サンパウロ(ブラジル):音速の貴公子アイルトン・セナ誕生の地

音速の貴公子の異名を持つレーサーのアイルトン・セナ。3度のワールドチャンピオンの座を獲得した、ブラジル出身の人物である。その圧倒的な活躍ぶりから、史上最高のF1ドライバーとも称されているほどだ。そんなセナが誕生した場所が、ブラジルで最大の街サンパウロである。高層ビルが連なる南アメリカを代表するメガシティ。セナとその故郷であるサンパウロの魅力を、詳しくお伝えしていこう。

音速の貴公子アイルトン・セナ

アイルトン・セナ・ダ・シルバ(Ayrton Senna da Silva)は1960年生まれ、ブラジルのサンパウロ出身のレーサーです。音速の貴公子やマジック・セナなど、さまざまな異名はセナの活躍ぶりを象徴しているといえるでしょう。1980年代〜1990年代を代表する人物で、当時は“ビッグ4”の一人としてその名声を世界に知らしめていました。ブラジルでは圧倒的な人気を誇り、史上最高のドライバーとも讃えられています。

サンパウロの工場経営者の元に生まれたセナ。幼少期にはその恵まれた運動神経を発揮し、体操などのスポーツで活躍をしていたといいます。4歳のときにセナ少年は車に興味を持ち始めます。7歳には農場内でジープを運転していたというから驚きでしょう。13歳のときには父親が自作したマシンでレースに参戦したといいます。アイルトン・セナのレーサー人生の始まりは、まさしくここでしょう!

1977年にはアメリカの選手権で優勝を獲得し、1981年にはイギリスでレースに参戦し、優秀な成果をあげていきました。F1ではロータスやマクラーレンなどの名門チームに所属し、生涯3度のワールドチャンピオンの座に輝いています。その功績は時間が経っても色褪せない、圧倒的に偉大なものでしょう。レースでの事故死の後、故郷のブラジルでは国葬がおこなわれたといいます。その活躍ぶりはたくさんの人々に勇気を与えてきたのでしょう。

時代を代表するレーサー、アイルトン・セナの故郷はブラジルで最も規模の大きな街であるサンパウロ。その魅力を紹介していきましょう。

アイルトン・セナの出身地サンパウロ

サンパウロ(São Paulo)は、ブラジルの南東部に位置するメガシティ。人口数は1,200万人以上です。ブラジル国内はもちろん、南半級で最も規模の大きな街として有名でしょう。サンパウロ州の州都でもあるサンパウロは、高層ビルが林立する先進的な街並みが特徴です。その起源はイエズス会の宣教師が創設した村にあり、19世紀のコーヒー栽培を通して革新的に発展を遂げてきました。現在は南アメリカの経済や文化の中心地です。

サンパウロは世界各国からの移民も多く、国際性が豊かです。ブラジルだけではなくさまざまな国の魅力を同時に体験することもできるでしょう。サンパウロ美術館やメトロポリタン大聖堂、世界最大の東洋人街といわれるリベルダージなどは見逃せない見所です。また、“サンパウロの台所”といわれるサンパウロ中央市場も、ぜひ足を延ばしてみてください。名物のモルタデッラも必食です。サンパウロの見所を紹介します。

“奇跡の美術館”と呼ばれるサンパウロ美術館

サンパウロ美術館(Museu de Artede São Paulo)は、目抜き通りであるパウリスタ通りにある美術館です。ブラジル国内はもちろん、南半球で屈指の規模を誇っています。美術館は1947年に創設され、現在の建物は1969年に完成を遂げました。ブラジルの新聞王と呼ばれたアシス・シャトーブリアンの珠玉のコレクションを中心とした、さまざまな美術作品が所蔵されています。

(Public Domain /‘The Annunciation’byEl Greco. Image viaWIKIMEDIA COMMONS)
(Public Domain /‘Bather with a Griffon Dog’by Pierre-Auguste Renoir. Image viaWIKIMEDIA COMMONS)

サンパウロ美術館は、アメリカやヨーロッパ以外では類を見ない珠玉の西洋美術のコレクションから、奇跡の美術館と称されています。フランスやオランダ、ルネサンスやバロック、印象派に至るまで、中世〜現代までの世界各国さまざまな作品は見逃せないでしょう。ギリシャの画家エル・グレコの受胎告知や、ポスト印象派の画家ルノワールの浴女とグリフォンテリアは、ぜひ鑑賞してもらいたいコレクションです。

