ロストック(ドイツ):ドイツのスプリンター、アンドレ・グライペルが生まれた街

ドイツを代表するロードレースのスプリンター『アンドレ・グライペル』。ツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアでの活躍は、世界からの注目を集めてきました。スプリンターの代表選手として、真っ先に名前が挙がる人物の一人でしょう。そんなアンドレ・グライペルが生まれた町が、ドイツの『ロストック』です。アンドレ・グライペルとロストックの魅力を紹介していきます。

ドイツのスプリンター『アンドレ・グライペル』

『アンドレ・グライペル(André Greipel)』は1982年生まれ、ドイツのロストック出身で、ロードレースのスプリンターとして世界的に有名な選手です。スプリンターとはゴール手前から爆発的な加速を生み出しゴールを狙う選手のことを指し、瞬発力だけでなく持久力や判断力、高度なスキルとセンスが求められるポジションです。アンドレ・グライペルはそんなスプリンターの代表選手に挙げられる人物の一人であり、圧倒的な活躍ぶりをみせています。

※ツール・ド・フランスの様子

“ゴリラ”の愛称でも親しまれているアンドレ・グライペルは、2009年に区間4勝を獲得し、2011年のツール・ド・フランス(通称ツール)の第10ステージで優勝を獲得しています。

※マイヨ・ヴェールを着用している選手

2015年のツールではスプリント賞を勝ち取り、栄誉あるマイヨ・ヴェール(緑色のジャージ)に袖を通しました。イタリアで開催されるジロ・デ・イタリアにも数年に渡って参戦し、活躍ぶりを披露しています。

※リドレー製のロードバイク

また、ベルギーの自転車メーカー『リドレー』の製品開発にも協力していますよ!

世界的なスプリンター、アンドレ・グライペルの活躍に今後も熱い注目が集まるでしょう。次章からはそんなグライペルの故郷『ロストック』の魅力を紹介していきます。

アンドレ・グライペルの生まれた街『ロストック』

『ロストック(Rostock)』はドイツ北部に位置するメクレンブルク=フォアポンメルン州に属する、かつて北ヨーロッパの経済圏を支配していたハンザ同盟の中心都市として、大きな繁栄を遂げてきた街です。1218年に創設されてからドイツ屈指の港湾都市として発展を重ねてきました。第二次世界大戦で甚大な被害を受けたものの、現在は見事なまでに再建されています。

※ロストック大学

ロストックには1419年に創設されたロストック大学があり、町にはたくさんの学生の姿が溢れています。中世の雰囲気を残した趣ある佇まいにも注目です。

ロストックの街並みを一望できる『聖ペトリ教会』

『聖ペトリ教会(Petri Kirche)』はロストックの旧市街の東端にある『アルターマルクト(旧市場)』という広場にある教会です。住宅街にひっそりとそびえ立つ聖ペトリ教会は、14世紀半ばに建造されました。第二次世界大戦で被害を受けたものの、その後当時の姿に再建されています。まるで槍のように空に伸びた尖塔の高さは117mにもなります。現在は集会所として利用されていますが、内部鑑賞も可能です。

聖ペトリ教会の目印ともいえる尖塔はエレベーターか、らせん階段を使って登ることができます。中世の面影が残されたロストックの街並みや雄大なバルト海など、ご褒美ともいえる絶景をぜひ堪能してみてください。

圧巻の天文時計は見逃せない!『聖マリエン教会』

※ノイアーマルクト広場

『聖マリエン教会(St. Marien Kirche)』はロストックの中心にある『ノイアーマルクト(新市場)』という広場にあります。聖マリエン教会は13世紀には存在が確認されているロストック最古の教会で、ゴシック様式を採用しています。石造りの重厚なたたずまいは一見の価値アリでしょう。

教会内は主祭壇や身廊、礼拝堂などさまざまな見所があります。幻想的な輝きを放つステンドグラスも見逃せないでしょう。18世紀に造られた壮大で美しいパイプオルガンも必見ですよ。使用されているパイプの総数はなんと5,700本にもなるのだとか。ロココ調の優雅さ溢れる装飾にも注目です。教会の建物に負けずとも劣らない、威風堂々の迫力には圧倒されるはずです。

そして聖マリエン教会で最大の見所が、見上げるほどに巨大な天文時計です。天文時計は1472年に造られたもので、12星座と138年分の日付が刻まれたカレンダーが描かれています。長い歴史を経てきた天文時計から鳴り響く鐘の音を、じっくり聴いてみてくださいね。

世界最大規模の海のお祭り『ハンザ・セイル』

世界最大の“船”にまつわるお祭りのひとつが、ロストックで開催される『ハンザ・セイル(Hanse Sail)』です1991年に始まり、以降毎年8月に開催されるこのお祭りには、世界中からサイズやデザインも異なるさまざまな帆船が訪れます。

開催年によって異なるものの、およそ200〜300隻もの船が集まるのだとか。ほかにも舞台パフォーマンスや花火など、華やかなイベントが目白押しで楽しめること間違いなしです。

ロストックと共にハンザ・セイルの開催地となっているのが『ヴァルネミュンデ(Warnemünde)』です。ヴァルネミュンデはロストックの中央駅から電車でおよそ20分の距離にある保養地で、ロストック観光の人気スポットのひとつです。

※ヴァルネミュンデ灯台

1897年に建造された『ヴァルネミュンデ灯台』や、画家『エドヴァルド・ムンク』が滞在した『ムンク・ハウス』などの見所があります。北欧に向かうフェリーも発着している一大リゾート地、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?

ロストックの名物『バックフィッシュ』

ロストックとヴァルネミュンデ、2つの町で有名な名物が『バックフィッシュ(Backfish)』です。バックフィッシュとはタラのフライのことで、サクサクの衣の食感とフワフワのタラの食感が楽しめる大人気メニュー。添えられたマヨネーズと一緒に口に運べば、“サクッ”という最高の食感と“ジュワッ”と溢れるタラの旨味が存分に楽しめます。パンに挟んだホットドック状のお手軽メニューもありますよ。ロストックで愛される名物、ぜひ味わってみてください。

ハンザ同盟の中心都市・ロストックで観光を楽しむ

ドイツを代表するロードレースのスプリンター、アンドレ・グライペルの故郷、ロストックの見所を紹介してきました。観光から買い物、ハンザ・セイルのようなお祭りまで、幅広い楽しみかたができるのもロストックの特徴です。

ロストックの空の玄関口は『ロストック=ラーゲ空港(Flughafen Rostock-Laage)』です。また飛行機のほかにも、電車を使うと首都のベルリンからは約2時間30分、北部の主要都市であるハンブルクからは約2時間でアクセス可能です。雄大なバルト海のお膝元、穏やかな時間が流れるロストックをぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?

聖ペトリ協会公式HP

ロストック文化史博物館公式HP

ハンザ・セイル公式HP

ムンク・ハウス公式HP

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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