オーフス自然史博物館:自然史に特化し、動物のはく製が多数展示されている博物館

オーフス大学公園

オーフス自然史博物館はデンマークのオーフス市にあり、その規模はデンマークで2番目に大きいとされています。所蔵している動物のはく製は大変多く、展示物の解説も詳しいです。質も量も充実している博物館と言えるでしょう。自然科学の研究と発展を目的としているオーフス自然史博物館。その歴史と所蔵品を紹介します。

オーフスの風景

■オーフス自然史博物館とは

オーフス自然史博物館はデンマークのオーフス市にある、自然史や自然の中で生きる動物たちの生態などを専門に展示している博物館です。設立は1921年ですが、何年にもわたる準備期間がありました。

オーフス市では20世紀初頭から、大学を作るという動きが起こっていました。それと同時期に、オーフス市はユトランド自然史協会から寄付などで収集された、多くの動物はく製のコレクションを収蔵する場所を探していました。

そこで大学を建設し、その敷地内にオーフス自然史博物館を設立することになりました。設立から7年間は、オーフス市が運営資金を予算計上していましたが、1928年からは独立機関として博物館自体で運営資金を調達し、開館に向けた準備を行いました。その後、大学の開学とともに1941年5月に博物館として開館。現在でもオーフス大学公園内にあるということで、大学の学生や教員がよく訪れます。

さらに、オーフス自然史博物館ではオプションで、野外自然ガイドツアーや館内ツアーを開催しているので、デンマークの自然に直接触れることができます。また2026年には新しい博物館が開館する予定です。

■オーフス自然史博物館の所蔵品

オーフス自然史博物館では、「グローバルな裏庭」「Our Nature」「アフリカのサバンナ」などの常設展示と特別展示を行っています。常設展示ではオーフス自然史博物館が所蔵する約5000体の動物たちのはく製が展示され、それぞれの動物の進化や多様性がわかるようになっています。またデンマークの自然についても詳しく解説されています。

そんなオーフス自然史博物館のコレクションにはどのようなものが含まれているのでしょうか。おもな所蔵品を紹介します。

≪グローバルな裏庭≫

生物の多様性に関した展示が行われています。展示室ではデンマークの、ユトランドの東海岸にあるサビーで発見された動物たちを中心に展示しており、そのほとんどは発見当時と変わらない状態で展示されています。長年にわたって収集された動物たちは、スクリーンやカメラ、サウンドを使った、臨場感あふれる展示で紹介されています。

≪Our Nature≫

こちらでは、デンマークの風景の自然史について詳しく解説されています。最後の氷河期から今日までの天候や土壌、動植物の関わりを、森や砂丘、海、街や耕作地といったテーマに分けてわかりやすく展示しています。デンマークの自然と、人間や動物がいかに密接に関わっているのかがわかるでしょう。

≪アフリカのサバンナ≫

1947年、オーフス自然史博物館の学芸員がアフリカのサバンナへ遠征することになりました。その時サバンナで出会った動物たちのリアルな姿を写真で見ることができます。

ライオンやシマウマ、獲物を狙うハイエナなど、多種多様な動物たちのジオラマが広がっています。このセクションでは、生き物たちがすべて繋がっているということを感じることができます。

≪特別展示及び体験ツアー≫

オーフス自然史博物館では常設展示のほかに、一つのテーマに沿った特別展示が開催されています。この展示内容は定期的に変更されています。

また、体験型のツアーも用意されています。デンマークの自然にじかに触れることができる素晴らしいツアーです。さらに、子どもたちが気軽に博物館を楽しめるよう、ゲーム感覚で博物館を探検できるアプリを開発するなど、新しい技術も積極的に取り入れて、より良い博物館になるよう時代にあった工夫を凝らしています。

終わりに

オーフス自然史博物館は、デンマーク国内はもちろん、世界中の動物たちの生態や生息地などをとても詳しく解説しています。また、この素晴らしい地球の自然の営みを知ることで、未来へこれらの財産を残すことが大切であるということを、大人にも子どもにも知ってもらうよう努力している博物館です。

公式サイト

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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