アンタルヤ(トルコ):サッカー元トルコ代表のゴールキーパー、リュシュテュ・レチベルの出身地

サッカー元トルコ代表のゴールキーパー(以下GK)『リュシュテュ・レチベル』は類稀な才能と技術を持った選手として知られている。第一線で活躍する前から“トルコで最もすばらしいGK”になることを予見されていた。すでに引退している選手だが、その名声は今後も衰えることはないだろう。そんなリュシュテュ・レチベルの出身地が、トルコ屈指のリゾート地『アンタルヤ』だ。トルコのリビエラと称される美しい街。双方の魅力をご紹介しよう。

トルコを代表するGK『リュシュテュ・レチベル』

『リュシュテュ・レチベル(Rüştü Reçber)』は1973年生まれ、トルコのアンタルヤ出身のサッカープレイヤーです。ポジションはGKですが、ユース時代には右ウイングのポジションで活躍していました。GKへの転機は、所属していたチームの監督からのアドバイスにあったといいます。その一言がリュシュテュ・レチベルの運命を大きく変えたのでしょう。1994年からはトルコ代表の選手として活躍し、圧巻のセーブを連発していきました。

第一線で活躍する以前に、所属していたクラブの監督から

君はいずれトルコでもっとも素晴らしいGKになるだろう

引用:リュシュテュ・レチベル–Wikipedia
2021年3月1日閲覧

と、予言のような言葉をかけられたこともあるといいます。その言葉は現実のものとなり、2002年のワールドカップでは最優秀GKの第2位に選出されています。2003年にFCバルセロナに移籍するなど、世界のトッププレイヤーとして地位を確立していきました。すでに引退していますが、その名声が衰えることは今後もないでしょう。

トルコを代表し、世界に活躍のフィールドを広げてきた名選手リュシュテュ・レチベル。その故郷がトルコの港湾都市『アンタルヤ』、地中海に面した美しいリゾート地です。

リュシュテュ・レチベルの出身地『アンタルヤ』

『アンタルヤ(Antalya)』は、トルコの南西部に位置するアンタルヤ県の県都です。地中海の“アンタルヤ湾”に面したアンタルヤは、トルコ屈指のリゾートとして人気を博してきました。鮮やかなコバルトブルーが沿岸を支配する美しさは、トルコのリヴィエラと称されているほどです。

地中海性気候で年間を通して温暖なことも、アンタルヤが注目を集める理由のひとつでしょう。コバルトブルーの海や南国の花々がアンタルヤの街を彩ります。アンタルヤの歴史は、紀元前150年に存在した“アッタリヤ”という名前の海軍基地に始まります。しかし、近隣からは紀元前3世紀の遺跡も発見されており、それ以前から人類が居住していた可能性が濃厚です。ビザンティン帝国時代には主要都市のひとつとなり、17世紀後半には城壁やたくさんの船舶が係留されていたといいます。
今日のアンタルヤの原型はこのときすでに形成されていたのでしょう。アンタルヤの歴史は相当に長いものです。

年間300日以上の晴天日が望めるアンタルヤは、観光中に天気の心配をすることも少ないでしょう。アンタルヤの歴史を物語る旧市街『カレイチ』や、旧市街のシンボルである『イヴリ・ミナーレ・モスク』、アンタルヤの歴史を学べる『アンタルヤ考古学博物館』などは、散策中に立ち寄りたい必見のスポットです。また、近郊にある“トルコのマチュピチュ”と呼ばれる『テルメッソス』も見逃せないでしょう。アンタルヤの見所を紹介します。

アンタルヤの旧市街『カレイチ』

アンタルヤの歴史の中心エリアは、“城砦の中”を意味する旧市街『カレイチ(Kaleici)』です。城壁に囲まれた街並みはまさしく中世の姿そのもののように、石畳が広がる路地に木製の建物が独特の景観を生みだしています。カフェや雑貨店など種類豊富なさまざまなお店も絶好の観光スポットです。彩り鮮やかなカレイチの街並みは、滞在中のハイライトになるでしょう。その迷路のように入り組んだ街並みに迷い込んでみてはいかがでしょう。

旧市街のシンボル『イヴリ・ミナーレ・モスク』

『イヴリ・ミナーレ・モスク(Yivliminare Mosque)』は、“グランドモスク”の名称でも親しまれているアンタルヤ旧市街のシンボルです。13世紀に建造された後、14世紀に再建されました。中でも特徴的なのが、高さ38mの尖塔・ミナレットです。ミナレットとはモスクに付随する細長い尖塔で、アラビア語で“光を灯す場所”という意味を持ちます。その名前通り、ミナレットは礼拝の時間を知らせる役割があり、アザーンという音楽が流されます。

