革命博物館:キューバの革命の歴史を記した博物館

キューバ革命の歴史を展示した施設、革命博物館。宮殿のような豪華絢爛な建物が目を引く施設です。館内では革命時代のキューバの様子を伝える展示があり、屋外には戦車や航空機、キューバ革命で重要な役割を果たした「グランマ号」が展示されています。キューバの首都ハバナを訪れたら、ぜひ足を運んでおきたいスポットです。この記事では、キューバの革命博物館の歴史や見どころを紹介します。

革命博物館とは

革命博物館は、ラテンアメリカに属する国キューバにあります。キューバはカリブ海に浮かぶ共和制国家で、スペインによる植民地時代、独立戦争、キューバ革命と、歴史的に大きな契機を多数経験してきました。首都ハバナの旧市街、通称オールド・ハバナは1982年に世界遺産に認定されており、連日多くの観光客が足を運んでいます。

革命博物館があるのはそんなオールド・ハバナの一角です。かつて大統領官邸として使用されていた建物で、キューバ革命を経て博物館として公開されるようになりました。まるで宮殿のような外観は、博物館の特徴でしょう。白亜の外壁が、その優雅な印象を加速させています。アーチ状の窓も外観のアクセントでしょう。中央にあるドーム型の天井は、建物のランドマークとなっています。ネオ・クラシカル様式の特徴を含んだ建物は、それ自体がひとつの見どころでしょう。入口横には、キューバ革命時代に実際に使用された戦車が展示されています。

キューバ革命で活躍した二人の人物、フィデル・カストロとチェ・ゲバラに関する展示は特に充実しています。写真やジオラマなどの展示を通して、英雄として語り継がれる二人の真実の姿に迫ることができるでしょう。1953年に発生したキューバ革命運動は動乱を経て、1957年に学生が大統領官邸を襲撃するという衝撃的な出来事が発生し、1959年に終結を迎えました。キューバ革命以降のキューバは社会主義の国として、地位を確固たるものにしています。

革命博物館の見どころ

キューバの革命博物館では、キューバの歴史に関する展示、キューバ革命に関する展示が充実しています。スペインに対しての独立宣言から始まった独立戦争は、1868年から1878年にかけて発生した第一次戦争、1895年から1898年にかけて発生した第二次戦争に分けられています。展示された品々からは、当時の戦争の激しさや厳しさが伝わってくるでしょう。キューバ革命に関する展示ではフィデル・カストロ、チェ・ゲバラといった革命の英雄にまつわる所蔵品や新聞記事、衣装などが公開されています。英雄をモチーフにした彫像も公開されていますよ。

展示内容には、革命当時の様子を再現したジオラマも含まれています。深い森林のなかを開拓していくようなシーンは、厳しい革命時代を象徴しているといえるでしょう。また、キューバ革命の立役者・フィデル・カストロが灯したという消えることのない炎も、博物館内で見ることができます。

ここからは、革命博物館の主要な見どころを紹介します。

グランマ号

博物館の裏手にある広場は「メモリアル・グランマ」と呼ばれています。戦車や航空機など、革命時代に使用された乗り物を展示した空間は、警備員が常駐し、ものものしい雰囲気が流れています。グランマ号は、そんなメモリアル・グランマでもっとも注目を集めている展示です。キューバの政治家であり革命家、これまでに何度も名前を挙げてきたフィデル・カストロが使用した船で、亡命先のメキシコからキューバに再上陸する際に使用されました。

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フィデル・カストロは革命後のキューバで最高指導者を務めたほどの人物です。そのゆかりの船であるグランマ号は、ガラスケースに覆われ厳しい目で監視されています。キューバの歴史に名を残すクルーザーを、ぜひ間近で眺めてみてください。

アルナルド・タマヨ・メンデスの宇宙服

アルナルド・タマヨ・メンデスはラテンアメリカで初めての宇宙飛行士となった人物です。1978年にガガーリン宇宙飛行士訓練センターで訓練を開始し、1980年に歴史的な宇宙滞在を達成しました。キューバ共和国英雄の名誉を受賞している、キューバを代表する著名人です。

博物館を代表する展示品が、そんなアルナルド・タマヨ・メンデスが使用した宇宙服です。ガラスケースに囲まれた宇宙服は、白と青をベースにしたシンプルな色使いが特徴でしょう。ヘルメットの正面部分は透明になっており、内部の様子を見ることもできます。まるで無重力下にいるかのように、後ろに傾いた形で展示されています。実際に使用されていたときの躍動感を、目で見て体感することができるでしょう。

少しくすんだ白色から読み取れるのは、宇宙生活の過酷な様子でしょう。左腕の部分にはキューバの国旗が描かれており、祖国に対する敬意が感じられます。なかなかお目にかかれない貴重なコレクションです。じっくりと見学してみてください。

おわりに

キューバにある革命博物館の歴史や見どころを紹介してきました。植民地時代や独立戦争など、さまざまな契機があるキューバの歴史でも、キューバ革命はもっとも大きなものといえるでしょう。社会主義国としてのキューバの地位を、確固たるものにした出来事でもあります。当時の様子を捉えた写真や衣装、グランマ号をはじめとした革命時代の乗り物など、多岐にわたるコレクションを堪能してみてください。重大な歴史の出来事を、追体験できるでしょう。

キューバの首都ハバナは、旧市街が世界遺産として観光スポットとなっているだけではなく、さまざまな見どころがあります。ハバナ国立美術館は、キューバのアート作品と世界各国のアート作品を2つの建物で公開している美術館です。宮殿のような美術館の建物自体も注目でしょう。革命博物館でキューバの歴史に直面したら、次はぜひキューバの芸術鑑賞を楽しんでみてください。

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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