ロサンゼルス(アメリカ):20世紀の偉大なデザイナー、イームズの活動拠点

20世紀を代表する偉大なデザイナー「イームズ」。「DSRシェルチェア」など、時代を経ても色褪せない傑作を生み出してきた、稀代の人物です。現代においてもモダンデザインの最先端を走り抜けるその傑作の数々は、後世のデザインにも大きな影響を与えてきました。そんなイームズの活動拠点となった場所が、アメリカの大都市「ロサンゼルス」です。世界に名だたる観光都市。イームズとロサンゼルスの魅力を詳しく紹介していきます。

20世紀を代表するデザイナー「チャールズ・オーモンド・イームズ Jr」

「チャールズ・オーモンド・イームズ Jr(Charles Ormond Eames Jr)」は1907年生まれ、アメリカ出身のデザイナーであり建築家です。20世紀、とりわけ工業デザインでイームズが果たした役割は大きく、後世のデザインにも大きな影響を及ぼしてきました。妻である「レイ・イームズ(Ray Eames)」とともに生み出したさまざまなプロダクトは時代を経ても愛される普遍さを備えており、現代もその斬新で機能的なデザインは人気です。

ミズーリ州のセントルイスに生まれたイームズ。12歳の頃から写真撮影を始め、14歳の頃には高校に通いながら製図工の元で働き、設計や製図の技術を身につけていったといいます。大学在学中に近代建築の巨匠「フランク・ロイド・ライト」の研究に没頭。その熱量の高さゆえ、退学になったというエピソードは、イームズの非凡な才能を示す屈指の物語でしょう。1930年には自身の建築設計事務所を設立。多くの名作を手がけていきました。

(Public Domain /‘Lounge Chair and Ottoman’ by Charles Eames Image via WIKIMEDIA COMMONS)

1950年代にはプラスチックやワイヤーを素材に用いた椅子のデザインを多く手がけ、工業デザインの先駆者としての地位を確立していきました。「プライウッド・ラウンジ・チェア」は20世紀最高のデザインと称される傑作。優雅なデザインと快適な座り心地を実現した、イームズの代表作のひとつです。「DSRシェルチェア」はイームズデザインの代名詞。1950年代に生み出された安価かつ軽量の機能性。現代でも同様に人気を集めています。

画期的なデザインで時代に革命を起こしたイームズとその妻レイ・イームズ。年こそ違えど亡くなった命日が同じ日という事実にも、そこはかとない運命を感じてしまいます。そんな彼らの活動拠点となった場所が、アメリカ屈指の大都市「ロサンゼルス」です。

イームズの活動拠点、アメリカの大都市「ロサンゼルス」

「ロサンゼルス(Los Angeles)」は「天使たち」を意味するアメリカの街です。カリフォルニア州で最も大きな街であり、北米ではニューヨークに次いで第2の人口数を誇る大都市。世界を見ても真っ先に名前の挙がる街のひとつです。とりわけ映画産業は世界的な脚光を浴びるロサンゼルスの主たる特徴のひとつ。電車や高速道路などの交通網の充実は、観光地としての機能性も充分に満たしています。多くの人が訪れるのも納得でしょう。

先住民としてインディアンの部族が住んでいたロサンゼルスの地。1542年には冒険家がこの地を訪れ、1769年〜1771年にはスペイン人によって征服がなされました。このときに築かれた村落が現在のロサンゼルスの基盤といえます。鉄道網が発達し、野菜や穀物の集積地として発展。郊外には多くの街が建造され、現在のメトロポリスの基礎となりました。20世紀には航空機産業や映画産業で飛躍。西海岸で最大の商業の中心地となっています。

ロサンゼルスの見所

太平洋側で最大の貿易拠点としての役割も担っているロサンゼルス。その街中にはさまざまな見所が点在しています。圧倒的に有名な街のランドマーク「ハリウッド・サイン」や有名人の名前が星型に刻まれた「ウォーク・オブ・ヘイム」、近郊に位置する自然の芸術「デスバレー国立公園」など。もちろん定番の「グリフィス天文台」や「ディズニーランド」も外せないでしょう。街を席巻するコーヒーカルチャーも、見逃せない見所です。そんなこの街の見所を、ご紹介します。

ロサンゼルスのランドマーク「ハリウッド・サイン」

「ハリウッド・サイン(Hollywood Sign)」は「サンタモニカ丘陵」の一角に位置する巨大なアイコン。高さ14m幅110mに及ぶ巨大な「HALLYWOOD」の文字を、テレビや雑誌で目にしたことがある人も多いでしょう。ハリウッド・サインはロサンゼルスを訪れた記念に、必ず目にしておきたいランドマークです。今でこそ世界的に知られているハリウッド・サインですが、当初の目的は開発中の住宅地を広告にすることであったのだとか。

