ミニチュアワンダーランド:世界の風景が楽しめるジオラマの博物館

ドイツ北部のハンブルクにある博物館がミニチュアワンダーランドです。世界遺産の倉庫街の一角にあり、精巧かつ巨大なジオラマはハンブルクを訪れた人々の童心と好奇心を刺激してやみません。2000年の建設開始以降、世界中のミニチュアファンの心を鷲掴みしてきました。ドイツをはじめ世界各国の街並みを忠実に再現したジオラマに、心震えることは間違いないでしょう。そんなミニチュアワンダーランドの魅力や見どころを紹介していきます。

◼︎ミニチュアワンダーランドとは

ミニチュアワンダーランドはドイツ北部の街ハンブルクにある博物館です。ハンブルクはかつてハンザ同盟の主要都市として栄えた街で、19世紀後半から20世紀初頭にかけて発展した倉庫街「ハンブルクの倉庫街とチリハウスを含む商館街」が世界文化遺産に認定されています。ミニチュアワンダーランドがあるのは、そんな世界遺産区画のなかです。ハンブルクの発展の象徴とされる倉庫街を散策がてら、訪れることができるでしょう。

ミニチュアワンダーランドの建設が始まったのは2000年のことです。ジオラマ建設の創始者はフレデリック・ブラウンとゲリット・ブラウンの兄弟で、2000年にフレデリックが構想を思いついたことがきっかけでした。人気調査の結果を踏まえて3ヶ所のジオラマが2001年に完成、その後も拡張を続け2002年にはヨーロッパ最大のジオラマとして認定されました。2010年にブラウン兄弟はドイツ連邦共和国功労勲章を受勲、2012年に総来場者が1千万人を超えています。

現在世界最大の鉄道ジオラマが再現されている施設として認識されているミニチュアワンダーランドですが、実は未だそのすべては完成していません。アメリカやアジアなど世界各地を網羅して完成をみるのは2028年が目処となっています。とはいえすでに制作されたフィギュアは26万体を超え4,110軒の建物が立ち並び、9,250台の車が走り1,040台の鉄道列車がジオラマ内を走っています。1/87スケールで再現された街並みや風景はすでに十分な規模を誇っています。

◼︎ミニチュアワンダーランドの見どころ

ミニチュアワンダーランドで再現されている主要な街並みや風景は北欧やヨーロッパのものです。2028年の完成に向けてアメリカやアジアなどほかのエリアも徐々に拡充されていくそうですので、年々増えていくジオラマを楽しみに待ちましょう。ここでは2019年現在完成している9エリアのなかから見どころとなるジオラマを、いくつか紹介していきます。

・ドイツ

ミニチュアワンダーランドの故郷といえる国ドイツの街並みや風景は、やはり外すことはできません。ドイツのジオラマは2000年から2001年にかけて制作された、ワンダーランドで最古のエリアのひとつです。ドイツエリアにあるのは宇宙人の到来を予感させるUFOや国内の主要な移動手段となっている高速列車、歴史的建造物のノイシュヴァンシュタイン城などです。1/120スケールで再現された豪奢なお城は、その完成度の高さに目を見張るでしょう。

ベルリンの壁が崩壊するシーンを再現したものなど、ドイツの歴史を再現したジオラマも豊富にあります。ジオラマを通して史実を学んでみるのもおもしろいでしょう。またジオラマ内をよく見てみるとバンジージャンプ直前のフィギュアが置かれていることに気づきます。実は彼の運命を決定するのはあなたの仕事です。ボタンを押すと、彼は谷の間にまっさかさまに落ちていきます。恐怖のバンジージャンプ、その運命の分かれ目はあなたの手のなかにあります。

・ハンブルク

ハンブルクはミニチュアワンダーランドの本拠地となっている街です。その影響かハンブルクのジオラマはワンダーランドでもっとも大きな規模を誇っています。2001年から2002年にかけて制作されました。ハンブルクのジオラマ内に暮らしているフィギュアの総数はなんと5万体です。ワンダーランドで屈指の人口密度を誇る街は、観光名所も豊富に再現されています。

地元の人々に「ミッヒェル」の愛称で親しまれている聖ミカエル教会や、世界文化遺産の倉庫街など、ジオラマを眺めることでハンブルクの観光を満喫することができるかもしれません。またハンブルク空港の建物内をじっと覗いてみてください。各航空会社の受付カウンターや発着を案内する掲示板まで、細部にわたって再現されたこだわりに驚愕するはずです。

・スイス

スイスといえば有名なのが「アルプスの少女ハイジ」でしょう。スイスのジオラマのなかにはそんなハイジの主人公であるハイジや親友のペーターやクララのフィギュアが置かれています。懐かしいあの歌を思い出すこと間違いなしです。またスイスとイタリアの国境に位置する魔の山マッターホルンは総重量1トンの石膏を使って再現されており、標高4,478mの霊峰の存在感が、あますところなく再現されています。

・ヴェネツィア

イタリアが誇る水の都ヴェネツィアは、ワンダーランド内でも圧倒的な存在感を表しています。ヴェネツィアのジオラマは2016年から2018年にかけて制作されました。名物のゴンドラや美しいリアルト橋も忠実に再現されています。制作されたゴンドラの総数は150艘にもなり、水で満たされた都のそこかしこにぷかぷかと浮かんでいます。ヴェネツィアのシンボルであるサン・マルコ寺院も本物そのままに再現され、荘厳なたたずまいを披露しています。

・アメリカ

2003年に制作されたアメリカのジオラマは今後も拡大予定です。グランドキャニオンなどのアメリカらしい自然の風景や世界のエンターテインメントシティ・ラスベガスが現在の主要な見どころでしょう。特にラスベガスはワンダーランド内でもっとも多くの照明が使用されているジオラマで、夜のネオンが輝く華やかな街並みが忠実に再現されています。ラスベガスのシンボルであるカジノホテルも造られており、本物さながらの雰囲気が楽しめるでしょう。

◼︎おわりに

ドイツのハンブルクにあるミニチュアワンダーランドの魅力や見どころを紹介してきました。精巧に再現されたミニチュアはもちろん、それぞれ表情が異なるフィギュアのなかからあなたのお気に入りを探してみるのも一興でしょう。また飛行機の離着陸やパトカーや消防車が出動する場面など、ギミックがある仕掛けも満載です。子供も大人も楽しめること請け合いです。

ミニチュアワンダーランドはハンブルクで屈指の人気施設です。そのため、特に土日は入場制限がかかるほど混雑します。スムーズに入場するならインターネットから事前にチケットを購入しておきましょう。ハンブルクで楽しむ世界旅行、今後の拡大にも注目の施設です。

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※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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