コロンボ国立博物館:スリランカで最大最古の博物館

コロンボ国立博物館はスリランカで最大最古の博物館です。展示の目玉は膨大な仏像のコレクション。また、スリランカの世界遺産シーギリヤの壁画のレプリカや、キャンディ王国時代の玉座も必見です。コロンボ王立博物館の歴史と見どころを紹介します。

コロンボ王立博物館とは

コロンボ国立博物館があるスリランカは、南アジアの南東部に浮かぶ島国です。1948年にイギリスから独立を果たし、1972年にセイロンから現在のスリランカへと改称しました。スリランカは紅茶の産地として有名で、香りがよく高品質な茶葉はセイロンティーとして広く親しまれています。

コロンボ国立博物館はスリランカ最大の町であるコロンボにあります。1877年にイギリスのセイロン総督ウィリアム・グレゴリーによって創設された、スリランカで最大かつ最古の博物館です。建物は二階建てで、イタリア建築様式を採用しています。青い空によく映える白亜の建物はシンメトリーで、まるでひとつの芸術作品のようです。

コロンボ国立博物館は大きな公園の一角に建てられており、散策がてら訪れるにも最適の立地です。館内を見て回る前に公園内で日光浴をしたり、博物館のすぐ側にある大きな菩提樹を眺めたりして穏やかな時間を過ごすのも一興でしょう。

また博物館にはカフェやミュージアム・ショップも併設されています。スリランカ産のセイロンティーに舌鼓を打ってみたり、仏像などの民芸品をお土産として購入してみたりするのもおすすめです。館内は写真撮影が原則禁止されていますが、追加料金を払うことで撮影許可証を渡してもらえます。写真を残したい方は入場の際に必ず申告しましょう。

コロンボ王立博物館の見どころ

コロンボ国立博物館の一階ではスリランカの歴史に関する展示を、先史時代から現代にかけて時系列順に紹介しています。また二階では主にスリランカの民族に関する展示を公開しています。

博物館内の一番の目玉は国内で出土した豊富な仏像のコレクションでしょう。仏像の多くはシンプルなデザインのものですが、中には繊細な模様が描かれた職人技の光るものもあります。シンプルな坐像や立像や金色の仏像の他にも、ヒンドゥー教の神々の姿を模したものまでが展示されています。また仏教とヒンドゥー教の様式が混ざり合ったような像も展示されており、隣国であるインドとの文化的関わりを感じさせられて興味深いです。

シーギリヤのフレスコ壁画

シーギリヤはスリランカ中部にある世界遺産地区。古都シーギリヤとして1982年にユネスコ世界遺産に認定されました。シーギリヤはもともと5世紀に建造された町で、シーギリヤ・ロックと呼ばれる要塞化した巨岩の上には王宮が建てられていました。

また巨岩の中腹には“シーギリヤ・レディ”と呼ばれるフレスコ画が描かれており観光地として人気を集めています。ですがシーギリヤ・レディの多くは風化してしまい、約500点あったものが現在は18点のみとなってしまいました。

博物館で公開されているのは、そんな希少なシーギリヤ・レディを忠実に再現したレプリカです。キュッとくびれたウエストと細長い腕が特徴でしょう。壁画に関する解説もしっかりとされているため、シーギリヤを訪れる前に見学しておくのがおすすめです。実際のシーギリヤ・レディを目にしたときの感動と理解が、より一層深まることをお約束します。

王の玉座

この玉座は、15世紀後半から19世紀初頭にかけてスリランカに存在したキャンディ王国時代のものです。金と赤を基調とした玉座は豪華絢爛かつ重厚な雰囲気を放っており、またかつての王の威厳を示すように、王冠や剣、細工が施された時計なども一緒に展示されています。側には解説文もあるので、玉座にまつわる歴史を知ることもできるでしょう。

おわりに

スリランカにあるコロンボ国立博物館の歴史や見どころを紹介してきました。セイロンティーで有名なスリランカですが、その歴史はいくつもの王朝や王国が勃興しては衰退を繰り返した複雑なものです。博物館の展示を見ることで、その一部始終を知ることができるでしょう。また、豊富な仏像のコレクションもじっくりと堪能してみてください。スリランカでしか見られない、個性豊かな仏像との出会いもあるはずです。見学後はセイロンティーの豊かな香りに癒されてみてはいかがでしょうか。

スリランカで最大の町コロンボには、博物館以外にもたくさんの観光名所があります。なかでもコロンボの中心にあるベイラ湖に浮かぶシーマ・マラカヤ寺院は、青色の屋根が特徴的なモダンな造りの寺院です。建物を囲うように設置された仏像も見どころのひとつ。併せて足を運んでみてください。

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※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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