サンレモ(イタリア):文学の魔術師、イタロ・カルヴィーノゆかりの街

20世紀のイタリアを代表する小説家『イタロ・カルヴィーノ』。生み出す作品の多様性から“文学の魔術師”と呼ばれた人物です。そんな彼ゆかりの街が、イタリアのリゾート地『サンレモ』です。地中海に愛された美しい街並みと温暖な気候が人気の町となっています。そんなサンレモの魅力を、詳しくご紹介していきます。

文学の魔術師『イタロ・カルヴィーノ』

(Public Domain /‘Italo Calvino’byVarie11.Image via WIKIMEDIA COMMONS)

『イタロ・カルヴィーノ(Italo Calvino)』は1923年生まれ、キューバ出身の人物です。小説家であり文学者、批評家でもありました。執筆した作品の多彩さから“文学の魔術師”という異名で知られています。2歳のときに家族とキューバを離れ、その後20歳までの歳月をイタリアのサンレモで過ごしました。1941年にトリノ大学に入学し、その後フィレンツェ大学に移籍。専攻が農学部であったことは、小説家の経歴としては異例でしょう。

カルヴィーノは後々トリノ大学の文学部に編入し、小説家・編集者としての学びを深めていきました。卒業後は出版社に勤務しています。小説家としてのデビューは1945年で、短編小説を発表しています。その後も傑作と称される作品をいくつも出版してきました。また、最も美しいといわれる子供向けの本、“イタリア民話集”の編集も手がけています。

次章からは、そんなイタロ・カルヴィーノの才能を育んできた街『サンレモ』の魅力を紹介していきます。

イタロ・カルヴィーノゆかりの街『サンレモ』

『サンレモ(Sanremo)』はイタリアの北西部に位置するリグーリア州の町です。所属するインペリア県で最大の人口数を誇る町でもあります。地中海沿岸のサンレモは、ヨーロッパ屈指の保養地として知られており、澄み渡る地中海と温暖な気候、どこか哀愁が漂う旧市街などは、豊かな時間を過ごすための選択肢としては最高のものでしょう。サンレモにはカジノもあるため、運試しに訪れてみるのも一興です。オレンジ色の屋根が広がる街並みは絶景ですよ。

生花の生産が盛んなサンレモは“花の街”としても知られています。華やかな雰囲気は訪れた人たちをすぐさま魅了するでしょう。また、1951年からの長い歴史を誇る“サンレモ音楽祭”の時期には大勢の人々で町は賑わいます。

そんなサンレモの見所は、イタリアで2番目の歴史を誇る老舗のカジノ『カジノ・ディ・サンレモ』や、“松ぼっくり”の愛称で親しまれている『旧市街』が筆頭です。もちろん保養地として有名なサンレモでは、ビーチでゆったりとバカンスタイムを過ごすのもおすすめですよ。また、先にも少し紹介した『サンレモ音楽祭』や、近郊にある人気の観光エリア『ブッサナ・ベッキア』もおすすめです。地中海に愛された屈指の観光都市サンレモの見所を紹介します。

大人の社交場『カジノ・ディ・サンレモ』

『カジノ・ディ・サンレモ(Casino di Sanremo)』は1905年に設立されたカジノです。100年以上の歴史を誇り、イタリアで2番目の歴史を持つカジノなんだとか。かつては社交場としても親しまれていたカジノは、現在も人気のスポットのひとつです。ポーカーやルーレットなど、大人の遊びに没頭できるでしょう。尚、入場は18歳以上の方に限られますのでご注意ください。

一部のフロアにはジャケットの着用が必須などのドレスコードがありますが、スロットマシンなどがあるフロアはカジュアル寄りの服装でも入場は可能です。パスポートを持参して、ぜひ挑戦してみてください。ディーラーのオシャレなたたずまいにも注目ですよ!また、カジノ自体の美しい造りにもぜひ注目してみてください。アール・ヌーボー様式の建物は、きらびやかで存在感もバツグンです。サンレモのシンボルともいえるカジノ、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?