イヴリ・ミナーレ・モスクのミナレットは、ほかに類をみない独特の装飾が施されています。8つの溝と鮮やかで濃厚なブルータイル、そしてオレンジ色の特徴的な色使いで彩られたミナレットは見惚れるほどです。特に朝焼けや夕焼けとのコラボレーションは壮麗です。散策がてら、ぜひ足を運んでみてください。

アンタルヤの歴史を学ぶならこの場所『アンタルヤ考古学博物館』

『アンタルヤ考古学博物館(Antalya Muzesi)』は、1922年に開館したアンタルヤの歴史を凝縮したスポットです。テーマ別に異なる展示から、年代ごとに異なるアンタルヤの歴史の変遷まで、あらゆる事柄を学ぶことができるでしょう。遺跡からの希少な出土品や、ゼウスやアフロディーテなどのギリシャ神話の神々像まで、さまざまなコレクションが所蔵されていますよ。もちろん、アンタルヤの伝統的な工芸品も豊富に展示されています。

数あるコレクションの中でも、最も有名かつ“傑作”と称されているのが『疲弊したヘラクレスの彫像』です。ギリシャ神話を代表する英雄ヘラクレスをモチーフにしています。1980年に出土したこの彫像は、上半身だけが窃盗の被害にあってしまいました。その後アメリカのボストン美術館で展示されているのが発見され、4年間の交渉の末、2011年にトルコに返還されました。憂いの表情を浮かべるヘラクレスの姿は、間違いなく必見です。

旧市街の入口を飾る『ハドリアヌス門』

『ハドリアヌス門(Üçkapılar)』は、アンタルヤ旧市街の入口にある建造物です。第14代ローマ皇帝『ハドリアヌス』の名前を冠しており、130年頃にハドリアヌスがアンタルヤを訪れたことを記念して建造されたといいます。その後、長い時代を経て1817年に発見されました。

3つのアーチが特徴で、4つの柱や細やかで手の込んだ細工にも注目です。夜はライトアップもされ、幻想的で神秘的な姿を覗かせてくれます。古代の門に刻み込まれたその歴史を、肌で感じてみてください。

アンタルヤの近郊に位置する古代都市『テルメッソス』

『テルメッソス(Termessos)』は、アンタルヤの北西およそ30kmの地点に位置する古代都市の遺跡です。テルメッソスとは山の峠にある要塞を意味しており、ギュルルック山の斜面にあることから、“トルコのマチュピチュ”とも呼ばれています。紀元前3000年頃から人類が居住していたとされ、当時の面影を残した遺跡や劇場が山の中に点在しています。いくつかの宮殿も残されており、トルコ国定公園にも指定されています。

アンタルヤの名物『ピアズ』

『ピアズ(Piyaz)』は、アンタルヤを代表する名物料理のひとつです。白インゲンをたっぷりと使ったサラダで、トマトやタマネギ、イタリアンパセリが爽やかな味わいを演出してくれます。ソースには練りゴマがふんだんに加えられており濃厚で甘く、かつ独特の味わいを楽しませてくれます。クミンやニンニクも入っているので、エキゾチックな香りと風味が感じられます。ピアズだけでも良し、パンと一緒でも良し、お好みの食べ方を試してみてはいかがでしょうか。

トルコ屈指のリゾート地、アンタルヤで充実した滞在を!

トルコを代表するGKリュシュテュ・レチベル、その故郷であるアンタルヤの魅力や見所を紹介してきました。アンタルヤは長い歴史を有している街です。旧市街のカレイチやイヴリ・ミナーレ・モスク、アンタルヤ考古学博物館で、その真髄に触れることができるでしょう。また、コンヤアルティ・ビーチやシデ・ビーチなど、アンタルヤ湾に沿った絶景のリゾートビーチもおすすめのスポットです。

アンタルヤの玄関口は、『アンタルヤ空港(Antalya Havalimanı)』です。市街地から北東におよそ13kmの地点に位置しています。また、“妖精の煙突”と呼ばれる岩石遺跡群がある地域『カッパドキア』からのアクセスも可能です。

バスならおよそ7時間の距離ですよ。飛行機でもアクセスできますが、バスのほうが圧倒的に値段は安いです。世界遺産をみてからアンタルヤを訪れるのもよいでしょう。次回の旅はぜひアンタルヤを目的地にどうぞ。

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