ハイフォン博物館:ハイフォンの歴史的遺物と考古学的遺物を所蔵し、研究する博物館

ハイフォン博物館は、ベトナムのハイフォン市で最も古く、1919年に開設されました。博物館の所蔵品は、先史時代の遺跡や動物の剥製、古い書物、貨幣など、全てハイフォン市に関係しています。そんなハイフォン博物館の歴史と所蔵品について、詳しく解説していきましょう。

※ハイフォン博物館

■ハイフォン博物館の歴史

ハイフォン市は、ベトナムの北部に位置する港町です。工業なども盛んで、経済的発展が著しい都市と言われています。そんなハイフォン市にあるハイフォン博物館は、1919年に開設されました。博物館の建物は、フランス植民地時代にフランスの大富豪が使用していた邸宅です。それを博物館として改装し、使用するようになりました。この重厚なゴシック様式は、文化的価値があると言えるでしょう。また、この建物は銀行としても使用されていたようです。

また、ハイフォン博物館では、所蔵品の展示だけでなく、子どもたちの教育にも力を入れています。ハイフォン市の歴史を学ぶため、遺跡などを利用した課外授業を開催。都市が発展してきたプロセスを知る事で、子どもたちはハイフォン市の全てを学ぶ事が出来るのです。

立地的にも、観光しやすい地区に位置しています。また、開館時間は曜日によって異なりますので、事前に開館時間を確認しましょう。(※月曜休館)

■ハイフォン博物館の所蔵品

ハイフォン博物館には、先史時代から現在に至るまで、ベトナムやハイフォン市に関係する物が約2万点も所蔵されています。歴史的な遺跡から伝統工芸品、日用品に至るまで、実に興味深いコレクションの数々です。

『[TIẾ NG XƠĐĂNG] KHÁM PHÁ BẢ O TÀNG HẢ I PHÒNG | VTV5』

そのコレクションは12の展示室に分けられており、見やすくなっています。子どもたちにも分かりやすく、楽しみながら学ぶ事が出来るように工夫されているのです。

そんなハイフォン博物館には、どのような物があるのでしょうか。主な所蔵品を紹介していきます。

※カットバ島

≪カイベオ遺跡の出土品≫

カイベオ遺跡は、ハイフォン市の海洋観光地として知られるカットバ島にあります。1930年代後半、フランスの考古学者J.G.AndexownとM.Colaniによって初めて発掘されました。また、ここからは約6,000年前の遺跡が発掘されています。ハロン湾の文化とは、どのようなものだったのでしょうか。古代ベトナム人の足跡など、新石器時代におけるベトナムの文化を知る事が出来ます。

ハイフォン博物館では、この遺跡から出土した様々な物を所蔵。古代ベトナムを学ぶ貴重な資料だと考えられます。

≪ミグ戦闘機などの戦争遺跡≫

ハイフォン博物館では、中庭でもコレクションを展示しています。展示品の中には、旧ソビエト時代のミグ戦闘機や古い大砲などもあり、戦争の痕跡を伺い知る事が出来るでしょう。

≪フランス植民地時代の抵抗運動に関する資料≫

博物館では、フランス植民地時代の抵抗運動に関する資料なども展示されています。当時の若者が参加した抵抗運動とその闘いを展示する事により、現代の若者にその精神を伝えようとしているのです。残されている写真や多くの文献は、当時の様子を知るための貴重な資料になっています。

≪ベトナム戦争時の写真など≫

ハイフォン市は、ベトナム北部の主要な港湾都市です。そのため、ベトナム戦争の際には、アメリカ軍の重要な攻撃目標の一つでもありました。当時、空爆を受けたハイフォン市の様子を撮影した写真なども、多く展示されています。ベトナム戦争の悲惨さを知る上で、貴重な資料と言えるでしょう。

※宗教を信仰する様子(イメージ)

≪仏典の版木≫

ベトナムでは、仏教、カトリック、プロテスタント、少数派としてヒンドゥー教やイスラム教などの宗教が信仰されています。しかし、ベトナムの人々は、国教としていずれかの宗教を信仰しているわけではありません。その中でも、仏教徒の割合が比較的に多いのは確かです。ハイフォン博物館で展示されている「仏典の版木」は、仏教徒にとって重要な遺跡と言えるでしょう。

≪終わりに≫

ハイフォン博物館には、ハイフォン市に関係する貴重なコレクションが展示されています。ハイフォン市を知る上で、欠かす事は出来ません。ベトナムのハイフォン市を訪れた際には、ぜひ足を延ばしてみてはいかがでしょうか。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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