モルディブ国立博物館:モルディブの歴史を巡るコレクション

インド洋に浮かぶモルディブで随一の博物館がモルディブ国立博物館です。仏教からイスラム教へ、時代の変化を経験してきたモルディブの歴史を一堂に紹介しています。白く美しい建物内は冷房が効いており、外の暑さを忘れて見学に没頭できるでしょう。モルディブの歴史紹介のほか、ウミガメをはじめとした海洋生物に関する展示も充実しています。リゾートだけではない、モルディブの魅力を堪能できるでしょう。この記事では、モルディブ国立博物館の歴史や見どころを紹介します。

モルディブ国立博物館とは

モルディブ国立博物館があるのは、インド洋に浮かぶ島国モルディブです。モルディブはインドとスリランカの南西に位置する美しい国です。島ごとに異なるリゾートエリアは世界各国から多くの観光客を集めており、特に新婚旅行の目的地として圧倒的な人気を集めています。その歴史の始まりは6世紀ごろで、スリランカから仏教徒が移住したことから、モルディブの歴史は始まりました。コバルトブルーの海と宝石のような白い砂浜は、人々の心を魅了してやみません。

モルディブの首都マレは、世界でもっとも人口密度が高い街ともいわれます。その一角にあるのがモルディブ国立博物館。モルディブの歴史を主に展示した博物館です。博物館があるのは、都会のオアシスともいうべきスルタンパークの敷地内で、スルタンパークには国立図書館もあり、地元に暮らす人々の憩いの場として愛されています。博物館が開館を迎えたのは1952年のことです。かつては宮殿として使用されていた建物を改装し、博物館として開館しました。

2010年には新しい建物が開館し、より充実したコレクションを披露しています。3階建ての建物は白い外壁が特徴で、モダンな印象を与えるでしょう。巨大なガラス張りの入口が明るく開放的な空間を演出しています。入口の両脇に立つ赤色の柱は、建物のランドマークといえます。モルディブの青空によく映える美しい建物は、それ自体がひとつの作品といえるでしょう。また、以前の博物館の建物もスルタンパーク内にあるので、合わせて見学してみてください。こちらは白い外壁に緑の窓枠が映える、南国然としたお屋敷のような佇まいです。

博物館内は比較的コンパクトな造りなので、1時間もあれば見学して回れるでしょう。冷房も効いており、居心地はとてもよいです。外の暑さを逃れるために、しばらく滞在してみるのもよいかもしれません。展示されているコレクションのなかには直接触れられるものも多く、どこか体験型施設のような側面もあります。

そんなモルディブ国立博物館のコレクションは、いったいどのようなものなのでしょうか?

モルディブ国立博物館のコレクション

博物館のコレクションの中核は、モルディブの歴史を伝えるためのものです。モルディブの歴史の始まりである仏教時代、その後のイスラム教の時代、それぞれを象徴するかのようなコレクションがところ狭しと展示されています。展示を通すことで、モルディブの辿ってきた時代の軌跡を体感できるでしょう。

また、玉座や豪華絢爛な調度品など、王族の存在を想起させるようなきらびやかなコレクションも公開されています。装飾品や工芸品、コインや鎧など多岐に及ぶ展示品からは、モルディブの文化の多様性を感じられます。伝統的な民族衣装も展示のハイライトのひとつです。儀式の際に使用される伝統的なドレスやターバン、スリッパやベルトなどのアクセサリー類まで、モルディブの衣装の歴史も垣間見られるでしょう。

ここからはモルディブ国立博物館のコレクションのなかでも、主要な見どころを紹介します。

アポロ11号の月の石

1969年7月20日。人類史上初めての月面着陸を成し遂げた宇宙船、及びそのミッションの名前がアポロ11号です。博物館にはこのアポロ11号がミッションを成し遂げたときに採取したとされる月の石と、宇宙船とともに旅路を往復した国旗が展示されています。

月の石は4つあり、まとめて丸いクリスタルのような器に収められています。隕石のように黒く輝く石は、どこか深い神秘性を秘めているのでしょう。地球のものとは明らかに異なる、独特の輝きを放っています。月の石の下にはモルディブの国旗が掲げられています。国旗の中央には三日月のようなマークがあり、モルディブと月の石との関係性を暗に表現しています。

これらの展示は木の板にまとめて設置され、公開されています。博物館の目玉のひとつですが、意外と地味に展示されているので、見逃さないように注意してください。

モルディブの海洋生物に関する展示

モルディブといえば澄んだコバルトブルーの海が最大の魅力でしょう。シュノーケリングやダイビングなど、旅行中に海のアクティビティを計画している方はとても多いです。

そんなモルディブ近辺に生息する海洋生物の生態や歴史を、国立博物館では公開しています。魚や貝に関する展示が充実しているほか、特にウミガメの関する展示はほかを圧倒するほどに充実しています。ウミガメの生態系やモルディブとの関わりなど、事細かに学べるでしょう。ウミガメを模した人形も精巧で見応えがあります。モルディブを楽しむなら、海洋生物のことを知っておいて損はないでしょう。

おわりに

モルディブの首都マレにあるモルディブ国立博物館の歴史や見どころを紹介してきました。モルディブといえば美しいビーチが注目されがちですので、博物館などの施設は比較的いつでも空いています。地元に暮らす人々の憩いの場でもあるスルタンパークを散策がてら、足を延ばしてみてはいかがでしょうか?冷房が効いた館内は快適で、じっくりと見学を楽しめます。歴史を知れば、モルディブの魅力をよりディープに堪能できるでしょう。

また、マレには博物館以外にも見どころがあります。マレ・ローカル・マーケットはモルディブの人々が愛する台所です。貴重なモルディブ産の果物や野菜が並ぶ光景はカラフルで、好奇心をチクチクと刺激するでしょう。モルディブ・マンゴーやモルディブ・バナナなど、贅沢な甘さを口いっぱいに味わってみてください。マーケットでは手作りのアクセサリーなども購入できるので、お土産探しにもおすすめです。

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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