オークランド(ニュージーランド):F1チーム『マクラーレン』の創業者、ブルース・マクラーレン誕生の地

1966年からF1への参戦を続けている歴史あるチーム『マクラーレン』。その創始者がニュージーランド出身のドライバー『ブルース・マクラーレン』です。自身が樹立した22歳でのF1優勝の最年少記録は、43年間に及んで破られることのなかった大記録。伝記映画も制作されるほど、その人生は注目を集めています。そんなブルース・マクラーレンが誕生した街が、ニュージーランドの『オークランド』です。ブルース・マクラーレンとその故郷オークランドの魅力を、当記事で詳しくご紹介していきます。

F1チームマクラーレンの創始者『ブルース・マクラーレン』

『ブルース・レズリー・マクラーレン(Bruce Leslie McLaren)』は、フェラーリと並ぶ歴史あるF1チーム『マクラーレン』の創始者として有名な人物。その生涯は伝記映画化もされており、注目を集めてきました。1966年にはアメリカの自動車メーカーである『フォード』のチームから伝統ある『ル・マン24時間レース』に参戦し、見事に優勝しています。また、43年間に渡って破られることのなかったF1最年少優勝記録も有名でしょう。

1937年、ニュージーランドのオークランドに誕生したブルース・マクラーレン。9歳の頃に大病を患い、3年間の闘病生活を経験。その後遺症によって、レーサーとしてデビュー後も左足を引きずっていたといいます。父親はガソリンスタンドを経営している人物で、本業をしながらマシンの制作をおこなっていました。初めてのレースは父親の制作したマシンと共に挑みました。そこで優勝したことから、レーサーとしての人生が幕を明けました。

1958年にはレーサーの留学制度の奨学金がかかったレースで優勝。イギリスへの留学制度を利用した、初めての人物になりました。1959年にはF1デビューを飾り、最年少で優勝記録を樹立しています。1963年にはマクラーレンのチームを創設し、1966年からF1に参戦し続けています。残念ながらブルース・マクラーレン本人は、1970年にテスト中の事故で亡くなってしまいました。しかし、その意思は確かに受け継がれているのでしょう。

伝説的な活躍を果たしたレーサーであるブルース・マクラーレン。その活躍の原点となった場所が、故郷であるニュージーランドの『オークランド』です。

ブルース・マクラーレンの故郷『オークランド』

『オークランド(Auckland)』は、南西太平洋に浮かぶ島国『ニュージーランド』最大の街です。オセアニアのポリネシアに属する立憲君主制国家であるニュージーランド。その北部に位置するオークランドは、高度な発展を遂げた建物と自然が見事に調和している人気の街です。オセアニアでも屈指の知名度を誇る世界都市といえるでしょう。国内1/4の人口を要しており、海外からの移住者が多いことも特徴。温暖な気候も魅力のひとつです。

1350年頃、先住民族であるマオリ族が火山の頂上付近に村を建造したことが、オークランドの歴史の始まりです。1820年にはイギリスの宣教師である『サミュエル・マースデン』がオークランドを訪れ、キリスト教の布教を始めました。1840年にイギリスの植民地となり、1841年にニュージーランドの首都に任命された歴史があります。オークランドの名前もこのときに命名されました。1865年まで首都として、国の成長を牽引してきたのです。

オークランドの見所

現代的でモダンな佇まいの中心街がそびえる一方で、大自然に囲まれた街がオークランドです。郊外へ一歩足を伸ばせば、雄大な大自然が出迎えてくれるでしょう。『マウント・ビクトリア』からは、美しい街並みと自然の調和した景色が堪能できます。オークランドのシンボルである『スカイタワー』や、街の歴史を知る場所『オークランド戦争記念博物館』なども見逃せません。滞在中に立ち寄りたい!オークランドの見所を紹介します。

オークランドの絶景を見るなら『マウント・ビクトリア』

『マウント・ビクトリア(Mount Victoria)』は、標高80mの緑溢れる小高い丘です。オークランドの中心街の対岸『デボンポート(Devonport)』の先にあります。デボンポートのメインストリートである『ビクトリア通り』には、カフェやレストラン、ギャラリーも立ち並んでいます。マウント・ビクトリアに向かう際には、ぜひ訪れてみてください。ビクトリア通りを抜けた先、マウント・ビクトリアの頂上までは、徒歩で約15分〜20分です。

マウント・ビクトリアの頂上からは、スカイタワーやハーバー・ブリッジなど、オークランドを象徴する建造物が一挙に見渡せます。ニュージーランドにいくつもある死火山のひとつであるマウント・ビクトリア。その頂上は緑に覆われ、可愛らしいキノコのオブジェが目を引きます。海と市街地の絶景のコントラストは、ため息をつくほどに美しいものですよ。とりわけ夜景の美しさは必見です。オレンジ色の光が眼下に一挙に広がりますよ。