1923年に鮮烈なデビューを飾ったハリウッド・サイン。その姿を近くで拝むためにはトレッキングに挑戦してみることがオススメです。「マウント・ハリウッド・ハイキング・トレイル(Mt.Hollywood Hiking Trail)」は、グリフィス天文台からアクセス可能なトレッキングのコースです。片道およそ3時間のコースは少々過酷。トイレもないようなので、事前準備はしっかりとおこなっておきましょう。トレッキング中の景色も美しいものですよ。

金縁の星に有名人の名前が刻まれた道「ウォーク・オブ・ヘイム」

「ウォーク・オブ・ヘイム(Walk of Fame)」は足元に世界中の有名人の名前が刻まれた、ロサンゼルスでも屈指の見所です。金の縁取りにピンクが配された見事な星型、その中央には有名人の名前と所属する業界を示すアイコンが示されています。1960年代から始まった取り組みは、現在世界的に有名な街のアイコンへと成長。毎年20名ほどの名前が追加されているといいます。お気に入りの有名人の名前を探してみるのも面白いでしょう。

ウォーク・オブ・ヘイムは人物の名前だけでなく、キャラクターの名前も刻まれています。その中には「ミッキー・マウス(Mickey Mouse)」の名前もあるのだとか。また、近郊には映画の聖地として有名な「グローマンズ・チャイニーズ・シアター(TCL Chinese Theater)」も位置しています。こちらは有名人の名前や足型が刻まれたブロックタイルが見所。映画の聖地ロサンゼルス。その存在を実感するのにこれ以上の場所はないでしょう。

ロサンゼルスから車でおよそ6時間、砂丘が織り成す神秘の風景「デスバレー国立公園」

「デスバレー国立公園(Death Valley National Park)」はロサンゼルス郊外、車でおよそ6時間の距離に位置する公園です。世にも恐ろしい名前の由来は1849年に迷い込んだグループのうち数人が、過酷な環境と水不足によって命を落としたことから。全米で最も暑く、乾燥しているといわれるデスバレー国立公園には、環境に適応した珍しい種類の動植物が生息しています。砂丘や奇岩が織り成す光景は神秘的。訪れる価値は大いにありますよ。

ロサンゼルスの人気スポット、見逃せない「グリフィス天文台」

「グリフィス天文台(Griffith Observatory)」は1935年に建造された、ロサンゼルス屈指の人気を誇るスポットです。アール・デコ調のモダンな外観が印象的。高台に位置する天文台からは、素晴らしい街並みが遠くまで見渡せます。夜景の美しさはなによりも圧巻。駐車場が混み合うため早めに訪れることは必須ですが、アメリカ屈指の大都市の幻想的な姿を一挙に望むことができます。煌めきと鮮やかさが同居する光景は印象に残るでしょう。

また、グリフィス天文台は「ターミネーター(Terminator)」や「トランスフォーマー(Transformers)」など、さまざまな映画作品にも登場しています。2016年に公開された「ラ・ラ・ランド(La La Land)」にも登場。聖地巡りとして訪れてもみるのも一興です。2006年にはリニューアルオープンし、展示場やカフェなどが増設された天文台。宇宙や天体に関する展示も充実しています。神秘の世界に誘われてみてはいかがでしょうか。

世界を代表する元祖ディズニーランドと、激化するコーヒーカルチャーも見逃せない!

世界的に有名なアミューズメント・パーク。「ディズニーランド(Disneyland)」の元祖は、ロサンゼルス近郊のアナハイムに位置しています。1955年にオープンした元祖ディズニーランドには、さまざまなテーマパークやショッピングモールが内含。「カリフォルニア・アドベンチャー・パーク(Disney California Adventure)」など、特色あるエリアが充実しています。また、同様に人気のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド(Universal Studios Hollywood)」も注目必至です。充実した1日をお過ごしください。

「ブルーボトルコーヒー(Blue Bottle Coffee)」や「ブラックトップコーヒー(Blacktop Coffee)」、「グラウンドワークコーヒー(Groundwork Coffee)」など、ロサンゼルスにはコーヒー通の注目を集める屈指の名店が勢揃いしています。一杯ごとにこだわりを詰め込んだ味わい深いコーヒーは、ロサンゼルスを訪れたら必ず挑戦してほしいものです。熾烈なコーヒーカルチャーを牽引する名店揃い。ロサンゼルスでコーヒー巡りも乙ですよ。

アメリカ屈指の大都市ロサンゼルスで、滞在を堪能してみては?

20世紀を代表するデザイナー、イームズの活動拠点であった街ロサンゼルス。アメリカでも屈指の存在感を放つ大都市は、見所が溢れています。ハリウッドサインやウォーク・オブ・ヘイム、近郊のデスバレー国立公園もぜひ訪れてみてください。そんな街のゲートウェイは「ロサンゼルス国際空港(Los Angeles International Airport)」です。これまでにない鮮やかで印象に残る滞在を、大都市ロサンゼルスで満喫してみてはいかがでしょうか?

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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