ベルゲン(ノルウェー):ノルウェーのヴァイオリニスト、オーレ・ブルの出身地

『ノルウェー初の国際スター』とも称される人物が、ヴァイオリニストであり作曲家の『オーレ・ブル』です。何千回にも及ぶ演奏会の後、巨万の富を築いたとされる世界的に有名な音楽家。その波乱万丈な人生は、戯曲のモデルにもされたほどです。そんなオーレ・ブルの出身地がノルウェー第2の街である『ベルゲン』です。ノルウェーを代表する音楽家オーレ・ブルとその故郷であるベルゲンの魅力を、当記事でご紹介していきます。

ノルウェーを代表するヴァイオリニスト『オーレ・ブル』

『オーレ・ボルネマン・ブル(Ole Borneman Bull)』は1810年生まれ。『ノルウェー初の国際スター』とも称される、ヴァイオリニストであり作曲家です。ドイツのロマン派を代表する作曲家『ロベルト・シューマン(Robert Schumann)』によって、『最も偉大なヴォルトーソ=超一流の演奏家の一人』とも称されるほど、卓越した演奏技術を誇っていました。母国の民族音楽を敬愛し、コンサートでよく演奏していたことも有名な事実です。

ノルウェーのベルゲンに誕生したオーレ・ブル。4歳〜5歳のときには、母親が口ずさんでいた歌をヴァイオリンで演奏することができたといいます。9歳のときにはベルゲン劇場弦楽団でヴァイオリンを担当。その後の人生で何千回もの演奏会を開催し、巨万の富を築いてきました。その一方で弦楽器職人としても腕を磨き才能を発揮したといわれています。楽器の演から制作まで、その幅広い才能と技術は世界で多くの人々を魅了してきました。

また、ヴィオラやヴァイオリンの蒐集家としても有名であったというオーレ・ブル。蒐集した楽器の数々は、故郷であるベルゲンの国立楽器博物館に所蔵されています。また、同じ街にある『コーデー・ベルゲン美術館』には、彼の名前を関した博物館があります。ノルウェーを代表する音楽家オーレ・ブル。その出身地であるベルゲンには、とりわけ彼の歩んだ軌跡が色濃く残されています。そんなベルゲンの魅力をご紹介しましょう。

オーレ・ブルの出身地『ベルゲン』

『ベルゲン(Bergen)』はノルウェーの南部、ホルダラン県に属する街です。国内では首都であるオスロに次ぐ第2の規模を誇る街。およそ250年に及んだヴァイキング時代の終焉から4年後、1070年にベルゲンは建造されたといわれています。1100年頃からは地の利を生かした交易で発展を経験。14世紀にはノルウェーでも屈指の交易中心地になったといいます。1830年代にオスロが首都になるまでの間、国内で最大規模の街となっていました。

街中にいくつかの山があるベルゲンは『7つの山の間の都市』と称されることがあります。中心地は『ベルゲンの7人娘』と呼ばれる山に囲まれており、氷河に侵食されたフィヨルドとの絶景のコントラストも楽しめます。気候も穏やかで過ごしやすく、冬も比較的温暖なベルゲンは滞在にも最適でしょう。近年は観光スポットとしても注目を集めています。

ベルゲンの見所

ベルゲンは、2013年に公開されたディズニー映画『アナと雪の女王(Frozen)』のモデルになった場所ともいわれています。ベルゲンを訪れる前に鑑賞してみてはいかがでしょうか?映画の舞台にもなるほどの美しさを誇るベルゲンの街並み。ユネスコ世界遺産に認定された旧市街の倉庫群『ブリッゲン』や、『ブリッゲン博物館』に『ハンザ博物館』、木造教会の『ファンタスト・スターヴ教会』などは、絶対に見逃せない人気の見所ですよ。

ユネスコ世界遺産に認定!旧市街の倉庫群『ブリッゲン』

『ブリッゲン(Bryggen)』は『ふ頭』を意味するベルゲンの見所の筆頭です。1979年にユネスコ世界遺産に認定された、旧市街に位置する倉庫群です。かつてヨーロッパ北部の経済圏を支配していたといわれるハンザ同盟。その貿易の拠点としてブリッゲンは発展を重ねてきました。61棟にも及ぶ木造の倉庫は見た目も鮮やか。ベルゲンでも屈指のフォトジェニックなスポットとして、注目を集めています。赤や黄色の外観は印象に残るでしょう。

ブリッゲンの倉庫群は『切妻屋根』と呼ばれる三角屋根が大きな特徴です。また、横から見てみると建物が歪んで見えることも特徴でしょう。これはおそらく木造の建物ならではのものです。細い路地に迷い込めば、そこは中世の世界。ギシギシと軋む床の音もどことなく愛らしげです。それぞれの倉庫は現在レストランやギャラリーとして使用されているのだとか。色とりどりのカラフルな世界。ブリッゲンはベルゲン屈指の見所です!

