ストックホルム(スウェーデン):ダイナマイトの発明者、アルフレッド・ノーベルの故郷

ダイナマイトの発明者であり、ノーベル賞の設立に莫大な遺産を使用させた人物『アルフレッド・ノーベル』。生涯で取得した特許の数は350以上にもなる、稀代の発明家です。世界各国を飛び回り、生涯を独身で過ごしたことも有名な事実でしょう。そんなアルフレッド・ノーベルの故郷が、スウェーデンの首都である『ストックホルム』です。多大な功績を世に残したアルフレッド・ノーベルと、ストックホルムの魅力をご紹介していきます。

ダイナマイトの発明者『アルフレッド・ノーベル』

『アルフレッド・ベルンハルト・ノーベル(Alfred Bernhard Nobe)』は、スウェーデンの科学者であり発明家。生涯で取得した特許はおよそ350を超え、ダイナマイトを発明した功績で有名な人物です。また、莫大な遺産を使用して『ノーベル賞(Nobelpris)』を設立させた事実も有名でしょう。1895年に創設され、1901年には初めての授与がされたノーベル賞。物理学や医学、平和に関する功績を残した人物に贈られる、名誉ある偉大な賞です。

スウェーデンのストックホルムに生まれたアルフレッド・ノーベル。その父親は建築家であり、発明家であったといいます。幼い頃に父親に学んだ工学の知識は、その功績に確実に繋がっているのでしょう。父親がサンクトペテルブルクで成功を収めてからは生活も一転し、複数の家庭教師から勉学を学んでいたといいます。4ヶ国語を流暢に話すことができたという事実には驚きでしょう!その功績の多くはたゆまぬ勉学の賜物だったのですね。

1857年には初めての特許を取得し、1867年にはダイナマイトの特許を取得。1871年にはより扱いやすくしたダイナマイトの特許を世界50ヶ国で取得し、莫大な富を築いてきました。1884年にはフランスの最高勲章である『レジオンドヌール賞』を受勲しています。世界に名だたる功績を残した人物、アルフレッド・ノーベル。その故郷がスウェーデンの首都『ストックホルム』です。次章からは、ストックホルムの魅力に迫っていきましょう。

アルフレッド・ノーベルの故郷『ストックホルム』

『ストックホルム(Stockholm)』は、スウェーデンの首都であり北欧で最大規模の街。『水の都』『北欧のヴェネツィア』とも称される美しい街は、運河や公園が敷地の60%を占める、自然豊かな場所でもあります。また、季節によって日照時間が変化することも、ストックホルムの特徴です。夏は18時間、冬は6時間にまで日照時間が変わることで、街の異なる側面を知ることができるでしょう。季節ごとの変化もストックホルムの魅力です。

ストックホルムの歴史は、13世紀の半ばに築かれた砦から始まります。島を囲うように設置された丸太の柵から、土地の名前は『丸太の小島=ストックホルム』に決定。当時建造された『ガムラスタン(Gamla stan)』、すなわち旧市街は、ストックホルムを代表する見所として残されています。13世紀には北ヨーロッパの経済圏を支配していたハンザ同盟での貿易を経て劇的に発展。近年は移民も増加し、独自のコミュニティを築いています。

ストックホルムの見所

水の都とも称されるストックホルムは、絵葉書のように美しい街並みが魅力です。中でもノーベル賞の晩餐会が開催される『ストックホルム市庁舎』や、ノーベル賞の歴史を学べる『ノーベル博物館』、ユネスコ世界遺産に認定されている『ドロットニングホルム宮殿』などは、代表的な見所でしょう。また、『スカンセン』と呼ばれる世界初の屋外博物館や、世界一長い美術館ともいわれる『地下鉄駅』も注目!見所をご紹介していきます。

ノーベル賞の晩餐会が開催される『ストックホルム市庁舎』

『ストックホルム市庁舎(Stadshuset)』は1923年に完成した、ナショナル・ロマンティシズム様式の建物です。スウェーデンの建築家『ラグナル・エストベリ』によって設計されました。赤茶色の外観を持った市庁舎は、20世紀建築の傑作と称されています。ストックホルム市庁舎は、毎年12月10日に開催されるノーベル賞授賞式後の、晩餐会の会場として使用されています。ガイドツアーに参加すれば、内部を鑑賞することもできますよ。

晩餐会の会場となる『青の間』は、青色の石畳が敷き詰められた豪華な内装の部屋です。また、舞踏会の会場となる『黄金の間』も見逃せないでしょう。壁一面に施された金箔のモザイク装飾は、圧倒的に美しいものです。東洋風のエキゾチックな雰囲気は、黄金の間が持つ独特のものでしょう。また、市庁舎に設置された塔からはストックホルムの街並みが一望できます。塔は高さ76mです。頂上から見下ろす街並みは素晴らしいものですよ。