(Public Domain /‘The Student, 1888’by Vincent van Gogh. Image viaWIKIMEDIA COMMONS)

ゴッホやピカソなどの著名な芸術家の作品もあるほか、ブラジル出身の芸術家の作品も充実しています。また、赤色の4本の柱が支える高床式の建物にも、同様に注目でしょう。ガラス張りの美しい姿はそれだけでも絵になります。サンパウロで芸術に浸るならこの場所でしょう。サンパウロ美術館で、ゆったりと贅沢な時間をお過ごしください。

2本の尖塔が目印メトロポリタン大聖堂

メトロポリタン大聖堂(Catedral Metropolitana)は、南アメリカで最大級の規模を持つ教会です。収容人数は8,000人以上、鮮やかなターコイズブルーの天井が目を引きます。堂々とそびえ立つ2本のネオ・ゴシック様式の尖塔は、槍のように天に向かって伸びています。これらの尖塔は1967年に完成したそうです。また、合間に見えるルネサンス様式のドーム天井は外観の特徴のひとつになっています。

メトロポリタン大聖堂の建造には、なんと800トン以上もの大理石が使用されました。その事実だけでも驚きです。内部は柔らかな陽光が差し込む幻想的なステンドグラスやパイプオルガン、多数のモザイク画などに彩られています。厳かな雰囲気に飲まれることは間違いないでしょう。一方で、メトロポリタン大聖堂があるセー広場の周辺は治安が少し悪いといわれています。夜の外出は控え、人手が多い昼間に訪れるようにしてください。

世界最大の東洋人街リベルダージ

リベルダージ(Liberdade)はサンパウロ内にある世界最大の東洋人街。かつては日本人街だったものが、近年では中国や韓国の文化も流れ込み、正式に東洋人街として生まれ変わりました。とはいえ、現在も主流になっているのは日本の文化です。レストランやホテル、本屋など、日本の文化を思う存分堪能できる稀有なスポット。ブラジルにいながらにして異国感を得ることができます。赤い鳥居は撮影スポットにおすすめです。

サンパウロの食の魅力はこの場所でサンパウロ中央市場

サンパウロ中央市場(Mercado Municipal de São Paulo)は、サンパウロの台所と呼ばれる広大なマーケットです。野菜や果物、肉や魚など、揃わないものはないでしょう。色とりどりに陳列された商品を眺めるだけでも楽しめます!気さくなスタッフさんは、試食も用意してくれます。

1階はマーケットで2階はレストランフロアになっています。ギフトショップも併設されているので、是非ともサンパウロのお土産をここで探してみるといいでしょう。

サンパウロの名物モルタデッラ

モルタデッラ(Mortadela)とは、イタリアのボローニャ州で生産されている伝統的なソーセージのこと。移民が多いサンパウロでは、このモルタデッラを大量に挟んだサンドイッチが名物になっています。本場のものよりスパイスが強めで、塩味も強いというモルタデッラは、パンの3倍以上にもなる量が薄くスライスされてサンドされています。塩味たっぷりで食べ応え抜群のモルタデッラは、コーラなどと一緒に食べるのがおすすめです。

ブラジルで最大の街サンパウロの魅力を堪能!

音速の貴公子と呼ばれたレーサー、アイルトン・セナの故郷である街。ブラジルで最大のサンパウロの見所や特徴を詳しく紹介してきました。あなたの興味をそそる場所を見つけることができたでしょうか?サンパウロ美術館やメトロポリタン大聖堂など、屈指の見所もぜひ訪れてみてください。サンパウロに宿る豊かな魅力に出会うことができるはずです。

サンパウロの空の玄関口は、市街から40分ほどの距離にあるグアリューリョス国際空港(Aeroporto Internacional de Guarulhos)です。南アメリカでは最大規模の空港で、ブラジルの主要な玄関口にもなっています。

また、サンパウロ市内にある、イギリスのビッグ・ベンをモデルにしたルス駅を是非利用してみてください。歴史的建造物としての価値のある美しい駅は大変見ものです。魅力豊かなサンパウロへ、ぜひ次回の旅で訪れてみてくださいね。

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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