エスビャウ(デンマーク):元フィリピン代表のサッカー選手、ジェリー・ルセナの生誕地

元フィリピン代表のサッカー選手が『ジェリー・ルセナ』である。デンマークとフィリピンのハーフである彼は、両国の代表として選ばれる権利を持っていたという。文字通り“世界を股にかけて”活躍してきた選手といえるだろう。そんなジェリー・ルセナの出身地が、デンマーク第5の規模を持つ街『エスビャウ』である。かつてデンマークで最大の漁港があった港街。グローバルな活躍を魅せたサッカー選手ジェリー・ルセナと、エスビャウの魅力を紹介していこう。

元フィリピン代表のサッカー選手『ジェリー・ルセナ』

『ジェリー・ルセナ(Jerry Lucena)』は1980年生まれ、デンマークのエスビャウ出身のサッカー選手です。ポジションはDFで、出身地であるエスビャウのクラブ“エスビャウfB”を拠点に活躍してきました。ジェリー・ルセナのサッカー人生も、同じくエスビャウfBのユース時代から始まります。2001年にはデンマークのプロサッカーリーグであるスーペルリーガに昇格し、圧倒的な活躍ぶりを披露してきたのです。同年にはデンマークのU-21代表に選出されました。

母親はデンマーク人、父親はフィリピン人、ハーフであるジェリー・ルセナは2つの国の代表として選出される権利を持っていたといいます。2011年にはフィリピン代表に選出され、チーム躍進の原動力となってきました。デンマークとフィリピン、2つの国を股にかける世界的なプレイヤーといえるでしょう。そんなジェリー・ルセナの出身地が、南デンマークに位置する街『エスビャウ』です。次章からは、エスビャウの魅力や見所を詳しく紹介していきましょう。

ジェリー・ルセナの生誕地『エスビャウ』

『エスビャウ(Esbjerg)』は、19世紀に設立された新しい街です。南デンマークに位置しており、国内で5番目の規模を誇っています。北海とバルト海を隔てる“ユトランド半島”の西岸では最も大きく、また港街として地域の発展に大きな貢献を果たしてきました。エスビャウにはかつてデンマーク最大の漁港があり、重要な経済拠点としての立場を担っていたのです。港の建造は1868年に決定され、完成したのは1888年のことでした。もちろん今でも重要な存在です。

沖合産業や石油産業、エネルギー産業の中核としてデンマークの発展を担っているエスビャウには、さまざまな見所があります。まるでイースター島のモアイのような、独特で神秘的な存在感を醸しだす『白い巨人像』や、すぐそばに位置する『水産海洋博物館』、エスビャウのシンボルともいえる『給水塔』などは必見でしょう。また、デンマークの建築家『ヨーン・ウツソン』が設計した『ミュージックハウス・エスビャウ』も注目です。街の見所を紹介します。

海をみつめる神秘の『白い巨人像』

海をみつめる4体の白の巨人像、“白い巨人像”の正式名称は『海に出会う人(Mennesket ved havet)』です。白の外観を持った4体の巨人像は変わることなく連日連夜、海の方角を眺め続けています。全長はおよそ9m、横一列に並んだ巨人像の姿にはどことなく哀愁を感じるでしょう。エスビャウの自治体独立100周年を記念して建造されたもので、1994年からエスビャウのランドマークとして多くの人たちを魅了してきました。写真撮影のおすすめスポットとなっています。

白い巨人像は、エスビャウの観光ガイドの表紙を飾るほど圧倒的な存在感を放っています。静かに前を向いて座り続ける姿からは、イースター島のモアイのような、独特の神秘的な雰囲気が感じられます。エスビャウを訪れたら、まずこの場所に足を運んでみてくださいね。

エスビャウの歴史を知る場所『水産海洋博物館』

『水産海洋博物館(Fisheries-and Maritime Museum)』は、海に出会う人のすぐそばにある博物館です。港街として発展を遂げてきたエスビャウの歴史を、船舶や漁業にまつわる展示を通して知ることができるでしょう。

