エクセター(イングランド):ハリーポッターの著者、J・K・ローリングが学んだ街

歴史上最も売れたシリーズ作品「ハリーポッター」。その著者として知られる人物が「J・K・ローリング」です。1997年に出版された第1巻「賢者の石」から、2007年に出版された第7巻「死の秘宝」まで、全世界を熱狂の渦に巻き込んできました。その後の活躍も注目される、イギリスを代表する作家です。そんなJ・K・ローリングが学んだ街がイングランド南西部の「エクセター」。J・K・ローリングとエクセターの魅力を、ご紹介していきます。

ハリーポッターの著者「J・K・ローリング」

「J・K・ローリング(J. K. Rowling)」は世界を席巻した人気作品「ハリーポッター(Harry Potter)」の著者。本名は「ジョアン・ローリング(Joanne Rowling)」です。世界各国で翻訳され、歴史上最も売れたシリーズ作品。代表作であり代名詞でもあるハリーポッターで、いくつもの賞を受賞してきました。「ロバート・ガルブレイス(Robert Galbraith)」の名前で、探偵小説なども出版しています。現在でも注目を集める作家の一人でしょう。

1965年、イングランド南西部の街イェイトに誕生したJ・K・ローリング。ロールスロイスの航空機エンジニアの親と共に幾度かの引越しを経験。住まいの近郊にあったさまざまな伝承が伝わるディーンの森は、彼女の創造性を育んできたといいます。6歳のときには初めての物語を執筆。学生時代は明るく社交的な人気者。エクセター大学では古典とフランス語を専攻し学びを深めていきました。彼女の成功の原点はエクセターにあるのでしょう。

マンチェスターからロンドンまでの4時間の電車旅。その最中に着想を思いついたという作品ハリーポッターは、その後の彼女の運命を大きく動かしました。秘書の仕事や教師の仕事、貧困や心労からうつ状態までを経験したJ・K・ローリング。1997年に出版された第1巻「賢者の石(The Philosopher’s Stone)」でベストセラーの座を獲得。2007年に出版された第7巻「死の秘宝(The Deathly Hallows)」まで、世界を熱狂の渦に巻き込みました。

歴史上最も報酬を得た作家といわれるJ・K・ローリング。描き出す創造的なストーリーと魅力的な設定。その原点のひとつが、学生時代を過ごした街「エクセター」です。

J・K・ローリングが学生時代を過ごした街「エクセター」

「エクセター(Exeter)」はイングランドの南西部、デヴォン州に属する街です。イングランド南部を代表する名門「エクセター大学(University of Exeter)」を擁する学術都市。J・K・ローリングも、この大学で学生時代を過ごしました。イングランドの首都ロンドンからは飛行機でおよそ1時間の距離。内陸に位置しており夏冬の気温差が激しいというエクセターは、ローマ時代から残る城壁と中世の雰囲気ある佇まいが魅力の住みよい街です。

エクセターの見所

中世の街並みと自然が美しく調和した街。エクセターにはさまざまな見所があります。街の中心に鎮座するランドマーク「エクセター大聖堂」や歴史や美術を堪能できる「ロイヤル・アルバート記念博物館&美術館」、イングランド最後の魔女裁判がおこなわれた「ルージュモント城」などは、その筆頭でしょう。もちろんJ・K・ローリングが在籍した「エクセター大学」や、名物の「クリームティー」も見逃せません。街の見所を紹介します。

街の中心に佇むランドマーク「エクセター大聖堂」

「エクセター大聖堂(Exeter Cathedral)」はエクセターの街の中心に佇む荘厳なランドマーク。その起源となったのは932年に建造されたベネディクト会の教会です。12世紀には現在の大聖堂の原型が完成。後に大規模な改装が施された大聖堂は、現在街を象徴するシンボルとして、輝きを放っています。ゴシック様式の堂々たる佇まいとノルマン様式で建造された2つの塔がアイコン。正面中央に設置された鮮やかなバラ窓も注目を集めています。

ときにイギリスで最も美しい大聖堂といわれることもあるエクセター大聖堂。その内装で最も映える装飾が、長さ96mに及ぶヴォールト天井です。枝木のような躍動を感じる、白く伸びた梁が連なる光景は荘厳そのもの。不思議と柔らかな印象も感じます。14世紀に設置されたものだといいますが、その輝きは健在です。そのほか楽器を演奏する12の天使像やステンドグラスも美しいものです。見学ツアーに参加して隅々まで堪能してみるのも一興ですよ。

また、大聖堂の正面には一面の緑が広がる庭、通称「カテドラル・グリーン(Cathedral Green)」が広がっています。休憩したり日向ぼっこをしたり、思い思いの時間を過ごしてみるのもよいでしょう。時期によって開催されているイベントも見逃せません。散策中の一休みに、大聖堂鑑賞の感動に浸るために、ゆったりとした時間をお過ごしください。

