リマ(ペルー):スペインを代表する俳優フェルナンド・フェルナン・ゴメスの出身地

映画国民賞も受賞した『フェルナンド・フェルナン・ゴメス』は、スペインを代表する俳優・映画監督である。出演した作品は総数200を超え、映画監督として20以上の作品を生み出してきた。国際的な映画祭で賞を獲得するほどの演技力に魅了されたファンも多いだろう。そんなフェルナンド・フェルナン・ゴメスの出身地が、ペルーの『リマ』である。スペインを代表する俳優とその故郷の魅力を詳しく紹介していこう。

スペインを代表する俳優『フェルナンド・フェルナン・ゴメス』

『フェルナンド・フェルナン・ゴメス(Fernando Fernán Gómez)』は1921年生まれ、ペルーのリマ出身の俳優です。俳優として200以上の作品に出演し、また映画監督として20以上の作品制作をしてきました。そのほか舞台演出や詩集の出版なども手がけたマルチな才能の持ち主です。1973年に公開された『ミツバチのささやき』や1999年に公開された『オール・アバウト・マイ・マザー』などが、代表作として有名です。

『ミツバチのささやき』予告

女優の母親をもつフェルナンド・フェルナン・ゴメスは、3歳のときに故郷リマからスペインへ家族と共に移住しました。1936年〜1939年にかけて勃発したスペイン内戦後、俳優としての活動をスタートしています。1989年にスペイン国民映画賞を受賞し、世界三大映画祭のうちの2つ、ベルリン国際映画祭・ヴェネツィア国際映画祭それぞれで男優賞を受賞しました。まさにスペインを代表するスターといえます。

八面六臂の活躍で世界中を魅了してきた俳優・映画監督『フェルナンド・フェルナン・ゴメス』、その故郷がペルーの『リマ』です。次章からはリマの魅力を紹介しましょう。

フェルナンド・フェルナン・ゴメスの出身地『リマ』

リマ(Lima)』は南米西部に位置する国・ペルーの首都です。国内の政治・文化・経済を牽引している世界都市で、人口1,000万人を超えるメガシティでもあります。特に第二次世界大戦後の人口増加は顕著です。また観光地としても人気で、歴史的な景観が楽しめる街並みと、年間平均気温16°C〜22°Cの温暖な気候は、南米の魅力をぎゅっと凝縮しているといえるでしょう。

リマのある土地は、古くはアメリカの先住民族が居住していた場所でした。インカ時代には神殿などの建物が築かれ、宗教的な中心地としての地位を確立しています。そんなリマの大きな転機は1535年、スペインのコンキスタドール(探検家)である『フランシスコ・ピサロ』による征服でした。リマの、街としての始まりはこのときからです。スペイン様式の建物が連なるリマならではの景観は、この時代に造られました。

1821年のペルー独立宣言を契機にとりわけ発展を遂げてきたリマの見所は、1991年にユネスコ世界遺産に認定された『セントロ地区』が筆頭です。主要な見所はこの地区に集中しています。リマの教会建築の代表である『サンフランシスコ教会』や『リマ大聖堂』などもこの地区にあります。また1500年以上の歴史を誇る『ワカ・プクジャーナ遺跡』や『アモール公園』も訪れておきたいスポットです。

リマの見所の中心『セントロ地区』

『セントロ地区(Centro)』は1991年にユネスコ世界遺産に認定された、リマ屈指の見所です。スペイン植民地時代の建物が連なる景観は、リマの個性を確立している大きな立役者でしょう。中でも『マヨール広場(Historic Centre of Lima)』(旧アルマス広場)は有名なスポットで、大統領府やカテドラル(後述)などがある、まさしくリマ文化の中心です。リマ最古の広場であり、中心にある噴水は1651年に築かれました。散策の始まりはこの場所に決まりでしょう。

2棟の鐘楼が美しい『サンフランシスコ教会』

『サンフランシスコ教会(Basílica y Conventode San Francisco)』はクリーム色の外壁が目を引くあざやかな建物です。左右均等にデザインされており、両脇にある2棟の鐘楼がランドマークです。中央にあるファサードはバロック様式で、建物全体に荘厳な雰囲気を与えています。華やかさと厳粛さ、相反するような表現の共存が、サンフランシスコ教会ではみられるでしょう。1988年にユネスコ世界遺産に認定されています。

