ナッシュビル(アメリカ):カントリーミュージックの重鎮クリス・クリストファーソンの活動拠点

アメリカを代表するカントリーミュージックの重鎮が『クリス・クリストファーソン』である。ヒゲと長髪がトレードマークの圧倒的なヒットメイカー。音楽活動のほかに、俳優としての活動も注目を集めてきた。そんなクリス・クリストファーソンの活動拠点が、“カントリーミュージックの聖地”といわれる街『ナッシュビル』である。歴史に輝くスターを輩出してきた街。クリス・クリストファーソンとナッシュビルの魅力を紹介していこう。

カントリーミュージックの重鎮『クリス・クリストファーソン』

『クリス・クリストファーソン(Kris Kristofferson)』は1936年生まれ、アメリカのブラウンズヒル出身の歌手です。アメリカを代表するカントリーミュージックのスターで、ヒゲと長髪がトレードマークの人物。代表曲の“ミー・アンド・ボビー・マギー”をはじめ、さまざまなヒット曲を生みだしてきました。大御所スターからの評価も高く、圧倒的な歌唱力と表現力から賞賛を集めてきました。詩にこめられたストーリー性にも要注目でしょう。

父親は空軍の将軍の地位にあった人物で、クリス・クリストファーソンも空軍のパイロットとしての経歴を持っています。作曲は大学時代から行っていましたが、音楽活動を本格的に始めたのは空軍を除隊した後になります。かの名門“オックスフォード大学”にも在籍していました。音楽活動の拠点には“カントリーミュージックの聖地”と呼ばれる“ナッシュビル”を選んでいます。1960年代後半からヒット曲を生みだし人気を獲得していきました。

歌手としての輝かしい活躍のほか、映画界に進出し俳優としてのキャリアも築いてきました。数えきれないほどの映画に出演していますが、代表的な作品はゴールデングローブ賞の主演男優賞を受賞した“スター誕生”でしょう。音楽や詞の圧倒的なセンスはもちろん、演技を通じた表現力や影響力も有しているマルチな才能の持ち主といえますね。カントリーミュージックの重鎮クリス・クリストファーソン、その活動拠点が『ナッシュビル』です。

クリス・クリストファーソンの活動拠点『ナッシュビル』

『ナッシュビル(Nashville)』は、アメリカのテネシー州の州都です。州で2番目の規模を誇る大都市で、音楽業界の中心地としても有名でしょう。特にカントリーミュージックが盛んで、ナッシュビルは“ミュージック・シティ”とも呼ばれています。また、アメリカのシンガーソングライター『テイラー・スウィフト』も、ナッシュビルを活動拠点にしていました。音楽にまつわる歴史や文化が豊富なナッシュビルは、まさに“音楽の聖地”でしょう。

アメリカ独立戦争で活躍をした、フランシス・ナッシュが街の名前の起源となっており、1779年が原初となります。他の町と結ぶ主要な川があり、捕虜や移民に多く使用されました。その後鉄道が開通し、街はすばやく発展。1843年にはテネシー州の州都になります。1864年には南北戦争の最後の大きな戦い“ナッシュビルの戦い”の舞台にもなっています。南北戦争後、特に1970年代以降のナッシュビルは、飛躍的な繁栄を遂げてきました。

年間を通して温暖な気候も、人気を集める理由のひとつでしょう。街中にはカントリーミュージックの歴史と伝統が体感できる『カントリーミュージック殿堂博物館』や、ナッシュビル音楽の発信地『ライマン公会堂』、アメリカで最古のラジオ番組『グランド・オール・オープリー』のスタジオなどがあります。また“南部のアテネ”とも呼ばれるナッシュビルのシンボル『パルテノン神殿のレプリカ』も必見です。街の見所をご紹介しましょう。

ナッシュビルで最も人気のスポット『カントリーミュージック殿堂博物館』

『カントリー・ミュージック殿堂博物館(Country Music Hall of Fame and Museum)』は、“カントリーミュージックの聖地”と呼ばれるナッシュビルの歴史と伝統を詰めこんだ施設です。1967年に開館し、2001年には現在の新しい施設がオープンしました。ピアノの鍵盤をイメージした外観やカントリーミュージックのレコード・CDをイメージした電波塔にも注目でしょう。建物を空からみると“ヘ音記号”になっていることも大きな特徴ですね。

