ポートランド(メイン州・アメリカ):アメリカを代表する小説家、スティーブン・キングの生まれた街

現代のアメリカを代表する小説家「スティーブン・キング」。具体的な名詞を多用する、モダン・ホラーの開拓者とも称される人物です。ブラム・ストーカー賞など、数々の文学賞を受賞している功績も見逃せないでしょう。そんなスティーブン・キングが生まれた街が、アメリカのメイン州にある「ポートランド」です。映画化された作品も多い人気の小説家スティーブン・キングと、その故郷ポートランドの魅力に迫っていきます。

モダン・ホラーの開拓者「スティーブン・キング」

「スティーブン・エドウィン・キング(Stephen Edwin King)」は現代のアメリカを代表する小説家の一人。1974年にデビューを飾ってから、数々の名作を世に送り出してきました。具体的な名詞を多く使用するモダン・ホラーの開拓者。オー・ヘンリー賞やブラム・ストーカー賞など、歴史ある文学賞も数多く受賞しています。独特のリズム感やユーモア溢れる文体も特徴。これからもその動向が注目される、人気の小説家といえるでしょう。

1947年、アメリカのメイン州、ポートランドの街に誕生したスティーブン・キング。2歳の頃に父親が消息不明になり、母親や兄、祖父母と生活を営んできました。小学校の最初の1年は病気で休み、コミックを読みながら過ごしていたといいます。1965年には雑誌上に初めての作品が掲載。その後もクリーニング屋や教師の仕事をしながら小説を書き続けていました。1974年には初の小説を出版。その後の活躍は、数々の受賞歴が物語っています。

「キャリー(Carrie)」は1974年に出版されたスティーブン・キングのデビュー作です。テレキネシスの能力を持った少女が街を破壊する物語。後に映画化もされています。「刑務所のリタ・ヘイワース(Rita Hayworth and Shawshank Redemption)」は1982年に出版された代表作のひとつ。「ショーシャンクの空に(The Shawshank Redemption)」の題名で1994年に映画化もされた作品です。小説も映画も必見の感動の大作です。

数々の名作を世に送り出してきた小説家スティーブン・キング。その故郷がアメリカのメイン州の街ポートランドです。次章からはポートランドの魅力をご紹介していきます。

スティーブン・キングが生まれた街、メイン州の「ポートランド」

アメリカ合衆国の最北東部。メイン州で最大の街がスティーブン・キングの故郷「ポートランド(Portland)」です。自然が豊かな街の特徴から森の街と形容されることもあります。メイン州の文化や経済の中心地。歴史的な街並みは注目を集めています。また、街中には博物館や美術館も多く、大学のキャンパスも点在、芸術性溢れる学術都市の様相を呈しています。若い住人も多く、現代文化も色濃く発展。活気溢れる姿はとても魅力的です。

ポートランドは歴史上、複数の名前を冠してきました。先住民族からはマチゴンヌと呼ばれていた地域。1632年にはイギリスの植民地化が進み貿易を開始、街の名称もカスコとされました。この街の名前の変遷は街中にある石碑に刻まれているといいます。1786年にはポートランドの名前が誕生。発展を重ねてきました。過去には村の破壊や大火に見舞われたポートランド。再建された街並みにはビクトリア様式の美しい姿が残されています。

ポートランドの見所

アメリカ屈指の人気都市、オレゴン州の街ポートランドの由来にもなったという、メイン州の街ポートランド。その歴史ある街並みには、いくつもの見所が点在しています。「ポートランド美術館」や「ポートランド・ヘッドライト灯台」、美しい「ビクトリア・マンション」などはその代表でしょう。「ポートランド天文台」や近郊に位置する街「オールド・オーチャード・ビーチ」も見逃せません。名物「ロブスター」も必食です。ポートランドの見所を紹介します。

メイン州で最古の美術館「ポートランド美術館」

「ポートランド美術館(Portland Museum of Art)」は1882年に創設された、メイン州で最古の美術館です。その規模はアメリカでも屈指のもの。所蔵作品の総数は32,000点以上というから驚きです。館内には開館当時の企画展で展示されていたという古代ギリシャ、古代ローマ時代の像を復元した石膏像も展示。15世紀の宗教画から現代絵画に彫刻まで、幅広い所蔵品の数々は圧巻でしょう。自然光をふんだんに取り入れた明るい館内は芸術鑑賞するにも最適です。

