コスタリカ国立博物館:コスタリカの歴史を展示した博物館

コスタリカ国立博物館は、コスタリカの歴史や自然、考古学にまつわる品々を展示した博物館です。博物館の建物はかつての要塞を使用しており、その独特の展示空間も人気の秘密でしょう。この記事では、コスタリカ国立博物館の歴史や展示品について紹介します。

◾︎コスタリカ国立博物館とは

コスタリカは中央アメリカ西部に位置する共和制国家。ニカラグアとパナマに国境を接しており「中米の楽園」と呼ばれることもあります。中央アメリカと南アメリカの中継地点に位置していることから、大勢の人たちが交易の際に訪れたそうです。現在も豊かな自然を抱えるコスタリカは、環境に配慮した「エコツーリズム」の先進国としても知られています。

コスタリカ国立博物館は、そんなコスタリカの首都サンホセにあります。中心街にありアクセスも容易なことから、サンホセのなかでも高い人気を誇る観光スポットです。華やかな黄色の外観には目を奪われます。

博物館の建物は1917年に建造され、兵舎として使用されたこともあるかつての要塞です。建物の表面には内戦時についた弾痕がそのまま残されています。1950年から博物館として公開されるようになりましたが兵舎としての設備はそのまま残されており、建物内にはかつてのトイレを利用した展示や、銃を打つための覗き窓が設置された部屋などもあります。ほかの施設にはないユニークな空間もこの博物館の大きな特徴でしょう。

◾︎コスタリカ国立博物館のコレクション

この博物館では主にコスタリカの歴史や考古学に関する所蔵品を展示しています。またコスタリカの特産であるコーヒーに関する展示や、豊かな自然が感じられる熱帯雨林エリアなどもあります。特に世界遺産の構成資産でもある「ディキスの石球」は必見です。博物館内にはいくつもの石球が設置されており、触れることもできます。

※イメージ画像

コスタリカの歴史にまつわる展示エリアでは、伝統的な荷車やかまどが公開されています。使い方を解説したパネルもあるので当時の様子を想像することができるでしょう。他には細やかな装飾が目を引く木製の家具、人や動物の形を模した様々な陶器、古代動物の化石なども展示されています。また動物の剥製も複数展示されており、コスタリカの生物多様性の豊かさが伝わるでしょう。

考古学に関するコレクションを展示したエリアでは、ユニークな表情やポーズをした石像が目を引きます。民族衣装をまとったものや腰に手をあてたものなどがあり、どのような意図を持って製作されたのか推測してみるのも面白いでしょう。ほかにも鼻に挿して演奏する見慣れない楽器なども公開されています。

・中米の熱帯雨林エリア

国土の1/4が生物保護区や国立公園に指定されているコスタリカ。博物館に入るとすぐに、そんなコスタリカの大自然が体験できるエリアがあります。熱帯雨林が再現された空間にはたくさんの植物が植えられており、蝶が放し飼いにされています。そのほとんどはコスタリカの固有種なのだとか。エリアの所々にフルーツが置かれており、蝶の美しい姿を間近で観察することができます。運が良ければ美しい蝶が自分の手に留まってくれることもあるかもしれません。

熱帯雨林エリアでは時折ミストを発生させ、熱帯雨林ならではのムワッとした空気を楽しむことができるようになっています。また遊歩道が整備されており、大自然の中を散策しているような感覚が楽しめるはずです。

・ディキスの石球

ディキスの石球は、コスタリカの世界遺産を構成する神秘の石です。現代の技術でも製造することが難しいとされるほど真球に近いこの石球ですが、先住民の人たちの間にもこの事にまつわる伝承などは存在しないのだとか。ディキスの石球は200個以上が発見されていますが、その製造方法や使用目的については未だに謎に包まれています。

国立博物館には、このディキスの石球の実物がいくつも展示されています。先に紹介した熱帯雨林エリアや屋外にも設置されており、目にする機会はたくさんあるでしょう。触れたら何か幸運が訪れるかもしれません。博物館前には丸い形状のドームで覆われた石球が展示されており、博物館のシンボルとなっています。

◾︎おわりに

コスタリカのサンホセにあるコスタリカ国立博物館の歴史やコレクションを紹介してきました。博物館の展示を通して、コスタリカの歴史を知ることができます。また、考古学的なコレクションや熱帯雨林を再現したエリア、コスタリカを代表する神秘であるディキスの石球など、見どころは豊富です。かつての要塞を使用した、博物館としては珍しい構造の建物もぜひじっくりと眺めてみてください。

サンホセにはコスタリカ国立博物館以外にも、ぜひ足を運んでもらいたい博物館があります。ヒスイ博物館は、澄み渡るように美しいヒスイを使ったvを展示した博物館です。糸を使って研磨するという、気の遠くなるような作業を通して装飾を施されたアクセサリーの数々は、まさに職人技の結晶。ため息が出てしまうすばらしいコレクションに魅了されてみてください。

コスタリカ国立博物館Website

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

関連記事一覧