館内には歴代のカントリーミュージックを彩ってきた歌手の衣装や楽器などが展示されています。楽器の総数はおよそ600種類以上にもなるそうです。ずらりと並べられたコレクションを眺めることで、衣装や楽器の変遷を知ることができるでしょう。小道具や名曲たちのディスクも展示されています。もちろんイスに座って音楽や映像を楽しめるブースもありますよ。世界中のカントリーミュージックの魅力を凝縮した、最高の空間ですね。

ナッシュビル音楽の本拠地『ライマン公会堂』

『ライマン公会堂(Ryman Auditorium)』は1892年に開館しました。当初は礼拝堂として使われていましたが、現在ではナッシュビル音楽の本拠地となっています。実業家『トーマス・ライマン』によって建造された建物で、赤いレンガの重厚な外観は“南部のカーネギーホール”との異名もある立派なものです。今も続く人気のラジオ番組“グランド・オール・オープリー”の収録や、歴代スターのライブがおこなわれてきました。現在もライブやショーがおこなわれています。

建物内には当時の収録風景などが展示されており、ナッシュビルの音楽シーンの発展を深く知ることができるでしょう。また、映画のロケ地としても活用されてきました。内部見学はツアーの参加が必要ですが、参加してみる価値はあります。ナッシュビル音楽の原点ともいえるライマン公会堂。ぜひじっくり隅々まで、鑑賞してみてはいかがでしょうか。

アメリカで最古のラジオ番組『グランド・オール・オープリー・ハウス』

『グランド・オール・オープリー(Grand Ole Opry)』は1925年からの歴史を誇る、アメリカ最古のラジオ番組です。“カントリーの最も有名な舞台”ともいわれる番組で、世界中で視聴されている人気のプログラムです。1974年までライマン公会堂で収録されていましたが、以降はこちらの『オープリー・ハウス』で収録されています。公開放送される金曜と土曜の夜は観覧も可能ですよ。人気のため、観覧席は事前予約をしておいてくださいね。

総席数4,400席にもなる大型設備は圧巻です。まるでライブ会場のような空間で熱狂の渦に飛びこむことができますよ。また、オープリー・ハウスでは見学ツアーも開催されています。舞台裏などを見学できる珍しい機会ですので、ぜひ参加してみてはどうでしょうか?

南部のアテネの象徴『パルテノン神殿のレプリカ』

ナッシュビルは“南部のアテネ”とも呼ばれる街です。その由縁は『センテニアル・パーク(Centennial Park)』にあるパルテノン神殿のレプリカにありました。このレプリカは、1897年に開催された“テネシー州制100周年記念万博”の際に建造されたものです。堂々たる姿は、間違いなくギリシャのパルテノン神殿そのものです!現在は美術館として開放されており、60点を超える絵画や高さ10m以上の『アテネ・パルテノス』の像が見所です。

世界最大級のホテル『ゲイロード・オープリーランド・リゾート・アンド・コンベンション・センター』

『ゲイロード・オープリーランド・リゾート・アンド・コンベンション・センター(Gaylord Opryland Resort & Convention Center)』は、“サザン・ホスピタリティ(南部の温かい歓迎)”がテーマの、世界最大級のホテルです。ラスベガスを除くとアメリカで最大の規模を誇るそうです。数回の拡張工事を経てきた広さから、従業員でも迷子になることもあるのだとか。ナッシュビルを訪れたら、ぜひとも宿泊してみたいところですね。

ナッシュビルの名物『サウザン・フライ』

『サウザン・フライ(Southern Fried)』は、いわゆるフライドチキンです。サクサクな衣とジューシーな旨味の共演を、嫌いな人はいないでしょう。ナッシュビルを代表するファストフードの代表です。数あるお店の中でもおすすめは『パーティー・ファウル(Party Fowl)』です。辛さが選べるホットチキンや、20種類のビールが楽しめますよ。旨味が溢れだすチキンとキンキンに冷えたビールの組み合わせに、もはや言葉はいりませんよね。

カントリーミュージックの重鎮クリス・クリストファーソン、その活動拠点であるナッシュビルの魅力を紹介してきました。先進的な高層ビルが立ち並びながらも、親しみのある音楽が街を満たしています。自然とどこからか音楽が聞こえてくるでしょう。そんな音楽の街ナッシュビルの玄関口は、『ナッシュビル国際空港(Nashville International Airport)』です。次回の旅の目的地は、ナッシュビルに定めてみてはいかがでしょうか?

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