南半球で最も高い『スカイタワー』

『スカイタワー(Sky Tower)』は南半球で最も高いタワーとされる、オークランドのシンボルです。高さ328mにもなるスカイタワーは、世界でも25番目の高さを誇るのだとか。60階に設置された展望台の高さは、なんと186mにもなります。足元がガラス張りになっている部分もあり、スリリングな一時も堪能できますよ。もちろん、オークランドの街並みを360度望むことも可能です。夜景のきらめくような美しさは、まるで宝石箱のようです。

スカイタワーはオークランドのどこからでも目にすることができるため、迷子になったときの目印にも利用されるのだとか。展望台からの眺めの他にも、高さ192mから飛び降りる『スカイジャンプ』のアクティビティも人気です。時速85kmで14秒間に及ぶ空中旅行。地面に近づくにつれて減速し、最後には地面に着地します。バンジージャンプとは一味違った体験ができるはずですよ。鮮烈な思い出を残したい人には、挑戦をオススメします。

また、『バーティゴ』と呼ばれるアクティビティも人気です。スカイタワーの内部を、およそ300mの地点までハシゴで登るアクティビティ。所要時間は約15分です。スカイジャンプにバーティゴなど、高さに動じない鉄のハートを持った人は、ぜひ参加してみてください!

オークランドの歴史を知るなら『オークランド戦争記念博物館』

緑が広がる芝生の上に佇む宮殿のような建物。『オークランド戦争記念博物館(Auckland War Memorial Museum)』では、オークランドや先住民族であるマオリ族にまつわる資料が公開されています。3つのフロアにわたる展示品の数々から、オークランドの歴史の変遷を知ることができるでしょう。1日に3回はガイドツアーも催行されています。英語の解説に耳を傾ければ、展示からでは得られない、より詳しい史実を学ぶことができますよ。

マオリ族に関する展示フロアでは、マオリ族の文化や歴史についてはもちろん、戦闘用カヌーなどの珍しい品々を目にすることができます。カヌーには100人ほどが収容できるというから驚きでしょう。ニュージーランドの歴史に関するフロアでは、世界大戦時のニュージーランドの動向などが解説されています。その他、マオリ族による歌や踊りのパフォーマンスもおこなわれています。オークランドの歴史を知るならこの場所が最適ですね。

中心街と北部を結ぶ『ハーバー・ブリッジ』

『ハーバー・ブリッジ(Harbour Bridge)』は、オークランドの中心街と北部を結ぶ交通の要所です。全長は1,020mにも及び、海面からの高さは43mにもなります。ハーバーブリッジはその見た目の美しさ以外にも、2つのスリリングなアトラクションが楽しめることが有名です。そのひとつは『ブリッジクライム』。ブリッジクライムは、橋のアーチを歩きながらハーバー・ブリッジの建築様式や歴史の解説を聞くものです。高所恐怖症の人は参加を避けたほうがよいかもしれませんね。解説を聞くどころではないですね。

もうひとつのアトラクションは『バンジージャンプ』。高さ43mのハーバー・ブリッジの欄干から、海に向かって決死のダイブをおこないます。バンジーに使用するヒモの長さを変えることができ、海面ギリギリを狙ったり、どっぷりと海に浸かったりすることもできるのだとか。2人で飛び込む『タンデムジャンプ』など、オプションも豊富です。ライトアップされ夜景のベストスポットにもなるハーバー・ブリッジは、見逃せない見所です。

オークランドの名物料理『クレイ・フィッシュ』

太平洋に面したオークランドは、海の幸が豊富であり有名です。『クレイ・フィッシュ(Crayfish)』は伊勢海老の一種で、オークランドを訪れたら絶対食べたい名物の代表格。蒸し焼きにする他、オーブンで焼いてもらったり、グラタン状にしてもらったりしていただきます。ガーリックバターやレモンとの相性はバツグンですよ。値段は時価になっていることが多いため注文前に確認してください。旨味たっぷりの味はやみつきになります。

また、クレイ・フィッシュを食べるときにレストランをお探しなら、『ハーバーサイド(Harbourside)』がオススメです。地元の人々にも愛される人気店。満席のことが多々あるので、事前予約をしておくのが安心です。その人気の秘密は完全オーシャンビューのテラス席にもあるでしょう。クレイ・フィッシュを食べるなら、値段の確認もお忘れなく!

見所満載のオークランドで充実した滞在を!

F1チームであるマクラーレンの創設者、ブルース・マクラーレンの故郷オークランドの魅力をご紹介してきました。先進的な建物と美しく雄大な大自然の調和は、オークランドならではの魅力です。マウント・ビクトリアやスカイタワー、戦争記念博物館やハーバー・ブリッジ以外にも、見所はまだまだあります。オークランドの魅力を、滞在を通して堪能してみてはいかがでしょうか?きっと旅を終える頃には心を鷲掴みされているはずです。

オークランドへのアクセスは『オークランド国際空港(Auckland International Airport)』の利用が一般的です。市街地の中心までの距離はおよそ20km。1966年に開港してから、年間1,100万人にも及ぶ利用者を出迎えています。オークランドの市街地までのアクセスは、24時間営業の便利な『スカイバス』を利用してくださいね。所要時間はおよそ40分〜60分です。見所満載のオークランド!パスポートを手にぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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