アートサイエンスミュージアム:モダンな建物で楽しむ芸術と科学の博物館

シンガポールにあるアート・サイエンス・ミュージアムは、最先端の科学技術と芸術のコラボレーションが楽しめる博物館です。21の展示室にわかれた館内では鮮明な映像とインタラクティブな体験を提供する常設展「フューチャー・ワールド」や、時期によって異なるさまざまな特設展が楽しめます。蓮の花を模した特徴的なデザインの建物にも注目でしょう。シンガポールにある人気の博物館、アート・サイエンス・ミュージアムの歴史や見どころを紹介します。

◼︎アート・サイエンス・ミュージアムとは

東南アジアをリードする国シンガポール。金融や経済の中心地として、また地域一帯のトレンドをリードする国として、世界から脚光を浴びている国です。ライオンの頭と魚の体を持った伝説上の生物マーライオンは、シンガポールのシンボルとして人々に愛されています。

アート・サイエンス・ミュージアムは、そんなシンガポールの中心地に2011年に開館した博物館です。建物は3棟のビルに巨大な船が載っているようなデザインがシンボルのマリーナ・ベイ・サンズの敷地内にあります。建物は蓮の花をモチーフにした有機的なデザインを採用しており、マリーナ・ベイ・サンズの設計も担当した建築家モジェ・サフディ氏によってデザインされました。見方によっては手のひらのようにも見えるデザインで、「シンガポールの歓迎の手」と称され絶賛されたこともあります。

白を基調としたモダンなデザインは、マリーナ・ベイ・サンズの建物に負けず劣らず先進的です。建物の正面には蓮の花が浮かべられた池があり、暖かいシンガポールの気候のなか、あざやかな姿を披露しています。また、建物は雨水が屋根を伝って流れるようにデザインされており、流れた雨水は館内の施設で再利用されています。先進性を備えながらも持続的な取り組みをおこなう姿勢は、まさに東南アジアの先進国シンガポールを代表するものといえます。

館内は21の展示室に区切られており、芸術やIT、宇宙などをテーマに様々な展示がおこなわれています。展示面積は約5,000平方メートルにもなり、開放的な空間で展示が楽しめるでしょう。常設展は圧巻の映像美とインタラクティブな体験ができる「フューチャー・ワールド」です。フューチャー・ワールドでは体験を通して科学の最先端を学ぶことができます。子供はもちろん大人も十分に楽しめるでしょう。

館内では定期的にガイドツアーやギャラリートークが開催されています。日程に余裕があればぜひ参加してみてください。

◼︎アート・サイエンス・ミュージアムの見どころ

アート・サイエンス・ミュージアムの見どころは、なんといっても常設展の「フューチャー・ワールド」です。流れるように展開される映像演出とインタラクティブな仕掛けにより、まるで自分が世界の一部になったかのような体験を楽しむことができます。

・フューチャー・ワールド

フューチャー・ワールドは2001年に日本の東京で結成されたグループ「チーム・ラボ」によって運営されています。ガーデンシティ、サンクチュアリ、公園、宇宙と、4つのテーマに沿ってプログラムは展開されています。

展示室に入るとまず現れるのは、視界を埋め尽くさんばかりの巨大な画面です。画面のなかでは花々が咲き誇り、動物が駆け巡り、草木が生まれ変わっていきます。その圧倒的な映像美と流れるように展開される演出には、目が釘付けにされるはずです。

映像によって波の動きが表現されている空間では、正面に設置されたソファに座って、まるで自分が波の一部になったかのような摩訶不思議な体験ができます。気付いた時には少しまどろんでしまっているでしょう。全身で波の躍動を感じることができます。

子供たちの人気を集めているのは、果物をテーマにした滑り台です。滑り台にはフルーツ畑が投影されており、その上を滑ると果物が実り、まるで自分が魔法使いになったかのような気分に浸ることができるのだとか。年齢制限があるので大人は体験することができませんが、家族でいくときはぜひ試してみてください。

宇宙ゾーンに広がっているのは大量のLEDを活用した空間です。17万個を超えるLED電球を使用することで、まるで本物の宇宙のような立体映像を生成しています。光に満たされた空間に浸ることで、宇宙の神秘と深淵を感じることができるでしょう。フューチャー・ワールドは常設展ですが、少しずつ内容は変化し、常に来場者を飽きさせないように工夫されています。一度ならず何度でも楽しめる、アート・サイエンス・ミュージアムの一番の注目エリアです。

・定期的に変わる特設展も見逃せない

アート・サイエンス・ミュージアムでは常設展のフューチャー・ワールドのほかにも、定期的に内容が変わる特設展が開催されています。例えば2019年に開催された「アート・サイエンス・オン・スクリーン」では、シンガポール国内外の映画制作者の作品を紹介したり、マルチスクリーンでの映画上映をしたりなど、新しい取り組みを実践しています。映画制作者の手法を紹介するドキュメンタリーの制作など、今後の動きにも期待が集まるでしょう。

また、過去にはタイタニックやハリー・ポッターをテーマにした展示を開催するなど、ジャンルもさまざまです。いつ訪れても楽しめるフューチャー・ワールドに加えて、時期によって異なる特設展にもぜひ注目してみてください。

おわりに

シンガポールにあるアート・サイエンス・ミュージアムの歴史や見どころを紹介してきました。シンガポールの新しいランドマークであるマリーナ・ベイ・サンズからのアクセスもよく、またミュージアムの建物自体もひとつの見どころとなっています。建物周辺にある蓮の池も美しく、散策するだけでも気分を癒してくれること間違いなしです。週末は特に混雑するため、訪れるなら平日がおすすめです。最先端の科学技術と芸術の融合をぜひ目撃してみてください。

アート・サイエンス・ミュージアムがあるマリーナ・ベイ・サンズは「世界一高い場所にあるインフィニティ・プール」が有名な施設です。また、夜は光と水の共演が楽しめるショー「スペクトラ」が開催されます。ミュージアムを訪れた後は、ぜひ散策も楽しんでみてください。シンガポールはマーライオンなどの観光スポットやユニバーサル・スタジオなどの施設も豊富です。

アート・サイエンス・ミュージアムWebsite

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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