The Beatles:初心者にオススメ! 数ある名曲からロックソング中心に10曲厳選

ビートルズをあまり知らない人は、ビートルズがロックバンドだという認識がないかもしれません。しかしビートルズはロック界に影響を与えたロックバンドなのです。ビートルズの曲は数百曲にも及びます。その中から代表的で聴きやすいロックソングだけをまとめました。みなさんがビートルズを聴くきっかけになれば嬉しいです。

「ビートルズってさ。『Yesterday』とか『Let It Be』とかゆったり系の音楽多いからつまんないよね」
「ビートルズってロックバンドらしいよ。全然ロック感がないよね」

このようなことを言う若手バンドマンがいるとしたら、ビートルズのビの字も知らないようなものです。
ビートルズは正真正銘のロックバンドです。しかも超ロックです。

「ビートルズはバラードしか歌わない」なんてことはありません。なぜならビートルズのルーツとなっている音楽はロックンロールだからです。

今回はビートルズにロックを感じていない方に、「ビートルズ最強ロックソング」を紹介します。

最強のロックソングを10曲厳選

10曲選ぶだけですが、これはビートルズ好きからすると丸1日かかるほど難しいことです。
ここではビートルズのロックソングの中でも、聴きやすく好きになってくれそうな曲だけを厳選しています。

1、I Saw Her Standing There

ビートルズのファーストアルバムの最初に収録されている曲が「I Saw Her Standing There」です。
アルバムを流したと同時に響き渡るジョン・レノンの「1、2、3、4!」には、心が震え、鳥肌さえ起こさせるほどの衝撃があります。そして始まるロックンロールソング。

ビートルズはエルヴィス・プレスリーやチャック・ベリーなどから影響を受けています。
そのロックンロール魂を「I Saw Her Standing There」では披露しています。
ノリが良く踊りやすいロックンロールと転がるようなビートの虜になるでしょう。
ビートルズ初期のロックを味わいたければぜひ聴いてほしい1曲です。

2、Twist and Shout

ビートルズを知らなくても「あっ、この曲なら聴いたことある」と思い当たる有名な曲です。
「Twist and Shout」も「I Saw Her Standing There」と同様にファーストアルバムに収録されていて、1番最後のトリを飾る曲になっています。

「Twist and Shout」はとにかく単純明快なコード進行をしていて、さらにコールアンドレスポンスで曲が進んでいくので、親しみやすくみんなで楽しめる音楽です。ついつい歌いたくなってしまうのが「Twist and Shout」の魔法なのかもしれません。

また、ジョン・レノンとの掛け合いで構成されていますが、ジョンの声が非常にしゃがれています。これはレコーディングが25時間という長時間に渡ったものであったからだと言われています。
もう歌うのが辛いというレベルだったのでしょう。そんな状態でもパワフルに歌い上げるジョンにはロック魂を感じませんか?

3、Help!

「Help!」も聴いたことある人が多いのではないでしょうか。

「Help!」はビートルズがアイドルとして音楽界に君臨していた時の曲で、ビートルズ自身の映画音楽として作られた曲でもあるのです。
曲名の「Help!」はアルバムタイトルになっていて、世界的にも大ヒットした作品になりました。

4、Taxman

ビートルズの7作目のアルバム「Revolver」の1曲目に収録されている曲になります。
そして「I Saw Her Standing There」と同様に「1、2、3、4」で始まります。
しかし「Taxman」はシャウトした声ではなく、ねちっこい不気味な声の「1、2、3、4」なのです。この不気味な感じもあり、「Revolver」はサイケデリックアルバムと評されています。

「Taxman」は軽快なロックサウンドを聴かせてくれます。印象的なサビ終わりのギターフレーズがバリバリに歪んでいてかっこよく、ポール・マッカートニーのキレッキレのベースラインにブラックミュージックの起源を感じます。
ベーシストなら絶対にカバーしたくなるベースラインの1つではないでしょうか。

5、Tomorrow Never Knows

「Taxman」と同じく7作目のアルバム「Revolver」の最後に収録されています。
「Taxman」とは異なり、ノリの良いロックではなくサイケデリックを感じるサウンドになっています。

ビートルズはバラード曲が注目されることが多いのですが、実はハードロックやサイケデリックロック、実験音楽まで取り込んでいるロックバンドだったのです。
その当時の流行をしっかりと把握し、最先端を進んでいたバンドの1つで、ビジネス上手ともいえるでしょう。

