コロンボ(スリランカ):トロピカル・モダニズムの第一人者、ジェフリー・バワの出身地

『ジェフリー・バワ』はスリランカを代表する建築家であり、“トロピカル・モダニズム”の第一人者といわれる人物である。弁護士としての活動を経て、自身の理想郷を作るために建築を学んだといわれている。“ルヌカンガ”と呼ばれるその理想郷は、自身の生涯をかけて手入れをおこなってきた。そんなジェフリー・バワの出身地が、スリランカで最大の街『コロンボ』である。ジェフリー・バワとコロンボの魅力を、詳しく紹介していこう。

トロピカル・モダニズムの第一人者『ジェフリー・バワ』

『ジェフリー・マニング・バワ(Jeoffrey Bawa)』は、スリランカ出身の建築家で、“トロピカル・モダニズム”の第一人者であり立役者でもあります。南国の雰囲気の中にも洗練されたモダンな空間を作り出すジェフリー・バワの設計は、ほかに類を見ない個性的な空間を演出してきました。建物と自然が調和し、統合しているかのような空間は唯一無二のものでしょう。スリランカの伝統建築にも深い影響を受けているといいます。

1919年に弁護士の家に生まれたジェフリー・バワ。出身地であるコロンボの学校で英語を学び、留学したイギリスのケンブリッジ大学では英文学や法学を学んでいたといいます。卒業後は弁護士として活躍をするも、自身の理想郷の幹となる建築を学ぶために、再度イギリスへ留学しました。帰国後は建築家として活動し、“トロピカル・モダニズム”の建築様式を通して、独自のスタイルを構築していったといいます。

『ルヌカンガ』は、“塩の川”を意味するジェフリー・バワの楽園です。カントリーハウスであるルヌカンガを、ジェフリー・バワは自身の生涯を通して手入れをおこなっていました。現在は一般公開もされており、その見事な姿は多くの観光客を楽しませています。『シーマ・マラカヤ寺院』は、コロンボの中心にある“ベイラ湖”の上に建てられた寺院です。こちらも現在は、コロンボで屈指の観光スポットとなっています。

スリランカきっての建築家であるジェフリー・バワ。その出身地が、スリランカで最大の街『コロンボ』です。それではコロンボの魅力をお伝えしていきましょう。

ジェフリー・バワの出身地『コロンボ』

『コロンボ(Colombo)』は、スリランカの南西部に位置する国内で最大の街です。スリランカの経済や文化の中心地であり、1985年に遷都されるまでは首都の役割も担っていました。16世紀には香辛料の交易をおこなうポルトガル人がコロンボの土地を訪れ、要塞を建造。コロンボはこの要塞と周辺の商業地区から成り立っていました。中心部にはランドマークともいうべき“ベイラ湖”が佇んでいます。年間を通して温暖な気候も特徴でしょう。

スリランカで最大の港“コロンボ港”があることや、多民族が根付いたコロンボは国際性が豊かなことも魅力のひとつです。街の見所は『ジャミ・ウルアルファー・モスク』や『ガンガラーマ寺院』、『コロンボ国立博物館』が挙げられるでしょう。建築家ジェフリー・バワの傑作『シーマ・マラカヤ寺院』の、湖面に浮かぶような美しい姿も見逃せません。名物はお米料理の『ビリヤニ』です。ここからはコロンボの豊かな魅力をお伝えしていきます。

赤と白の美しいモザイク模様『ジャミ・ウルアルファー・モスク』

『ジャミ・ウルアルファー・モスク(Jami Ul-Alfar Mosque)』は、コロンボの商業地区“ペター地区”にある街で最古のモスクです。その特徴は鮮やかな赤と白のモザイク模様の外観でしょう。雑多な街中に浮かび上がるような、印象的な姿は必見です。丸みを帯びた尖塔と、“ザクロ”を模したというドーム型の可愛らしい屋根は、コロンボの街角に柔らかで鮮やかな印象を与えています。ほかのモスクにはない個性的な姿は目を抜きます。

ジャミ・アルファルファー・モスクは1908年に建造されて以来、コロンボの信仰の中心として重要な役割を担ってきました。現在でも礼拝に訪れる人は多く、日夜を問わずたくさんの人で賑わっています。熱心に祈りを捧げる人たちの姿からは、モスクの存在の重要性を感じ取ることができるでしょう。色鮮やかなモスクはコロンボで屈指の観光スポットであり、地元の人たちに愛される場所です。

