バイキング船博物館:海賊気分を味わえるバイキング船の宝庫

こちらは「バイキング船の複合施設」をモットーに、バイキング船に関する展示が多数なされている博物館です。まるで海賊映画や漫画の世界のような空間が広がっています。実際にバイキング船に乗る事もできるなど、博物館と言うよりも体験型テーマパークの要素が強い気がします。今回はそんなバイキング船博物館を紹介します。

ロスキレ大聖堂

バイキング船博物館とは

バイキング船博物館があるロスキレは、デンマークの首都コペンハーゲンからもさほど遠くない町である事から、コペンハーゲンで働いている人達の居住区域としても人気です。デンマーク最古の町としても知られ、古都としての側面を色濃く残します。町のシンボルであるロスキレ大聖堂には、歴代デンマーク国王の棺が安置されており、世界遺産にも登録されています。そんなデンマークは、かつて海賊が幅を利かせていた国であり、特にロスキレは古くから海賊の町として知られています。

そんな海賊の町に相応しい博物館が、こちらのバイキング博物館です。バイキング船とは海賊船の事で、海賊の歴史について知る事ができる施設となっています。現代の私たちにはリアリティがあまりなく、映画や小説などに登場するものというイメージがある海賊ですが、この博物館ではそんな海賊の実態を知る事ができます。

カフェなどがあるエリア

バイキング船博物館

バイキング船博物館は、本物のバイキング船を展示している建物と、バイキング船を新たに作る工房、カフェやショップなどからなっています。バイキング船が展示されている建物はLegepladsen Søstjernenという公園内に位置し、工房やカフェなどの施設は、出島のように海に飛び出たエリアに集合しています。これらの間には橋がかかっており、歩いて3分ほどで行き来できます。マップを見るとわかりやすいでしょう。

ショップでは、バイキング船員になりきれる洋服など、海賊気分をさらに味わえるグッズが売っています。

夏にはバイキング船のセーリングツアーも行っているので、ぜひ参加してみてください。

(参考:博物館公式マップ

〈バイキング船〉

一番の目玉は、海底から引き揚げられた五隻のバイキング船です。海から敵が侵入してくることを防ぐ為に、その恐れがある航路へ意図的に沈められた船だといわれています。そこまで水深が深く無く、狭い場所だったために、進路を塞ぐにはこの大きさの船を五隻沈めるだけで十分だったとか。

この五隻を見ると、海賊たちがいろいろな造船技法に挑戦したり模索したりしていた事が分かります。

展示ゾーンには、それぞれどこに沈められていたのかという解説や、五隻と共に沈められていた品々も展示されています。

1000年近く前の木造船が、長らく海に沈められていたにもかかわらず、なんとか原型を留め、今その姿を私たちに見せてくれていることに驚きです。荒れ狂う海を旅していた姿が想像できるでしょう。また、海底に沈められていた年月の長さも感じられます。

〈複製の数々〉

バイキング船のレプリカがすぐ近くの海に繋がれており、海の上でもその内部を見る事ができます。館内に展示されていたものもそうでしたが、バイキング船は思っていたより小さく簡素です。渡し船というレベルで、本当にこの船で海を渡っていたのかと不思議に思います。海に出るのは危険と隣り合わせと言われていますが、もっと頑丈な船は無かったのかと勝手に思う次第です。レプリカの船は何隻も繋がれているので、その違いを見つけるのも面白いかもしれません。時代や用途によって作りに違いが出るようです。

〈工房見学や体験、セーリングツアー〉

博物館横の出島にはバイキング船の制作が行われている工房があり、バイキング船が生まれる瞬間を間近で見る事が出来ます。職人達による技をその場で見られる機会はそうありません。昔もこうやってバイキング船を作っていたのかなと思い浮かべる事が出来ます。子供達が楽しめるワークショップも定期的に開かれているので、訪れる際はぜひチェックしてみてください。

さらに、夏の間に開催されるセーリングツアーでは、復元されたバイキング船で近くの海原をまわる事が出来ます。ちょっと怖い気もしますが、安全に航行されるので心配は入りません。カモメを見たり、潮風を感じたりと、海賊になった気分を味わう事ができる貴重な機会です。当時の人々は、どんな気持ちで海に出たのだろうと物思いにふけること間違いなしです。

バイキング船が展示されているThe Viking Ship Hall

終わりに

海賊と聞くと怖いイメージもありますが、実際はどんな人たちだったのか、どんな暮らしをしていたのかを、ぜひこの博物館で確かめてみてください。大人から子供まで楽しめるので、家族で来訪すれば、きっといい思い出になることでしょう。是非足を運んでみてください!

https://www.vikingeskibsmuseet.dk

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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