ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ(スペイン):元スペイン代表のサッカー選手、ダニ・グイサが誕生した街

得点王などの輝かしい功績を獲得してきた、元スペイン代表のサッカー選手『ダニ・グイサ』。遅咲きの選手ともいわれているが、その活躍ぶりは国外にも響きわたっている。2008年にはハットトリックを達成するなど、その得点能力の高さは折り紙付きだろう。そんなダニ・グイサの誕生した街が、スペイン南部の街『ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ』である。サッカー選手ダニ・グイサとその故郷ヘレスの魅力を、紹介していこう。

元スペイン代表のサッカー選手『ダニ・グイサ』

『ダニ・グイサ(Dani Güiza)』は1980年生まれ、スペイン南部の街ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ出身のサッカー選手です。ポジションはFWで、27歳のときに得点王を獲得した遅咲きの選手としても有名でしょう。2007年には飛躍的な活躍をみせ、2008年にはハットトリックを達成しました。サッカーでの活躍ぶりのほかにも、プライベートでのナイトライフ騒動で世間を騒がせてきました。今後の動向も注目のプレイヤーの一人でしょう。

ダニ・グイサのサッカーの技術は、幼い頃からストリートサッカーで磨いていったといいます。プロとしてのキャリアをスタートした当初は、ランニングの練習をサボったこともあるのだとか。さまざまなチームに移籍し、マヨルカやドス・エルマナスなどでその活躍が注目を集めてきました。キャリアの中で“スペイン最大の有力株”と呼び声が高かったこともあります。脚光を集めるプレイヤー“ダニ・グイサ”。その故郷がスペインの『ヘレス』です。

ダニ・グイサが誕生した街『ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ』

『ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ(Jerez de la Frontera)』はダニ・グイサの故郷であり、スペイン東部に位置する街です。アンダルシア州のカディス県に属するヘレス・デ・ラ・フロンテーラは、世界三大酒精強化ワインのひとつである“シェリー酒”や、スペインのアンダルシア地方で伝統の踊り“フラメンコ”発祥の地としても有名です。歴史上フラメンコの演奏家もたくさん輩出しています。中世の街並みが色濃く残る、情熱的な街といえますね。

3000年前から人類の居住が確認されている歴史あるヘレスの地。7世紀〜8世紀には旧市街が建造され、15世紀には飛躍的な発展を遂げたといいます。農業や商業、ワインの生産などで賑わいをみせてきました。また、例年おこなわれる“フラメンコ・フェスティバル”や伝統的な“馬祭り”が開催されるシーズンには、多くの人々がヘレスを訪れています。常時見られる街並みを楽しむのはもちろんですが、こうした時期に合わせてみるのもおすすめです。

ヘレスの見所は、さまざまな歴史上の建築様式が混在した『ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ大聖堂』や、スペインの文化遺産にも登録されている『アルカサル』、“アンダルシア馬”の飼育や馬術のトレーニングが見学できる『王立アンダルシア馬術学校』などが挙げられるでしょう。また、世界でも人気のシェリー酒の醸造所見学も、おすすめの過ごし方のひとつです。見所が満載のヘレス・デ・ラ・フロンテーラの見所を詳しく紹介します。

ヘレスの象徴『ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ大聖堂』

『ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ大聖堂(La Catedral de Jerez de la Frontera)』は、バロックやゴシック、そして新古典主義など、さまざまな建築様式の奥深さを体感できる建物です。その前身は8世紀に建造されたモスクで、18世紀に教会として改装されました。1695年〜1778年に及ぶ長い期間の改装作業を経て、現在はヘレスを代表するシンボル的な存在となっています。夜はライトアップもおこなわれ、幻想的な姿を覗かせてくれます。

ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ大聖堂での最注目スポットは、ファサードの複合的な建築様式です。ほかの教会建築では目にできない、特徴的な姿は必見でしょう。また、正面に配された丸窓の優雅な印象も見逃せません。内部に目を向ければ種類豊富な使徒の姿が壮麗な彫刻で表現されています。絵画などの芸術作品も、その空間を彩ってくれますよ。天井から差し込む陽光が華やかさを演出してくれる大聖堂へ、ぜひ訪れてみてくださいね。

