モントレー(アメリカ):ロックのパイオニア、ジミ・ヘンドリックスゆかりの地

ロックミュージックのパイオニアとされるのが、アメリカ出身の伝説的な人物「ジミ・ヘンドリックス」です。その圧倒的な技術とパフォーマンスから、歴史上最も偉大なギタリストと称されることもあるほどです。そんなジミ・ヘンドリックスゆかりの街が、カリフォルニア州の街である「モントレー」。3方を太平洋に囲まれた、自然豊かな街です。歴史に残るミュージシャン、ジミ・ヘンドリックスとモントレーの魅力をご紹介していきます。

ロックミュージックのパイオニア「ジミ・ヘンドリックス」

「ジェームズ・マーシャル・ヘンドリックス(James Marshall Hendrix)」、通称「ジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)」は1942年生まれ、アメリカ出身の伝説的なミュージシャンです。その偉大な功績から「歴史上最も偉大なギタリスト」とも称される稀代の人物。歯や背中を駆使してギターを弾くその派手なパフォーマンスも、彼の伝説を構成する要素のひとつでしょう。その存在は、後のアーティストにも大きな影響を及ぼしてきました。

アメリカのシアトルに生まれたジミ・ヘンドリックスは、祖母からインディアン部族であるチェロキー族の逸話を聞きながら育ったといいます。このときの経験は、彼の作品に少なくない影響を及ぼしているのだとか。少年時代にはすでにアマチュアバンドで全米1位の座を獲得。本格的な音楽活動は陸軍を除隊後に開始しました。1966年にロンドンで結成された「ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス(The Jimi Hendrix Experience)」は、斬新なサウンドと卓越した技術で当時の音楽業界に衝撃をもたらしたといいます。

1967年に開催された世界初のロックフェスティバル「モントレー・ポップ・フェスティバル(Monterey Pop Festival)」での活躍から、アメリカでの人気を獲得したジミ・ヘンドリックス。代表曲である「ヘイジョー(Hey Joe)」や1967年に制作された「リトル・ウィング(Little Wing)」は、現在も語り継がれる名曲です。圧倒的な存在感を放つギタリスト、ジミ・ヘンドリックス。その存在を全米に知らしめた場所こそ、モントレーなのです。

ジミ・ヘンドリックスゆかりの街「モントレー」

「モントレー(Monterey)」はアメリカの南西部、カリフォルニア州の街です。「カリフォルニア文化の発祥地」「歴史のゆりかご」とも称されるモントレーは、近隣地域の発展の中心的な役割を担ってきました。街の歴史は長く、先住民の貝塚も発見されています。1602年に付けられた名称「モンテレイ湾(Bahía de Monterrey)」以降、さまざまな名称で記録が残っています。

一時はカリフォルニアの州都の役割を担ったモントレー。カリフォルニアへの船荷のすべてを通す税関が建造されたことでも、有名な場所です。1846年に完成を見た税関の建物は、カリフォルニアに現存する最古の政府庁舎として、その存在を知らしめています。19世紀末〜20世紀にかけて多くの画家や作家がモントレーに足を運び、また長い時間を過ごしてきました。歴史と自然が見事に調和した街。アメリカでも屈指の見所のひとつです。

モントレーの見所

太平洋に面した「モントレー湾(Monterey Bay)」が雄大な自然を感じさせてくれる場所。モントレーには旅人を惑わす、魅力的なスポットが豊富です。およそ550種類以上の動植物を飼育している「モントレー・ベイ水族館」や、モントレーの歴史を支えた缶詰工場「キャナリー・ロウ」、近郊に位置する街「カーメル」はその代表でしょう。クジラを鑑賞できる「ホエール・ウォッチング」なども見逃せません。モントレーの見所を紹介します。

550種類以上、35,000以上の動植物を一挙に!「モントレー・ベイ水族館」

「モントレー・ベイ水族館(Monterey Bay Aquarium)」は1984年に開館した水族館。その基礎になっているのは、かつてのイワシの缶詰工場です。入り口近くには建物が辿った歴史も展示。街の変遷を知るにもよい場所でしょう。館内にはカリフォルニアの固有種をはじめとした550種類以上、35,000以上の海洋動植物が飼育されており、雄大な海の姿を認識させてくれます。蛍光色の鮮やかなクラゲなど、ほかでは見られない種類も豊富ですよ。

中でも見所となるのは「ジャイアント・ケルプ(Giant Kelp)」と呼ばれる海藻です。1日に50cm成長することもあるというジャイアント・ケルプが佇む姿はとても神秘的。モントレー湾の生態系も、この壮大な海藻のおかげで維持できているのだとか。50m〜70m、大きいもので数百mにもなるというジャイアント・ケルプは、水族館のハイライトです。そのほか、ラッコの健康診断やダイビング講座なども開催。ぜひ、足を運んでみてください。