教会内の見所は中央階段に施されたムデハル様式のあざやかな天井画です。また壁に張られたセビリアンタイルの輝くような美しさも注目でしょう。これらのタイルは手書きで製作されたそうです。教会の地下にあるカタコンベ(地下墓地)も見逃さないように、ぜひ訪れてみてください。70,000人の遺骨が安置された静謐な空間です。暗くひっそりした異空間が広がっていますよ。ガイドツアーもあるので、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

公式

リマ最古の大聖堂『リマ大聖堂』

『リマ大聖堂(Catedral de Lima)』は通称『カテドラル』とも呼ばれる、リマ最古の大聖堂です。リマ歴史地区の中心・アルマス広場に面して建てられています。1535年に建造が始まったものの、当時はかなり小規模な教会だったのだとか。増改築を繰り返してきたため、さまざまな建築様式が混在しています。バロック様式・プラトレスク様式など時代ごとの建築様式の違いを、そこかしこで見つけることができるでしょう。

本堂の天井に施されたゴシック様式のヴォールト天井は、まるで星空のように美しく神秘的なアーチを描いています。総数2,000本以上のパイプを使用したパイプオルガンも必見の見所でしょう。またリマ大聖堂でもっとも注目を集めているのが、リマ征服を主導した『フランシスコ・ピサロ』の棺です。棺は大理石とガラスを使用して作られています。1541年に暗殺された重要な人物が眠る大聖堂、ぜひ足を運んでみてください。

1500年以上の歴史を誇る『ワカ・プクジャーナ遺跡』

『ワカ・プクジャーナ遺跡(Huaca Pucllana)』はリマ新市街のオシャレなエリア・ミラ・フローレス地区にある遺跡です。西暦500年頃に造られたもので、1500年以上の歳月をこの場所で刻んできました。当時は儀式や集会の場として利用されていたのだとか。素材に使っているのは『アドベ』という日干しレンガで、建造時に耐震性を考慮して積み上げられたといいます。今から1500年前に建てられたとは思えない事実です。

遺跡からは当時の土器・ミイラなどが出土しており、発掘作業は現在も続けられています。リマで歴史的なロマンに浸るなら、この場所をおいてほかにないでしょう。夜はライトアップされ幻想的な雰囲気になります。近隣にはアルパカなどを飼育しているスペースもあるので、ぜひ一緒に立ち寄ってみてくださいね。

ワカ・プクジャーナ博物館ホームぺージ

リマの恋人の聖地『アモール公園』

『アモール公園(El Parque del Amor)』は『恋人たちの公園』を意味する、リマでもっとも美しい公園です。抱きしめあいキスをする、情熱的なカップルの彫像がシンボルです。太平洋を一望できる展望スポットであり、特に夕暮れ時はカップルで賑わいをみせます。またどことなくアントニ・ガウディの作品を彷彿とさせるベンチもあり、注目を集めています。赤・青・緑とあざやかなタイルを使った装飾は芸術的でしょう。アモール公園でロマンチックなひとときをお楽しみください。

リマの名物『ティラディート』

『ティラディート(Tiradito)』は生の魚を薄くスライスし、上からソースをかけたペルーの郷土料理です。盛り付けも美しく写真映えもバッチリ狙えます。魚のさっぱりとした旨味とソースの酸味が最高のハーモニーを生み出します。レモンをぎゅっと絞ってみるのもおすすめですよ。そのほか魚介類をダイス状にカットし、サッとマリネした『セビチェ(Ceviche)』も絶品です。リマの新鮮な魚介を堪能してくださいね。

ペルーの首都・リマで思い出深い体験を

スペインを代表する俳優・映画監督のフェルナンド・フェルナン・ゴメスと、その故郷リマの魅力を紹介してきました。歴史的な街並みはきっとあなたに興奮を運んできてくれるでしょう。リマの玄関口は『ホルヘ・チャベス国際空港(Aeropuerto Internacional Jorge Chávez)』です。空港から市街地まではシャトルバスや路線バスが運行しており、約30分でアクセスできます。ペルーが誇る世界都市・リマの魅力をぜひ堪能してみてください。

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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