ベルゲンの歴史、ハンザ同盟の面影を博物館で

『ブリッゲン博物館(Bryggen Museum)』はベルゲンの街を襲った大火の後、1976年に創設された博物館です。11世紀頃の展示品から、ベルゲンの歴史の変遷を垣間見ることができるでしょう。中世時代の剣やヴァイキング時代の船の骨組みなども展示されています。そのほか、12世紀の集合住宅や木造教会の遺構などの大規模な展示も充実。ベルゲンの歴史の歩みを知ることで、目にする建物や街並みの印象も一味違ってくるでしょう。

『ハンザ博物館(Det Hanseatiske Museum og Schotstuene)』は1702年に建造された木造の建物です。ベルゲンで最古の建物のひとつといわれるハンザ美術館では、ハンザ同盟時代の面影を色濃く知ることができますよ。3階建ての美術館の展示室には、当時使用されていた道具や資料などが豊富に展示されています。ブリッゲン博物館と併せてぜひどうぞ。

貴重な木造の教会『ファントスト・スターヴ教会』

『ファントスト・スターヴ教会(Fantoft Stavkirke)』は中世の時代に建造された、木造の教会です。内装にはヴァイキング時代の船に使用されていたものと同じ素材を使用。槍のように鋭い外観の形状は独特です。ノルウェーには合計で28個の木造教会があり、国内にある『ウルネスの木造教会(Urnes stavkirke)』は、ユネスコ世界遺産にも認定されています。アナと雪の女王の氷の城のモデルになったともいわれる木造の教会。そのひとつであるファントスト・スターヴ教会は、映画ファンならずとも訪れておきたい見所でしょう。

ベルゲンにそびえる山とローマ・カトリックの教会、名物の『スモーブロー』は必食!

『フロイエン(Mount Floyen)』はベルゲンの市街地の背後にそびえる山。ノルウェーでも屈指の風景が楽しめる場所として、人気を集めています。2007年に完成した展望台『フロイ・トロッペン』からは、ベルゲンの鮮やかな街並みと雄大なフィヨルドの絶景が堪能できます。星が輝くような夜景は必ず見ておきたいところでしょう。フロイエンに登るなら所要時間5分〜8分のケーブルカーを利用してください。珠玉の絶景は見逃せませんよ。

『セント・ジョーンズ教会(Johanneskirken)』は1891年〜1894年に建造された、ローマ・カトリックの教会です。ネオ・ゴシック様式の教会は、ターコイズブルーの尖塔と赤茶色の外壁が印象に残ります。中央に伸びた尖塔の高さは61m、高台に位置しているため街の多くの場所から目にすることができるでしょう。また、内部に設置されたステンドグラスも美しいものです。石畳に佇む歴史ある教会。ぜひ散策中に立ち寄ってみてください。

ベルゲンを訪れたら、ノルウェー名物の『スモーブロー(Smørrebrød)』は外せません。スモーブローとは、北欧が発祥のオープンサンドイッチのことです。スライスしたライ麦パンやバケットに好みの食材をのせて楽しみます。サーモンやアボカドは特に人気のある組み合わせですよ。朝食などの軽めの食事にオススメです。ノルウェーの浅煎りで個性豊かなコーヒーと併せていただけば、その味わいは至福です。写真映えもバッチリですよ。

世界遺産もあるノルウェー第2の街ベルゲン!旅の目的地にも最適です

ノルウェーを代表するヴァイオリニストであるオーレ・ブル。その出身地であるベルゲンの魅力を紹介してきました。世界遺産に認定されているブリッゲンや歴史を辿る2つの博物館、珍しい木造のスターヴ教会もお見逃しなく!色とりどりで鮮やかなベルゲンの街並みは、きっとあなたに深い印象を残すはず。充実した時間をベルゲンでお過ごしください。

『ベルゲン空港(Bergen lufthavn)』は、ベルゲンの中心地から南におよそ19kmの地点にある空の玄関口です。また、ベルゲン駅までは首都であるオスロから電車で訪れることも可能です。所要時間はおよそ7時間。日帰りは難しいですがアクセスの手段は揃っていますね。輝くように美しいベルゲンの街並みと氷河に侵食されたフィヨルドの絶景のコントラスト。ベルゲンでの滞在はかけがえのない時間をあなたに与えてくれるはずですよ。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

関連記事一覧