マルメ(スウェーデン):世界的なサッカープレイヤー、イブラヒモビッチが育った街

アクロバティックなプレースタイルから、たびたびの注目を集めるサッカープレイヤー『イブラヒモビッチ』。ユヴェントスやインテル、FCバルセロナなど、世界でもトップクラスのチームでその存在感を発揮してきた、世界的なプレイヤーです。そんなイブラヒモビッチの生まれ育った街が、スウェーデン第3の街である『マルメ』。国内の製造業の中心地として、注目を集める街です。イブラヒモビッチとマルメの魅力をお伝えします。

世界的なサッカープレイヤー『イブラヒモビッチ』

『ズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimović)』は1981年生まれ、スウェーデンのマルメで生まれ育った人物です。195cmの長身を生かしたアクロバティックなプレースタイルと、確かなボールコントロールのテクニックは、イブラヒモビッチを語るうえでは欠かせない特徴。かかとを使ったボレーシュートや2012年に魅せたオーバーヘッドシュートは、サッカーファンの間で語り継がれるイブラヒモビッチの伝説的なプレーの代表です。

イブラヒモビッチはフォワードのポジションで活躍し、5回の得点王やスウェーデン代表の最多得点記録を保持しています。サッカーは6歳のときに始めており、幼少時代からその得点能力の高さはずば抜けていました。1試合で9得点を記録したこともあるそうです。1995年には『マルメFC』と契約したものの、デビューシーズンにチームが2部リーグへと降格。翌シーズンに12得点を記録し、チームが1部リーグへの復帰を果たす原動力となりました。

2001年にはアムステルダムを本拠地とする『AFCアヤックス』に移籍。当時の移籍金はチーム史上最高額であったといいます。2004年にはイタリア・トリノを本拠地とする『ユヴェントス』へと移籍。その後も『インテル』や『FCバルセロナ』などの、世界のトップチームで活躍を果たしてきました。2001年からはスウェーデン代表の選手としても活躍を果たし、キャプテンも経験しています。今後の動向が注目される選手の一人といえますね。

そんなイブラヒモビッチの生まれ育った場所が、スウェーデン第3の街『マルメ』です。

イブラヒモビッチが生まれ育った街『マルメ』

『マルメ(Malmö)』は、スウェーデンの南部に位置するスコーネ地方の街です。国内で3番目の人口数を誇る大きな街。近年は教育や文化、芸術の分野で発展を重ねています。近代的でモダンな印象が漂う新市街と、歴史ある風格が残る旧市街の景色のコントラストは、マルメの特徴のひとつといえるでしょう。気候は海洋性気候で夏は暖かく、冬は氷点下まで気温が下がります。訪れる季節によっては、防寒着の用意が必要になるでしょう。

マルメの歴史の始まりは1275年のことです。当時はデンマークに属しており、15世紀には国内で随一の規模を誇る街にまで発展を遂げました。とりわけニシン漁では注目を集めていたといいます。19世紀には世界でも最大規模の造船所が建設、鉄道も開通し街の規模や人口も徐々に増加しました。現在のマルメはスウェーデンの製造業の中心地としての役割を担っている他、再開発もおこなわれており、観光地としての魅力も増してきています。

マルメの見所

1275年からの長い歴史を誇るマルメは、新市街と旧市街の景観の違いも魅力です。もちろん、街中には見所も点在しています。スカンジナビア半島で最古の城塞『マルメ城』や、マルメで最古の教会『聖ペトリ教会』、上品で落ち着いた佇まいを披露する『マルメ市庁舎』などは、見所の筆頭候補です。その他、ねじれ形状が独特の『ターニング・トルソ』や、400年以上の歴史を誇る『ライオン薬局』も注目でしょう。街の見所をご紹介します。

ルネサンス様式の優雅な『マルメ城』

『マルメ城(Malmöhus)』は、1434年に建造されたマルメの街のランドマーク。石畳の敷き詰められた橋の先にある、ルネサンス様式の優雅な佇まいのお城です。デンマーク領時代に建てられたマルメ城は、スカンジナビア半島で最古の城塞としても有名。16世紀には王室の別荘として、19世紀には牢獄として使用されてきました。周囲を掘に囲まれており、ときには白鳥なども姿を見せます。水に浮かぶような姿はとても美しいものですよ。