スペインの文化遺産『アルカサル』

『アルカサル(Alcazar)』は、ムーア人の要塞として建造された建物です。11世紀には最初の要塞が建造され、その後は住居としても利用されていました。

六角形の塔や14世紀の建物、中庭や浴場など、中世の要塞の姿をそのまま鑑賞することができます。その価値が評価され、1931年にはスペインの文化遺産にも登録されました。静寂が広がる、歴史のロマン溢れるアルカサルは必見です。ぜひじっくりと時間をかけて鑑賞してみてください。

ヘレスで馬術を堪能するなら『王立アンダルシア馬術学校』

『王立アンダルシア馬術学校(Real Escuela Andaluza del Arte Ecuestre)』では、アンダルシア地方の名馬“アンダルシア馬”の飼育はもちろん、ヘレスの伝統的な“馬術”のトレーニング風景などを見学できます。また、タイミングが合えば“馬術ショー”を見学することもできますよ。チケットはインターネットからも購入できるので、事前にチェックしておきましょう。また、5月中旬には“馬祭り”が開催され、パレードや馬術などが披露されています。

王立アンダルシア馬術学校には、博物館も併設されています。館内では貴重な馬具の展示や制作風景、映像を使った馬術の解説などがおこなわれています。あまり身近ではない馬術を、じっくり知る絶好の機会になるはずです。また、敷地内には馬が飼育されているので、上品で気品溢れる姿を間近で鑑賞することもできます。馬術のトレーニングや博物館など、貴重なエンターテインメントの真髄を、ぜひこの場所で体感してみてください。

ヘレスの名産“シェリー酒”の醸造風景

ヘレスの名産“シェリー酒”の醸造所は、ヘレスの街中に30ヶ所ほどあります。その中でも有名どころは『Bodega Tio Pepe(ボデガ・ティオ・ペペ)』です。ティオ・ペペはヘレスでも屈指のシェリー酒のブランドで、海外でも盛んに販売されています。そんなティオ・ペペのボデガ(醸造所)では、ガイドツアーも実施されています。醸造の工程やシェリー酒の歴史などを知ることで、その味わいを120%楽しむことができるようになるはずです。

赤い汽車を模したカートで敷地内を巡るティオ・ペペのツアーは、高いエンターテインメント性に優れています。甘口〜辛口、温度や湿度がしっかりと管理された部屋で目にする、圧巻の樽の数には驚きを隠せません。

部屋はブドウの香りが充満し、しばらくいるだけでも酔ってしまいそうな雰囲気です。“ソレラ”という製法で、上部の樽から下部の樽へと徐々にワインを移していくのがシェリー酒の特徴だとか。その香りに酔いしれてみてください。

ヘレス・デ・ラ・フロンテーラの名物『アルボン・ディガス』

『アルボン・ディガス(Albondigon)』は、カンタンにいえば肉団子の煮込み料理です。たっぷりの肉に野菜、そして松の実などを合わせた贅沢な一品。じっくりと煮込まれた肉団子からでてくる肉汁の旨味に脱帽です。旨味の元になったトマトソースと一緒に頬張れば、その味わいは幸福の一言。ぜひヘレスのシェリー酒と合わせて食べてみてください。

歴史ある街ヘレス・デ・ラ・フロンテーラで贅沢な時間を

元スペイン代表のサッカー選手、ダニ・グイサの故郷ヘレス・デ・ラ・フロンテーラの魅力や見所を紹介してきました。3000年前から人類が居住していた歴史ある土地柄と、中世の鮮やかな街並みが魅力でしょう。大聖堂やアルカサル、馬術学校などの見所にもぜひ注目してみてください。それぞれの深い魅力に、魅了されることは間違いありません。

そんなヘレスの玄関口は『ヘレス空港(Jerez Airport)』です。また、アンダルシアの州都である“セビリア”からは、電車で1時間の距離にあります。日帰りでヘレスを訪れてみるのもよいでしょう。ヘレスの駅はカラフルでオシャレな佇まいです。ぜひそちらにも注目してみてくださいね。情熱的なフラメンコのように鮮やかなヘレスの街。ぜひ、次回の旅ではこの街を訪れてみてはいかがでしょうか?思い出に残る時間をあなたにお約束します。

出典:
【ウィキペディア】ダニエル・ゴンサレス・グイサ 2021.02.10
【ウィキペディア】ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ 2021.02.10

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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