レイキャビク(アイスランド):革新的な女性歌手、ビョークの生誕地

アイスランドを代表する女性歌手『ビョーク』をご存知でしょうか?ビョークは12歳のときに初めてのアルバムを発売し、国内で圧倒的な知名度を獲得したアーティストです。さまざまな音楽の個性を取り入れた革新的な作品の数々は、世界でも高い評価を集め続けています。そんなビョークの生誕地が、アイスランドの首都『レイキャビク』です。国内総人口のおよそ2/3が居住するアイスランドの中心地。それぞれの魅力をお伝えしていきます。

アイスランドを代表する女性歌手『ビョーク』

『ビョーク・グズムンズドッティル(Björk Guðmundsdóttir)』はアイスランド出身の女性歌手であり、シンガーソングライターです。1992年からソロでの活動をはじめ、世界で最も権威ある音楽賞のひとつである『グラミー賞』の獲得や、アカデミー賞にノミネートされたこともあります。さまざまなジャンルの音楽を取り入れ、かつ今までにない音楽を生み出す彼女の作品の数々は、世界的にも高い評価を獲得し続けてきました。

1965年にアイスランドの首都であるレイキャビクに生まれたビョークは、4歳の頃から作曲をおこなっていたといいます。7歳の頃からは音楽学校に通い、さまざまな楽器の演奏技術を身につけていきました。12歳には初めてのアルバムを発表し、アイスランド国内で大きな支持を集めたといいます。反面、ビョーク自身はアルバムがカバー曲のみで構成されていたことに不満を呈し、2枚目のアルバム制作を拒否、13歳からバンド活動を始めました。

1986年に結成したバンド『シュガーキューブス(Sykurmolarnir)』ではボーカルを務め、解散後の1992年からはソロ活動を開始しました。翌年1993年に発表したアルバム『デビュー(Debut)』で世界的な大ヒットを記録し、ソロの女性歌手として注目を集めてきたのです。幅広い分野の音楽家とのコラボレーションをすることでも有名なビョークが生み出す独創的な音楽は、今後も世界を席巻するでしょう。

そんなビョークの生まれた街が、世界最北に位置する首都ともいわれる、アイスランドの首都『レイキャビク』です。ビョークの故郷の魅力を、ご紹介していきましょう。

ビョークの生誕地『レイキャビク』

『レイキャビク(Reykjavík)』はアイスランドの南西に位置する同国の首都です。世界の首都のうち最も北に位置しており、アイスランドの総人口のおよそ2/3が居住しています。また、地熱を活用した暖房システムが普及しているレイキャビクは、世界でも地球に優しいエコロジーな街としても有名です。“たてがみの湾”を意味する『ファクサ湾』に面した港湾都市で、歴史上も水産業を主軸に発展を重ねてきました。

レイキャビクの歴史上、最初に人類が定住を始めたのは870年頃のことだといいます。公式な街の創設年は1786年で、1880年以降に自由交易が認められた以降は急速に成長・発展を遂げてきました。1944年にアイスランドが独立を果たしてからは、レイキャビクは国を代表する街として、脚光を浴びてきたのです。季節によって日照時間が変化する『極夜』や『白夜』、“極光”と呼ばれる『オーロラ』など、レイキャビクの魅力はさまざまあります。

レイキャビクの見所

レイキャビクはアイスランドの首都ですが、街はコンパクトにまとまっており、観光スポットも比較的集中しています。カラフルな街並みやオシャレな看板、芸術性溢れるストリートアートなど、見所は豊富です。中でも『ハットルグリムス教会』や『アイスランド国立博物館』、『サーガ・ミュージアム』などは観光のおすすめスポットです。また、レイキャビクには食の名物もたくさんあります。レイキャビクの見所を紹介していきます。

美しいシンメトリーの建物『ハットルグリムス教会』

『ハットルグリムス教会(Hallgrimskirkja)』は1945年に建造を開始し、1986年に完成を遂げた建物です。41年もの歳月を要して築かれた教会は、左右対称のシンメトリーが美しい、レイキャビクを彩る代表的な見所でしょう。ルター派の教会であるハットルグリムス教会の高さは74.5mで、アイスランドで最も高い建物です。その外観はまるでパイプオルガンやスペースシャトルのように美しく、目にした人の心を瞬く間に奪ってしまいます。

ハットルグリムス教会のデザインは、アイスランドに広がる溶岩の玄武石をイメージしたものだそうです。無骨ながらも均整の取れた外観はアイスランドの象徴ともいえるでしょう。内装は白一色に統一され、落ち着き洗練された空気が漂います。ハットルグリムス教会内部の見学は無料で、塔に設置された展望台に登るのは有料です。エレベーターもあるので、登るのもラクラクですよ。美しいレイキャビクの街並みを堪能してみてください。