街の歴史、州の歴史を伝える「ロイヤルアルバート記念博物館&美術館」

2011年にリニューアルオープン。「ロイヤル・アルバート記念博物館&美術館(Royal Albert Memorial Museum & Art Gallery)」は、街の歴史、州の歴史を伝えるエクスターの重要な施設です。1階にはデボン州の歴史を伝える展示品を5,000点以上も展示。2階には世界各国の幅広い所蔵品が展示されています。動物学や植物学、考古学に至るまで、ジャンルの垣根を超えた展示品の数々は必見でしょう。入場料が無料なのも嬉しいポイント!

エジプトのミイラやアフリカの彫刻など、雄大な歴史の流れに身を任せてみるのもよいでしょう。また、絵画や彫刻などの美術品のコレクションは総数8,000点を超えています。屋上から望むエクセターの街の景観も見逃せません。芸術鑑賞をする優雅な時間をぜひどうぞ。

歴史的な価値も高い重要な遺構「ルージュモント城」

「ルージュモント城(Rougemont Castle)」は「エクセター城(Exeter Castle)」とも呼ばれる、エクセターの重要な遺構です。旧市街の北端に位置するルージュモント城は、1068年に「ウィリアム1世(William I)」によって建造されました。また、1682年にはイングランドで最後の魔女裁判がおこなわれた場所としても有名。現在は結婚式やコンサートがおこなわれる場所ですが、歴史上果たした役割はとても重要なものといえます。

ルージュモント城はエクセターに残る城壁巡りの出発点としてもオススメです。城や城壁の姿を眺めることで、見えてくる歴史の流れも想像できるでしょう。また、18世紀後半に改装された美しい庭園「ルージュモント・ガーデン(Rougemont Gardens)」もぜひ訪れてみてください。ルージュモント城に隣接している豊かな自然の聖地は、穏やかな風を感じながら時間を過ごせる絶好の場所。歴史と自然、双方の魅力を堪能してみてください。

J・K・ローリングが学んだ大学とハリーポッターゆかりの場所、名物クリームティーとは?

「エクセター大学(University of Exeter)」は、ハリーポッターの著者J・K・ローリングが在籍していた大学です。1922年に前身となる大学が創設されました。現在はイングランド南部を代表する確固たる地位を築いています。芝生や坂道が続く広大な敷地と豊かな自然、暖色のぬくもりを感じる佇まいの建物など、魅力は満載。観光でも中に入ることができるため、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?ウサギやリスなどの動物を目にすることもできそうです。

ハリーがホグワーツ魔法魔術学校に必要な道具を買い揃えに訪れた場所「ダイアゴン横丁(Diagon Alley)」。エクセターにはそのモデルとなったといわれる「ガンジー・ストリート(Gandy Street)」があります。石畳が続く雰囲気ある佇まいとお店が連なる雑多な印象はまさしくダイアゴン横丁。ハリーポッターファン必見の場所といえます。また、世界で最も狭いといわれる「パーラメント・ストリート(Parliament Street)」も併せてどうぞ。

「クリームティー(Cream Tea)」はアフタヌーンティーの1種。紅茶とスコーン、たっぷりのクロテッドクリーム(高脂肪の伝統的なクリーム)やジャムが供される贅沢なセットです。エクセター大聖堂近隣にある「ティー・オン・ザ・グリーン(Tea on the Green)」や、川沿いに伸びる地元民憩いの場所「キー・サイド(Exeter Quay)」でいただくのがオススメ。昼過ぎからの提供が基本なので、お昼ご飯を抑えてぜひ挑戦してみてください。

歴史と自然が共存した街、魅力満載のエクセターで充実の滞在を!

ハリーポッターの著者J・K・ローリングが学生時代を過ごした街、エクセターの魅力をお伝えしてきました。大聖堂や博物館に美術館、歴史的な遺構に自然と、魅力を語れば尽きることはありません。エクセター大学やガンジー・ストリートで散策を楽しんでみるのもよいでしょう。お腹が空いたら名物クリーム・ティーで疲れを癒す贅沢な時間をお過ごしください。歴史と自然が見事に共存、調和した街エクセター。旅の目的地にも最適です。

イングランドの首都であるロンドン。エクセターからロンドンまでは電車を使用しておよそ3時間の距離です。また、近隣には「エクセター空港(Exeter Airport)」もあるため、旅程に合わせた方法を採用するのがよいでしょう。城壁と中世の街並み、自然が生み出す美しい景観や雰囲気、美味しい空気もエクセターの街の魅力。パスポートを片手にこの魅力溢れる街を訪れてみてはいかがでしょうか?思い出深い時間になることをお約束します。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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