アジャクシオ(フランス)・フランス皇帝ナポレオン・ボナパルトの誕生地

『ナポレオン・ボナパルト』は、フランス第一帝政の皇帝としてあまりに有名な存在です。歴史を学ぶうえで必ず目にする存在であり、今なおその威光が語り継がれる人物。フランスのコルシカ島で生まれてから、圧倒的な功績を積み重ねてきました。そんなナポレオン・ボナパルトの出身地が『アジャクシオ』です。地中海に浮かぶコルシカ島の経済の中心とされる街。フランス皇帝ナポレオン・ボナパルトとアジャクシオの魅力を紹介します。

フランス皇帝『ナポレオン・ボナパルト』

『ナポレオン・ボナパルト(Napoléon Bonaparte)』は1769年生まれ、1804年〜1815年まで存続した“フランス第一帝政”の皇帝として、とりわけ知られている人物です。“大陸軍(グランダルメ)”を率いてナポレオン戦争を発生させ、ヨーロッパの大半の土地を支配下においたことは、歴史の重要な史実でしょう。ロシア遠征後の解放戦争によって皇帝を退位、その後復位をするも、再び退位に追い込まれました。これが世にいう“百日天下”です。

世界で最も名前を知られた人物の一人ともいえるナポレオン・ボナパルトは、フランスのコルシカ島の街アジャクシオに誕生しました。父親は判事を務めていた人物で、幼少期には読書に明け暮れていたといいます。1784年にはパリの士官学校へ入学し、砲兵科で学びを深めていきました。11ヶ月間での卒業は、当時の最短記録であったそうです。24歳には少将にあたる地位に就任し、1804年にフランス第一帝政の皇帝の座を獲得してきました。

1799年〜1815年の間におこなわれた“ナポレオン戦争”では、ヨーロッパのほとんどの国々が関与してきました。その史実を、歴史を通して学ぶことは多かれ少なかれ大半の人々が認知しているでしょう。歴史上で重要な人物の一人“ナポレオン・ボナパルト”。その出身地が、フランスの『アジャクシオ』です。次章からは、アジャクシオの魅力を紹介します。

ナポレオン・ボナパルトの出身地『アジャクシオ』

『アジャクシオ(Ajaccio)』は、地中海に浮かぶ島“コルシカ島”の南西に位置する街です。入江が広がる自然豊かな土地柄は、アジャクシオの特徴でしょう。気候は温暖で年間を通して過ごしやすく、夏場には海水浴などが楽しめる人気のリゾート地です。そんなアジャクシオの歴史は古いと推測され、近隣からは古代〜中世の遺跡が発見されています。15世紀の後半には要塞の街が建造され、発展を遂げてきました。19世紀〜20世紀には、コルシカ島で人口が最も増えリゾート地として人気を博してきました。

アジャクシオは現在も成長を続けており、コルシカ島の経済の中心になりつつあります。そんなアジャクシオの見所はナポレオンが洗礼を受けた教会『ノートルダム・ド・アサンプション大聖堂』や、ナポレオンの銅像がある『オーステルリッツ広場』、ナポレオンが生まれ育った場所『ナポレオンの生家』などが代表的です。芸術鑑賞に最適の『フェッシュ美術館』や大自然が堪能できる『ポルト湾』も見逃せません。街の見所を紹介します。

ナポレオンが洗礼を受けた教会『ノートルダム・ド・アサンプション大聖堂』

ナポレオンが洗礼を受けた教会が、『ノートルダム・ド・アサンプション大聖堂(La cathédrale Notre-Dame-de-l’Assomption)』です。1593年建造されたバロック様式の建物で、歴史的建造物にも指定されています。赤みがかった黄色の鮮やかな外観は、アジャクシオの街中でも一層の注目を集めていますよ。正面には美しい地中海が広がり、景色も楽しめます。

内部にはパイプオルガンや絵画があり、荘厳な雰囲気を楽しめます。

ナポレオンの威光を巡る3つの見所

アジャクシオはフランス皇帝ナポレオンの生まれ故郷です。街中や街の周辺には、そのゆかりの場所が数多くあります。『オーステルリッツ広場(Place Austerlitz)』は、市街地から徒歩でおよそ20分の距離にある広場です。オーステルリッツ広場にはナポレオンの銅像が設置されており、人気を集めています。アジャクシオにはナポレオンの銅像がいくつもありますが、オーステルリッツ広場の銅像が、最も人気といってもよいでしょう。