コロンボで最大の寺院『ガンガラーマ寺院』

『ガンガラーマ寺院(Gangaramaya Temple)』は、コロンボ中心にあるベイラ湖の湖畔にある寺院です。コロンボで最大の寺院には、樹齢を重ねた巨木や葉がサラサラと揺れる、風が吹き抜けるような開放的な空間が広がっています。彩り豊かな花々も咲き乱れており、温暖なスリランカならではの光景を望むことができますよ。彫像や仏像もたくさん置かれており、敷地内には厳かながら穏やかな空気が広がっています。

ガンガラーマ寺院の目玉となっているのは、実物大の像の彫像です。今にも動き出しそうなほど躍動感ある像の姿は多くの人を楽しませています。エメラルドの仏像や、併設された博物館にある骨董品の数々にも注目でしょう。涅槃像や所狭しと置かれた仏像はまるで野外の博物館です。黄金を基調とした内装は、柔らかな光でライトアップされており、幻想的な雰囲気ですよ。コロンボで最大の寺院、ぜひ足を運んでみてくださいね。

スリランカの歴史を知るなら『コロンボ国立美術館』

『コロンボ国立博物館(National Museum of Colombo)』は、コロンボの中心にあるスリランカで最古かつ最大の博物館です。2階建て構造の館内にはスリランカの歴史と民族、文化に関する展示が充実しています。1877年に完成した建物は白亜の美しい外観が特徴でしょう。イタリア様式の優雅な博物館自体にも、注目してみてください。

1階部分には歴史に関する展示がされており、時代ごとの変遷を目にすることができます。2階にある民族や文化の展示がからは、彼らの生き様や知恵を学ぶことができます。館内をじっくりと巡ることで、スリランカのすべてを知ることができるでしょう。コロンボでの滞在が、120%楽しめるようになること間違いなしです。ゆっくりとじっくりと、無数の展示品を鑑賞してみてください。

ジェフリー・バワが設計を担当した『シーマ・マラカヤ寺院』

『シーマ・マラカヤ寺院(Seema Malakaya Temple)』は、スリランカを代表する建築家である“ジェフリー・バワ”が設計した寺院です。ベイラ湖の上に浮かぶように建てられたシーマ・マラカヤ寺院の特徴は、鮮やかな青色の屋根でしょう。高床式の個性的なデザインも目を引きます。自然と建物が見事に調和した姿は、トロピカル・モダニズムの第一人者による傑作といえるでしょう。

シーマ・マラカヤ寺院の外観は、格子状の見た目に仏像が整然と並んでいることが特徴です。それぞれの表情もわずかながら違うため、是非見比べてみてください。中央にある“金堂”には、これまた多くの仏像が並んでいます。中にはタイやミャンマー、日本の仏像もあるのだとか。地元に住む人々の憩いの場所となっているベイラ湖に浮かぶシーマ・マラカヤ寺院へ、散策がてら訪れてみていかがでしょうか?

コロンボで食べる名物は『ビリヤニ』がおすすめ!

『ビリヤニ(Biryani)』はインド発祥のお米料理。スリランカでも名物として根付いています。お米とたっぷりのスパイス、肉や魚、野菜などをふんだんに使ったビリヤニには、それぞれの旨味が凝縮しています。シンプルな味付けのものから、卵付きのものまでバリエーションも豊富です。出来立ての熱々を頬張れば、コロンボを訪れたことを感謝したくなること間違いなしです。旨味たっぷりのビリヤニを、ぜひお召し上がりください!

スリランカ最大の街コロンボで充実した時間を!

スリランカを代表する建築家ジェフリー・バワの出身地、コロンボの魅力をお伝えしてきました。中心街では高層ビルが並ぶ発展した街並みを持ちながら、寺院などの雰囲気溢れる観光スポットも豊富です。ジャミ・アルファルファー・モスクやガンガラーマ寺院などの注目を集める見所を、ぜひじっくりと巡ってみてください。落ち着いた時間が流れるコロンボは、何回も訪れたくなること間違いなしです。

コロンボへの玄関口は、市街地から北へ35kmの地点にある『バンダラナイケ国際空港(Bandaranaike International Airport)』です。スリランカの中心的な役割を担っている空港で、施設も充実しています。コロンボへのアクセスは、タクシーやバス、“スリーウィラー”と呼ばれる電動三輪車を利用しましょう。所要時間はおよそ45分〜1時間です。コロンボはスリランカの玄関口です。周遊の出発点としても、おすすめの場所ですよ。

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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