ルノワールやモネ、ゴッホやセザンヌなど、時代ごと地域ごとに異なる著名な芸術家の作品も展示されています。また、ひときわの充実を見せるメイン州やポートランド出身の芸術家による作品も注目でしょう。19世紀の画家「ウィンスロー・ホーマー(Winslow Homer)」のアトリエも館内で再現されているようですよ。美術館を巡るガイドツアーも催行されています。参加してみても楽しめるはず。時折ですが入館無料の日もあります。事前確認は必須ですね。

ポートランドの象徴!200年の時代を経た「ポートランド・ヘッドライト灯台」

「ポートランド・ヘッドランド灯台(Portland Head Light Lighthouse)」は1791年に完成した、ポートランドの街のシンボルです。200年以上の歴史を誇る灯台はメイン州で最古のもの。白い外壁と黒い頂上部がモダンな印象。趣(おもむき)溢れる佇まいは必見です。現在も稼働を続ける現役の灯台は、海に漕ぎ出す船乗りたちの安全を守り続けてきました。公園の敷地内、海沿いに佇む姿はどことなく哀愁が漂います。空と海とのコントラストは見事でしょう。

雄大な自然を堪能しながら、のんびりハイキングの目的地に据えるのもよいアイデアです。残念ながら灯台の中に入ることはできませんが、赤い屋根のかつての灯台守が使った管理小屋には入ることができます。現在は博物館として稼働。灯台の辿った歴史をわかりやすく伝えています。ポートランドの街のシンボルともいうべき存在感。時間を取って訪れてみてください。

1850年代に建造された美しい「ビクトリア・マンション」

「ビクトリア・マンション(Victoria Mansion)」は1850年代に建造されたビクトリア様式の優雅な建物。メイン州が出身、ニューオーリンズでホテル王として名を馳せた人物の別荘として建てられたものです。ギリシャ宮殿を彷彿とさせる佇まいは、圧倒的な存在感を放っています。内装のほとんどは19世紀当時のまま。細部まで施された装飾の美しさには息を飲むでしょう。当時の豪華な暮らしぶりを想像することもできます。ゆっくりと楽しんでみてください。

ポートランドの天文台と近郊の街、名物のロブスターは必食!

「ポートランド天文台(Portland Observatory)は1807年に建造。国定歴史建造物にも指定されている観光の名所です。オレンジ色の外壁が印象に残る佇まい。2000年に改修工事が施され、再公開されました。頂上部分の展望スペースからは、ポートランドのオールド・ポートとウォーターフロントの景色が一望できます。美しい景色を楽しむなら、この場所は外せませんよ。

「オールド・オーチャード・ビーチ(Old Orchard Beach)」はポートランドの南西およそ20kmの地点に位置する街です。夏のリゾート地として有名な場所。全長10kmにもなるビーチは余暇を過ごすには最適です。1898年に造られた桟橋はオールド・オーチャード・ビーチのランドマーク。長さ150mに及ぶ桟橋の上部にはレストランやバーなどの施設が充実しています。とりわけサンセットの光景は幻想的。音楽が流れるナイトタイムに訪ねてみるのもアリですね!

メイン州といえば「ロブスター(Lobster)」というほど。ポートランドを訪れたら、絶対にロブスターは外せません。1600年代からおこなわれているというロブスター漁は、アメリカでも屈指の漁獲量を誇ります。赤く茹であげられた海の王様ともいうべき堂々たる姿。殻の剥き方はテーブルに置かれた説明書き、もしくはレストランのスタッフに伺いましょう。食べ応え満点の味わいは必食!パンに挟んだロブスター・ロールを試してみるのも一興かもしれません。

見所満載!メイン州の街ポートランドで滞在を謳歌

アメリカを代表する小説家スティーブン・キング。その故郷である街ポートランドの魅力をご紹介してきました。歴史ある街並みを散策するだけでも心は踊るはず。そのうえ見所も豊富というから驚きですね。ポートランド美術館やポートランド・ヘッドライト灯台、ビクトリア・マンションなど、尽きることのない見所の数々をお見逃しなく!名物であり特産、旨味たっぷりのロブスターを試してみることもお忘れないように。充実した滞在をお約束いたします。

「ポートランド国際ジェットポート(Portland International Jetport)」は街の中心地から西におよそ3kmの地点に位置する、ポートランドの玄関口。街へのアクセスも便利でしょう。魅力溢れるポートランド。当記事で紹介しきれなかった新しい見所や名所は、ぜひあなたの滞在を通して発見してみてください。パスポートを用意して、歴史ある街を訪れてみてはいかがでしょうか。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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