ノーベル賞の歴史を知る場所『ノーベル博物館』

『ノーベル博物館(Nobelmuseet)』は、旧市街のメイン広場に面して建てられている博物館。ノーベル賞の開始から100周年を記念して建造されました。2001年に開館を迎えてから、ストックホルムの新しい観光スポットとして人気を博しています。旧証券取引所を改装して作られたという博物館内には、ノーベル賞にまつわる資料が展示されています。受賞者の功績やインタビューの映像などを通して、賞の歴史を知ることができるでしょう。

ノーベル博物館内には、創設者であるアルフレッド・ノーベルのデスマスクや、有名な遺言書も残されています。そのほか、授賞式後の晩餐会で使用される食器なども展示されていますよ。また、併設されているカフェ『ビストロ・ノーベル』の椅子の裏には、歴代の受賞者のサインが残されていることも有名です。ぜひ、座った椅子の裏面を覗いてみてください。カフェではノーベル賞の晩餐会で供されるデザートをいただくこともできます。

ストックホルムの誇る世界遺産!『ドロット二ングホルム宮殿』

『ドロット二ングホルム宮殿(Drottningholms slott)』はストックホルムの郊外に位置するバロック様式の宮殿です。名前の意味は『王妃の小島』。その名前の通り、16世紀の国王ヨハン3世が王妃のために建てた夏の離宮が、宮殿の基礎にあります。その後も増改築を重ねた宮殿は、クリーム色をたたえる豪華絢爛な造りが特徴でしょう。現在はスウェーデンの国王一家の住居として使用されており、宮殿の一部が一般向けに開放されています。

1991年にユネスコ世界遺産に認定されたドロットニングホルム宮殿。ストックホルムの中心地からは、フェリーでおよそ50分の距離にあります。ガイドツアーも開催されていますので、参加して建物の隅々まで魅力を堪能してみるのもよいでしょう。夏限定ですが、観光客向けに演劇が上演されることもあるようです。また、建物同様にバロック様式の庭園も見逃せません。水辺に輝く素晴らしい宮殿。ストックホルム観光で外せない場所です。

世界初の野外博物館と芸術的な地下鉄の駅、伝統のミートボールは必食です

世界初の野外博物館として有名な施設が『スカンセン(Skansen)』です。『小さな砦』を意味する博物館は1891年に開館しました。面積30万平方メートルを誇る敷地内には、18世紀〜20世紀のスウェーデンの建物が移築されています。およそ150にもなる建物の多くは、解体してから再建造したものです。過去に急速な発展を遂げた際に、かつての伝統を忘れないようにと、スカンセンは設立されました。伝統姿を心ゆくまで満喫してください。

ストックホルムの地下鉄の駅は、『世界一長い美術館』と称されています。100ある駅のうち、およそ90の駅の壁や天井には個性豊かなアートが描かれています。美術館を訪れることなく、ストックホルムを散策するだけで芸術に浸ることができるでしょう。世界でも珍しい地下鉄の駅に施されたアートの数々。駅を巡ってみるのも街の楽しみのひとつです。

ストックホルムを訪れたら、ぜひとも挑戦してもらいたいのが『ミート・ボール(Köttbullar)』です。ミート・ボールはスウェーデンの伝統的な料理のひとつ。ストックホルムには専門店も多く軒を連ねていますよ。ベリーソースやクリームソースなど、幅広いソースの存在も見逃せません。中でもコケモモのジャムは現地で最も人気のあるソースです。添えられたマッシュポテトと一緒に頬張れば、肉の旨味が口中に広がりますよ。

北欧屈指の世界都市、水の都ストックホルムの魅力を滞在で!

ダイナマイトの発明者であり、ノーベル賞の創設者アルフレッド・ノーベル。その故郷であるストックホルムの見所をご紹介してきました。運河や公園が豊富な自然豊かな一面もストックホルムの魅力でしょう。また、ストックホルム市庁舎やノーベル博物館、ドロットニングホルム宮殿など見所も満載です。思い出深い時間を過ごすことができますよ。

ストックホルムへアクセスする際は、最寄りの空港である『ストックホルム・アーランダ空港(Stockholm-Arlanda Airport)』の利用が一般的です。空港から市街へのアクセスは、バスや電車など豊富に用意されています。所要時間は20分〜40分ほどです。移り変わる景色も移動中の楽しみになるはずですよ。魅力溢れる水の都ストックホルム。ぜひ次回の旅の目的地は、この街に定めてみてはいかがでしょうか?印象に残る滞在をお約束します。

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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