入り組んだ路地が魅力の『旧市街』

サンレモの旧市街は『ラ・ピーニャ(La Pigna)』の愛称で親しまれています。イタリア語で“松ぼっくり”を意味する旧市街は、とても入り組んだ造りになっています。細い路地裏や長いトンネルなど、ほかのエリアとは違った雰囲気を体感できますよ。

坂道が多く、登るには体力が要りますが、石畳で整備されているのでそこまで苦にはならないはずです。疲れたときはカフェで一服してくださいね。

※マドンナ・デッラ・コスタ教会

ラ・ピーニャは高台にあり、上まで登ることによってサンレモの街並みと地中海の絶景を楽しむことができます。特に『カステッロ広場(Piazza Castello)』からの眺望は最高ですよ!眼下に広がるオレンジの街並みと光り輝く地中海のコントラストは、あなたの心を震わすような絶景です。ぜひ贅沢な時間を楽しんでみてください。また、ハート型のモチーフが可愛らしい教会『マドンナ・デッラ・コスタ教会(Santuario Madonna Della Costa)』も、ラ・ピーニャを登った先で見ることができます。こちらもお見逃しなく!

毎年2月に開催される音楽の祭典『サンレモ音楽祭』

※サンレモ音楽祭の様子

『サンレモ音楽祭(Festival della canzone italiana)』は毎年2月頃に、アリストン劇場でおこなわれる音楽の祭典です。1951年からの由緒ある音楽祭で、イタリアの音楽の歴史を彩ってきました。サンレモの大通りには過去の優勝者のプレートがはめ込まれており、栄光の大きさを物語っていますよ。当初は小規模だった音楽祭ですが、1958年の優勝曲が第一回目のグラミー賞を受賞したことによって、大きく躍進しました。

世代やジャンルを問わず受け入れられているサンレモ音楽祭は、イタリア全土に生中継されるほどの人気を誇っています。

新しい音楽の価値観と出会える唯一無二の機会となるでしょう。サンレモを訪れるなら、2月の音楽祭が開催される時期に合わせてみてはいかがでしょうか?

サンレモ近郊の人気のエリア『ブッサナ・ベッキア』

『ブッサナ・ベッキア(Bussana Vecchia)』はサンレモの市街地からおよそ8kmの場所にある村です。1887年に大地震が村を襲い、大きく崩壊してしまいましたが、1950年代に芸術家コミュニティによって再建され、現在は廃墟と芸術が共存する独特の景観を築いています。

さりげなく施された彫刻やアートなどに囲まれて、一風変わった時間を過ごすことができるでしょう。カフェやレストランもあるので、ぜひ訪れてみてください。エモーショナルな気分に浸れるはずです。

サンレモの名物『バーチ・ディ・サンレモ』

『バーチ・ディ・サンレモ(Baci di Sanremo)』は“サンレモのキス”を意味する、サンレモの名物スイーツです。チョコレートクッキーにチョコレートクリームをたっぷりとサンドしたもので、濃厚なチョコレートの風味を存分に楽しめますよ。コロンとしたマカロンのような見た目も人気の秘密でしょう。カフェでいただくほか、お土産にもおすすめの名物ですね!

イタリア屈指のリゾート地、サンレモで優雅な時間を

イタリア文学界を代表する存在、“文学の魔術師”と呼ばれたイタロ・カルヴィーノゆかりの街サンレモの魅力を紹介してきました。美しい地中海に愛されたサンレモでは、ビーチで優雅なバカンスタイムが過ごせるほか、ご紹介してきた見所を巡る観光タイムも確保できます。カジノや旧市街、音楽祭に参加してかつてない充実した時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?また、サンレモは海の幸やジェラートもとてもおいしいです。ぜひ試してみてください。

サンレモへのアクセスは、隣国フランスのリゾート地『ニース』から電車の利用が一般的です。穏やかな地中海を望みながら、優雅な電車旅を楽しんでみてはいかがでしょうか?もちろんニースとサンレモ、2つのリゾート地をはしごする豪華な旅行プランもおすすめですよ。イタリアを代表するリゾート地・サンレモ、ぜひ次回の旅で訪れてみてはいかがでしょうか?

カジノ・ディ・サンレモ公式HP

サンレモ音楽祭公式HP

ブッサナ・ベッキア公式

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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