屋外に昔の漁村が再現されており、木製の建物や船舶、小屋や倉庫などが移築されています。また、水族館も館内に併設されていますよ。エイやサメなど、さまざまな種類の魚をゆっくりと鑑賞することができるでしょう。家族連れにはもってこいの場所です。

また、水産海洋博物館の目玉といえるイベントが、ハイイロアザラシのエサやりショーです。可愛らしいアザラシの姿は、一目みただけで癒されるでしょう。素直にいうことを聞かないこともあるようですが、それもご愛嬌です。海に出会う人と合わせてぜひ訪れてみてください。

エスビャウのシンボル『給水塔』

『給水塔(Esbjerg Water Tower)』は、1897年に建造された高さ32mの建物です。エスビャウに暮らす人たちの生活を、影ながら支えてきました。お城の見張り台のような外観は必見でしょう。頂上には尖塔がついており、優雅な雰囲気を醸し出しています。現在水道塔としては稼働していませんが、入場料を払えば中に入ることもできます。階段を登れば頂上からエスビャウの街並みが一望できるでしょう。オレンジ色の屋根が続く街並みは、大変美しいものですよ。

エスビャウの芸術鑑賞はココで!『ミュージックハウス・エスビャウ』

『ミュージックハウス・エスビャウ(Musikhuset Esbjerg)』は、ショーやコンサートなどのあらゆるエンターテイメントが開催されるエスビャウの芸術鑑賞のメッカです。白を基調として、長方形を連ねた特徴的な外観は、デンマークの建築家『ヨーン・ウツソン』によってデザインされました。ヨーン・ウツソンはオーストラリア・シドニーの世界遺産オペラハウスの設計を手がけたことで有名で、建築界のノーベル賞である“プリツカー賞”を受賞しています。

ミュージックハウス・エスビャウの館内にはレストランもあり、ショーやコンサート前に美食を堪能できます。滞在中の一夜は、この場所で優雅な時間を過ごしてみるのもおすすめです。

デンマーク最長の歩行者天国で散策を楽しむ

エスビャウにはおよそ850mにもなるデンマーク最長の歩行者天国『Kongensgade』があります。街のメインストリートで、両脇にはカフェやレストラン、アパレルや雑貨のお店など、さまざまな種類のお店が軒を連ねています。そして、デンマークは浅煎りのおいしいコーヒーが飲めることでも有名です。ショッピングを楽しんだ後は、ゆったりとカフェタイムを楽しんでみるのもよいでしょう。観光を楽しんだ後、まったり穏やかな時間をお過ごしください。

エスビャウで食べたい『エゲケー』

『エゲケー(Æggekage)』とは、デンマーク風のエッグケーキです。厚焼きのスパニッシュオムレツや、フランスの郷土料理のキッシュに近いイメージですね。卵にベーコンやトマト、タマネギを加えて、じっくりと焼きあげていきます。デンマーク名物のニシンを入れることで、より個性的な味わいを楽しむことができるそうですよ!じんわりと体に沁みるような優しい味わいはクセになります。

デンマークの隠れた人気を誇る街、エスビャウでゆったりとした時間を!

元フィリピン代表のサッカー選手ジェリー・ルセナの出身地、デンマークのエスビャウの魅力や見所を紹介してきました。目立った観光スポットは少ないですが、それでも訪れて間近でみてみたい珠玉のスポットが豊富です。

特に、海を眺める『海に出会う人』は見逃せないでしょう。今後はもっとメジャーになっていく可能性もあります。神秘的な光景は、ぜひ間近で鑑賞してみてください。もちろん水産海洋博物館や給水塔などを訪れることもお忘れないように。

そんなエスビャウへのアクセスは、デンマークの首都コペンハーゲンから電車でおよそ3時間です。快適な電車の旅を楽しむことができるでしょう。デンマークを周遊する際に遊びに立ち寄ってみるのもおすすめです。エスビャウで充実した時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

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