四角い窓が印象的なマルメ城は現在、博物館や美術館が設置された複合施設として機能しています。また、隣接する庭園も美しく整備されており目を楽しませてくれますよ。野鳥も多く訪れるため、バードウォッチングにも最適です。歴史を重ねてきた建物の重厚感や美術館での鑑賞のひととき、豊富な自然が楽しめることはマルメ城のハイライトです。赤いレンガに包まれた中世の雰囲気の中、贅沢な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

マルメで最古の『聖ペトリ教会』

『聖ペトリ教会(Sankt Petri kyrka)』は14世紀に建造された、ゴシック様式の教会です。マルメ城と同様に赤レンガが目を引く重厚な外観が特徴的。天を衝くような見た目の尖塔は、高さ88mを誇る教会のシンボルです。内装は白に統一されており、洗練された雰囲気をたたえています。パイプオルガンやキリストの『最後の晩餐』をモチーフにしたレリーフも設置されていますよ。天井に施されたフレスコ画も見事!ぜひ鑑賞してみてください。

美しいシンメトリーの建物『マルメ市庁舎』

『マルメ市庁舎(Rådhus)』は15世紀に建造された、美しいシンメトリーの建物です。旧市街の中心地『ストールトリィ広場』に面しており、聖ペトリ教会に隣接しています。四角い窓が連なる市庁舎は、ターコイズブルーの屋根が鮮やかで目を引きます。基本的には内部鑑賞はできませんが、地下ではレストランが営業しており、市庁舎の中に入ることができる日もあるのだとか。落ち着いた雰囲気の市庁舎は、マルメ観光では外せません。

北欧で最も高い建物!ねじれ形状の『ターニング・トルソ』

2005年に完成を迎えた『ターニング・トルソ(Turning Torso)』は、高さ193mを誇る北欧で最も高い建物です。54階建てのターニング・トルソは5ブロックに分かれており、オフィスとマンションとして使用されています。残念ながら中を見ることはできませんが、外観だけでも見逃せません。上部にいくにつれてねじれた建物は、最下部と最上部で90度の“ねじれ”があるといいます。地上から伸びる姿は、まさしく天まで続く螺旋階段です。

スペインの建築家である『サンティアゴ・カラトヴァ(Santiago Calatrava)』によって設計されたターニング・トルソは、マルメの新しいランドマークです。正面から見たときにはまるで自分に向かって倒れてくるような錯覚を起こすでしょう。世界的に見ても珍しい形状の高層ビル『ターニング・トルソ』。見逃そうにも見逃せない存在感があります。

400年以上の歴史を誇る『ライオン薬局』

ネオ・ルネサンス様式の美しい建物。『ライオン薬局(Apoteket Lejonet)』は400年以上の歴史を誇るマルメの見所のひとつです。クルミ材を用いた棚の細かな装飾や、天井のガラスに描かれたライオンは薬局の名物。壁には美しい筆記体で薬局の歴史が書かれており、長い歴史を知ることができるでしょう。建物内にはなんと噴水も設置されています。もちろん薬を購入することもできますので、ご入り用の際は立ち寄ってみてください!

マルメで最古のカフェ『コンディトリ・ホッランディア』

1903年からの営業を続けるマルメで最古のカフェ。『コンディトリ・ホッランディア(Konditori Hollandia)』は、マルメを訪れたら絶対に立ち寄っていただきたいスポットです。地元の人に長年愛され続ける店内は優雅な雰囲気。オススメのメニューはスウェーデンの伝統菓子『ヴァニリイェッタ(Vaniljhjärta)』です。『バニラのハート』を意味する、カスタードが詰まった素朴なお菓子。マルメを訪れたらこの味を知らずに帰れませんよ。

スウェーデン第3の街、マルメの魅力を堪能!

世界的なサッカープレイヤーであるイブラヒモビッチ。その故郷であり生まれ育った街、マルメの魅力をご紹介してきました。中世の雰囲気が今も残る印象的な街並みは、マルメの持つ特徴の代表でしょう。マルメ城や聖ペトリ教会、マルメ市庁舎などの見所も必見です。スウェーデンでも屈指の人気を誇るマルメへ、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

マルメへアクセスするには『マルメ・ストルップ空港(Malmö-Sturup flygplats)』を利用しましょう。中心街からはおよそ28kmの距離に位置しています。市街までは1日に30便ほどのバスが出ていますので、アクセスも容易でしょう。所要時間はおよそ40分です。また、マルメからデンマークの首都であるコペンハーゲンまでの距離も近く、電車で40分ほどの距離です。マルメと合わせて、コペンハーゲンを訪れてみるのもオススメですよ。

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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