かつて栄えたイワシの缶詰工場跡「キャナリー・ロウ」

「キャナリー・ロウ(Cannery Row)」、すなわち「缶詰通り」と呼ばれるモントレーの一角は、街を代表するストリートとなっています。かつては世界でも最大の漁獲量を誇っていたモントレー。乱獲によって漁獲量が激減し、衰退も経験しました。キャナリ・ロウは、当時建造されたイワシの缶詰工場を改装して作られました。レトロ感が漂う佇まいは歴史の名残。ショップやレストラン、ギャラリーなども豊富にあり、滞在を謳歌することができます。

1962年にノーベル文学賞を受賞した、アメリカ文学の巨人「ジョン・スタインベック(John Ernst Steinbeck)」の小説「キャナリー・ロウ」に登場することでも有名なストリート。一時期の衰退を糧に、見事な復興を遂げた街を代表する見所のひとつです。中には地元のワインを試飲することができるテイスティング・ルームなども完備。散策すれば街の軌跡を体験することもできるでしょう。穏やかな時間の流れを楽しんでみてください。

モントレー近郊、芸術の街「カーメル」

「カーメル・バイ・ザ・シー(Carmel-by-the-Sea)」、通称「カーメル(Carmel)」はモントレー半島の南側に位置する街です。数にしておよそ100件のギャラリーが立ち並ぶカーメルは、多くの画家や芸術家を引き寄せる魅力に溢れた街。さまざまな手法で表現されたアートの数々を堪能することができるでしょう。街の見所を巡る2時間ほどのガイドツアーも開催されているようですので、興味があれば参加してみるのもよいかもしれませんね。

「ミッション・カーメル(Mission Carmel)」は1769年に建造されたキリスト教の伝道拠点。ムーア様式の優雅な佇まいは多くの人々を魅了しています。フランシスコ会の宣教師である「フニペロ・セラ(Junípero Serra)」の骨が埋葬された場所としても有名。周辺には自然も豊かに残り、多くの画家がその風景をキャンバスに描いてきました。博物館も併設されており、さまざまな美術品が展示されています。気の赴くまま、訪れてみては。

モントレーの象徴や雄大なクジラの姿、名物のクラムチャウダーは見逃せない!

「フィッシャーマンズ・ワーフ(Fishermans Wharf)」は港に突き出た桟橋状の地域です。たくさんの国旗が風に揺らめく姿は圧巻。地域一帯には多くのレストランが軒を連ねており、選択肢もカジュアル〜高級志向まで幅広くあります。また、近郊にはアシカの大群が生息しており、鑑賞するにも最適の場所と言えます。タイミングが合えばラッコの姿を拝むこともできるのだとか。鮮やかな建物が並ぶ街の象徴です。モントレーを訪れたら外せません!

「ホエールウォッチング(Whale Watching)」はモントレーを訪れたら必ず参加したいアクティビティです。およそ2時間に及ぶ船の旅。モントレー周辺では年間を通してクジラを臨むことが可能です。クジラを見つけるまでのワクワク感は冒険家さながら。船酔いが心配な人は酔い止め必須です!準備万端で冒険気分を味わってみてはいかがでしょうか?

モントレーの名物といえば「クラムチャウダー(Clam Chowder)」が定番です。エビや貝柱がたっぷりと入った贅沢な魚介のスープ。玉ねぎやジャガイモなどの野菜と、魚介類の濃厚な旨味、クリーミーなスープの味わいは唯一無二の美味しさです。モントレーでは店頭で試食を配っていることもあります。いくつかのお店の味を確かめてから、自分好みのところでゆっくりと堪能してみるのがオススメ。忘れられない美味しさをお約束します。

魅力溢れる街モントレー、ぜひ次回の旅の目的地に!

ロックミュージックのパイオニア、ジミ・ヘンドリックスの名前を全米に知らしめるきっかけとなった街モントレー。かつてカリフォルニアの州都の役割を担った街には、多くの見所が根付いていました。モントレー・ベイ水族館や、かつての工場地帯キャナリー・ロウ、近郊の街カーメルにもぜひ足を運んでみてください。ジミ・ヘンドリックスの名曲の数々にも負けない、魅力に溢れた体験をすることができますよ。名物クラムチャウダーの存在もお忘れなく。

モントレーが位置するのは、カリフォルニア州の主要な都市である「サンフランシスコ(San Francisco)」の南、およそ200kmの地点です。車での所要時間は約2時間。日帰りでバスツアーも催行されています。車をレンタルして、のびのびとした観光を楽しんでみるのもよいかもしれませんね。たくさんの魅力が溢れるモントレー。雄大なモントレー湾を望みながら、贅沢な滞在を謳歌してみてはいかがでしょうか。次回の旅の目的地に、絶対にオススメですよ。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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