教会の前に鎮座する堂々たる銅像は、『レイフ・エリクソン』というバイキングのものです。『幸運なるレイフ』と呼ばれる人物なので、触ればあなたにも幸運が訪れるかも。

アイスランドの歴史を知るなら『アイスランド国立博物館』と『サーガ・ミュージアム』

(Public Domain /‘Building of the National Museum in Reykjavík’ by. Szilas. Image via WIKIMEDIA COMMONS)

『アイスランド国立博物館(National Museum of Iceland)』は1863年に創設された歴史ある博物館です。アイスランドが独立を果たした1950年に現在の場所に移転されました。アイスランドに人類が定住した時代からの歴史の変遷を、豊富な展示品の数々と共に知ることができます。美術品や工芸品の種類も豊富で、昔の生活風景を想像することもできるでしょう。アイスランドの伝統的な衣装を試着できるブースもありますよ。

『サーガ・ミュージアム(Saga Museum)』も同様にアイスランドの歴史を伝える博物館です。サーガ・ミュージアムでは模型や人形を使って解説がされているので、国立博物館よりもわかりやすいかもしれません。武器や日用品の作り方なども、詳細に解説されていますよ。英語のオーディオガイドもあるので、興味のある方は借りてみるのも一興です。出口ではアイスランドの伝統衣装に身を包み、写真撮影をすることができますよ。

レイキャビクの発展を支えた港『オールド・ハーバー』

『オールド・ハーバー(Gamla Höfn)』は、水産業で発展を遂げてきたレイキャビクで重要な場所です。港に隣接する倉庫街には魚の加工場が豊富にありました。現在はカフェやレストランが軒を連ねる観光スポットとしても注目を集めており、レイキャビクで有名なホエールウォッチングのツアーの発着地としても活用されています。ミンククジラやザトウクジラなど、雄大なクジラの姿を眺めに出かけてみるのも、おすすめの楽しみ方です。

また、海沿いに広がる彫刻と海岸の散歩道には、レイキャビクで最も有名な彫刻があります。『太陽の航海者(Sun Voyager)』と命名された彫刻は、レイキャビク200周年を記念して設置されました。彫刻家『ヨン・グンナル』によって生み出された作品は、バイキングの船をイメージして制作されたものです。港湾都市であるレイキャビクを象徴するような姿は、夕暮れ時により一層の輝きを放ちます。インスタグラムへの投稿をお忘れなく!

溶岩でできた広大な野原『ヘイズモルク』

『ヘイズモルク(Heiðmörk)』はアイスランドの自然保護区にも指定されている、広大な溶岩の野原です。レイキャビクの市街地からは車でおよそ20分の距離にあります。夏には溢れるような大自然が楽しめ、苔に覆われた溶岩石や美しい花々を目にすることができます。ハイキングコースもあるので、ゆったりとトレッキングをしてみるのもおすすめですよ。乗馬の体験ツアーなどもありますので、アクティブに過ごしてみるのもよいですね。

レイキャビクの名物『クジラ』

レイキャビクのあるアイスランドは、羊や魚介類が美味しいことで有名です。また、サメなどの珍しい食材があることもよく知られています。その中でもおすすめは『クジラ(Hvalkjöt)』です。調理法としてはグリルやフライが一般的な方法で、レアに仕上げてもらうのが最も美味しく食べられるのだとか。牛肉のようにジューシーで、マグロのように淡白な後味が特徴といえます。珍しいクジラの味わいを、ぜひレイキャビクでどうぞ。

楽しみ方はあなた次第!豊富な魅力が宿るレイキャビクへ

世界的な女性歌手、ビョークが生まれた街であるアイスランドの首都レイキャビクの魅力をお伝えしてきました。カラフルでコンパクトな街並みは、瞬く間にあなたの心を奪うでしょう。見所も集中しており、観光するにも最適の街です。ハットルグリムス教会やアイスランド国立博物館など、レイキャビクでの時間を彩ってくれる見所が豊富なため、数日間の滞在でも飽きることなく楽しむことができるでしょう。

レイキャビクの空の玄関口は、アイスランド最大の空港である『ケプラヴィーク国際空港(Keflavíkurflugvöllur)』です。レイキャビクから西へおよそ50kmの地点に位置しています。空港から市街地までは直通のバスを利用しましょう。『Flybus(フライバス)』ならオンラインからの事前予約も可能です。所要時間はおよそ45分です。豊富な見所があるレイキャビクは、旅の目的地に最適ですよ。ぜひ次回の旅で訪れてみてくださいね。

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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