカデミーの報告書によると、20世紀の世界的な温暖化による気温の上昇は確実なものと報告しています。しかし、各観測地点が地球全体を把握しきれていないという点や、温度データの採取方法に苦言を呈す人がいるのも事実です。

それでも、IPCCやアメリカ国立科学アカデミーの各専門家が一様に地球温暖化は確実なものとしている事には理由があります。

その一つとして、海水温度の上昇、気象の急激な変化、生態系の変化などの地球温暖化による影響を受けた自然環境の変化を観測していることが言えるでしょう。

2:地球温暖化の影響が大きい地域

地球温暖化の影響は地球全体に見られますが、その中でも影響が顕著にでている地域があります。

主に、北極圏に近いアラスカや南極などの高緯度地域では、地球全体の平均気温上昇率よりも、その値が数パーセント高いという結果がでています。

それを裏付けるかのように、南極の氷を調査している科学者が人工衛星から得た膨大なデータを元に算出した結果、「南極の氷が溶ける速度は過去5年からみても3倍に上昇している」という論文を2018年に「Nature」オンライン版にて発表しているのです。

このことから、地球温暖化によって地球全体で徐々に被害が拡大している中でも、被害の拡大スピードがより早い地域は確実に存在していると言えるでしょう。

・地球温暖化によって生じる問題

地球温暖化によって自然環境が変化してきているというのは前述しましたが、それに影響を受けて洪水やハリケーンといった災害が発生しているだけでなく、生態系が変化したことによって新たに絶滅が危惧されるようになった生物がいるということも事実です。さらには人間社会への影響も懸念されています。

その一例として、2018年夏にはメキシコで異常な熱波によって信号機が溶けるという事件が発生しました。このように溶けるはずのない信号機が溶けるほどの熱波も地球温暖化から生じる異常気象が原因であると言われています。

また、信号機だけならまだしも、各国では年々猛暑による死亡者数が増加傾向にあるのです。

このように、自然界や人間社会にも多くの被害を及ぼしている地球温暖化は、無視できない問題となっているのです。

3:地球温暖化の対策

では、地球温暖化は食い止めることはできないのでしょうか?いいえ、まだ食い止められる可能性はあるのです。現に、各国の連携のもと徐々に地球温暖化対策が進行しています。

・エネルギーの見直し

地球温暖化の原因は温室効果ガスの増加とされており、温室効果ガスの軽減が対策になり得ると考えられています。中でも最も注目されているのが再生可能エネルギーの普及です。

再生可能エネルギーとは、有限である地下資源とは違い、自然界に存在する太陽光や風力、水力、バイオマス等を利用した新エネルギーのことです。

2004年に設立したREN21(自然エネルギー財団が運営)では、世界の再生可能エネルギーの動向を毎年発表しており、2018年は世界的に太陽光発電の新設容量が記録的な規模になったと報告をしています。

その一方で、熱利用部門や交通部門ではイマイチ新設が進まないという結果を報告していて、パリ協定に基づいて地球温暖化対策を行うのであれば、世界的に早急な対応が必要とされています。

現在では再生可能エネルギーに対して何も違和感がありませんが、新エネルギーとして登場した当初は、設備投資に膨大なコストを必要としたため思うように普及しませんでした。しかし、それでも地球温暖化の影響が確実に近づいてくる危機感により、各国は助成金などを駆使して一般的な普及を目指しています。

・パリ協定とは?

パリ協定とは、2015年にパリで開催された「国連気候変動枠組条約締約国会議(通称COP)」で合意され、2020年以降の気候変動問題に関する世界的な取り組みのことです。

パリ協定の目標として、

「できるかぎり早く世界の温室効果ガス排出量をピークアウトし、21世紀後半には、温室効果ガス排出量と(森林などによる)吸収量のバランスをとる」としています。

パリ協定に多くの国が参加表明した背景には、人々の地球温暖化への関心が高まっていることがあります。

4:地球温暖化の今後

PCCの第5次評価報告書は、地球温暖化が進むとどんな被害が発生するかを発表しています。

それは、

「洪水や健康障害」

「インフラ機能の停止」

「熱波による死亡」

「食糧不足」

「干ばつ被害」

「ハリケーンや台風の大型化」

などです。

また上記の被害に伴い、更なる二次災害が起こる可能性も指摘されています。

自然に上昇した気温の変化を除いて考えると、人的要因によって起きた気温の上昇は僅かな期間で生じているため、急激な環境の変化に対応できない生物は淘汰されていくことでしょう。

また、一部の研究者は「パリ協定がうまく言ったとしても地球温暖化は進んでいく可能性があり、様々な要因が複雑に絡み合うことによってドミノ倒しのように加速していくだろう」と言及しており、その理由として「永久凍土の融解によって発生する温室効果ガスがひとつの例として挙げられる」と語っています。

それを回避するためには、早急に「再生可能エネルギーの普及」と「森林など自然の保護」、「排ガスから二酸化炭素を回収し、有用な化学物質に変換する技術の完成」が必要だとしています。

今後、地球温暖化が進行し続けると世界的に危機となるのは明白であり、それを食い止めるためには、人類は今すぐにでも重い腰を上げなければならないのです。

5:地球温暖化まとめ

各国政府が対策を練ることはもちろんですが、一人一人が地球温暖化を日常ではなく異常事態であると認識し、積極的に対策する事が「早急な改善」につながり地球を救います。

地球温暖化の原因が人類にあることは明白です。だからこそ地球が育んできた豊かな自然環境を破壊し尽くしてしまう前に、我々は行動を起こさなければならないのです。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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