花崗岩で造られた階段の上に堂々と鎮座するナポレオンの銅像。石版にナポレオンの功績が刻まれ、左右にある石柱には生まれた年数と亡くなった年数が刻まれています。石柱の頂上に飾られたワシの像からは、ナポレオン同様に威光を感じるでしょう。背後を振り返ればアジャクシオの街並みが望めます。ぜひお近くまで訪れてみてはいかがでしょうか。

『ナポレオンの生家(Maison Bonaparte)』は、黄色い外壁が特徴の鮮やかな建物です。建物の2階はナポレオンが生後から10歳までの歳月を過ごした場所で、現在は部屋や当時の状況を再現した模型が公開されています。

オーディオガイドも完備されているので、ナポレオンが辿った歴史について詳しく知ることができます。

『ナポレオン記念館(Salon Napoléonien)』は、アジャクシオの市庁舎の2階部分にある施設です。ナポレオンの出生証明書やデスマスク、ボヘミアン・ガラス製のシャンデリアなど、さまざまなコレクションが公開されています。中でもナポレオンの肖像画や、天井に描かれた見事な天井画には注目です。アジャクシオは、ナポレオンにまつわる見所がやはり多いです。ご紹介した3つの見所に、ぜひゆっくりとお立ち寄りください。

屈指のイタリア絵画コレクションが楽しめる『フェッシュ美術館』

『フェッシュ美術館(Musée Fesch)』は、ナポレオンの叔父にあたる『ジョゼフ・フェッシェ』によって建造された美術館です。聖職者であった叔父が集めた、屈指のコレクションを堪能できます。中でもイタリア絵画の充実度は目を見張ります。『ティツィアーノ』や『ボッティチェッリ』など、巨匠の作品は絶対に見逃せません。また、フランスやスペインなどの絵画も展示されています。蔵書量5万冊を誇る図書館も外せない見所でしょう。

美しい自然の風景を堪能『ポルト湾』

1983年にユネスコ世界遺産に認定された『ポルト湾(Golfe de Porto)』は、コルシカ島の西部にあります。青い海と赤い大地の景観のコントラストは、圧巻のひとことです。コルシカ島は火山活動によって流出した花崗岩が多く、独特の赤みを帯びた大地が残っているそうです。地球が生んだ奇跡の絶景、キラキラと輝く地中海と火山が生んだ雄大な大地の共演を、楽しんでみてください。

アジャクシオの名物『カネロニ』

『カネロニ(Cannelloni)』は筒状のパスタを指します。コルシカ島では名物のひとつで、アジャクシオでもたくさんのカフェやレストランで提供されています。中でもおすすめはチーズを使ったカネロニです。ヒツジやヤギなどのクセのあるチーズの旨味が、たっぷりと凝縮されていますよ。爽やかなトマトソースとの相性もバツグンです!コルシカの栗の粉を使った地ビール、“ピエトラ(Pietra)”と一緒に至福の時間を過ごしてみてください。。

地中海に愛された街、アジャクシオの魅力を堪能!

フランス第一帝政の皇帝ナポレオン・ボナパルト、その故郷であるアジャクシオの魅力を紹介してきました。自然が豊富で海水浴に適したビーチもあるアジャクシオは、休暇の目的地にもおすすめです。ナポレオンが洗礼を受けた教会や、いくつもあるゆかりの場所、芸術鑑賞に最適なフェッシェ美術館など、ご紹介した見所もぜひ訪れてみてくださいね。

アジャクシオの玄関口は、『アジャクシオ・ナポレオン・ボナパルト空港(Aéroport d’Ajaccio-Napoléon-Bonaparte)』です。空港から市街地へのアクセスはバスかタクシーを利用しましょう。所要時間はおよそ15分〜20分です。また、アジャクシオにはフェリーも寄港します。優雅な地中海クルーズに参加してみるのもよいでしょう。温暖な気候も魅力のアジャクシオ。ぜひ、次回の旅の目的地はこの場所に定めてみてはいかがでしょうか?

出典:
【ウィキペディア】Cathédrale Notre-Dame-de-l’Assomption d’Ajaccio

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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