「Tomorrow Never Knows」のぐるぐると回る浮遊感と、ハードさを感じさせるギターによって、バラード感なんて微塵も感じません。

6、Helter Skelter

「Helter Skelter」はビートルズ史上最も激しいサウンドだと言われています。現代のロックを聴き慣れている人は「Helter Skelter」から聴いてみると良いかもしれません。

現代のロックにも引けを取らない超かっこいい音が詰まっています。歪んだギターとポール・マッカートニーのシャウトがここまでマッチするとは思いもしない出来事です。この「Helter Skelter」はのちのハードロック界にも影響を与えて、カバーするバンドも多いです。

ポールは「Let It Be」などのバラード曲を数々作ってきました。ポールはバラード調の優しいサウンドを、ジョン・レノンは感情的な激しいサウンドを作るのが得意なのです。
「Helter Skelter」の面白いところは、ビートルズ史上最も激しいサウンドをポールが作曲したということです。

この時期のビートルズはメンバー間の仲が非常に悪いことから、感傷的な曲を作ったのかもしれません。

7、Yer Blues

ビートルズはロックンロールに強い影響を受けていて、これまで様々なロックンロールソングを演奏してきました。しかし1968年頃は、ジミ・ヘンドリックスやクリームの登場もあり、ブルースから影響を受けているミュージシャンが人気を得ていました。
そしてこの流れに乗ろうと、どのバンドもブルースを演奏し始めたのです。これに反応したのがジョン・レノンでした。
売れるためだけにブルースを取り入れるバンドを、ブルース調の曲を作って皮肉ったのです。

皮肉ったはずの曲なのに、なぜか「Yer Blues」は人気を獲得します。皮肉られた側のクリームのギタリストであるエリック・クラプトンまでも「Yer Blues」をカバーしています。皮肉だろうが曲がかっこいいのは間違いないのです!

8、Revolution

ファズの効いたギターからいきなり始まり、曲全体のハードさを強調してくれています。
ギターの歪みが強いのですが、意外とメロディアスにゆったりと流れていくので、ハード過ぎるのが苦手な方には最適なロックサウンドですよ。

またこの頃のビートルズは、それぞれのやりたい音楽に違いが出始めていました。
そんな中作られた音楽が「Revolver(革命)」だったのです。亀裂が入った今だから、バンド内に革命を起こそうと作られた曲なのかもしれませんね。

9、Come Together

ビートルズのラストオリジナルアルバム「Abbey Road」の最初の1曲目に収録された曲です。静かで暗いサウンドにダークネスさを感じます。

印象的なのはやはりポール・マッカートニーのベースです。ダークネスさを印象付けているのはベースラインの影響が大きいでしょう。ベーシストならみんなコピーしているくらい有名なフレーズです。ビートルズ後期を代表するブルージー調な深みのある音楽です。

10、Get Back

解散後に発表されたアルバム「Let It Be」の最後に収録された曲です。ビートルズ初期の頃のロックサウンドを感じ、原点回帰ともいえるサウンドでとても親しみやすいです。
癖もなく誰でも聴きやすい曲だと思うので、ぜひ聴いてみてください。

そして最後に出したアルバムの、最後の曲が「Get Back」というタイトルなのを見て、ビートルズの再結成を望んだ人も多かったのではないでしょうか。
「Get Back」=「帰ってこい」という意味です。ビートルズの活動に意欲を示さなくなってしまったジョン・レノンに対して、ポール・マッカートニーが「帰ってこい」と言っているようにも聞こえます。

メンバー間でいろいろな問題が発生しましたが、また1つになることをポールは望んでいたのかもしれません。そう考えると初期のビートルズのような曲調にしているのにも意味があるように思えます。

ビートルズは当時の音楽の最先端だった

ビートルズが音楽活動をしていた1960年代というのは、音楽が目まぐるしく変化していった時代でした。
50年代のエルヴィスから影響を受けたビートルズは、アイドルという立ち位置で活動をしはじめますが、そのうち自らで作詞作曲をして、音楽の実験を繰り返しました。
サイケデリックが音楽の中心であり、時代の中心であった時、ビートルズは最高のサイケデリックアルバムを作り上げます。
ビートルズは常に時代の最先端を取り入れながら、新しいことにも挑戦していた偉大なロックバンドです。

「ビートルズは聴いとけ!」という音楽好きなおじさんもいますが、ビートルズのサウンドは聴いておいて全く損はありません。
バンドを組んでいる人であれば特に聴いてほしいです。ビートルズはバラード系のバンドではなく、ロック界に影響を与えたロックバンドですから。

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