ザ・ウィンストンズ:1960年代を牽引するファンクバンド

ザ・ウィンストンズは、1960年代を牽引したファンクバンド。1970年にグラミー賞のBest R&B Song部門を受賞した『Color Him Father』は、アメリカの音楽史に残る名曲です。この一曲のみ大きなヒット曲といわれていますが、その影響力は大きく、後世のアーティストに多大な影響を残しました。ザ・ウィンストンズのドラムビートは数千回もサンプリングされ、現代の音楽に形を変えて引き継がれています。経歴や代表曲を紹介していきます。

◼︎ザ・ウィンストンズとは

ザ・ウィンストンズは、アメリカのワシントンDCを拠点に活躍したファンクバンドです。6人組のグループアーティストで、複雑なグルーブが特徴的。ミュージックのジャンルのひとつ、ファンクの大きな歴史を築きました。特に1960年代の活躍は未だに注目を集めています。

ザ・ウィンストンズはもともと、1960年代を代表する「インプレッションズ」のバックバンドとして活躍していました。インプレッションズは、1991年にロックの殿堂入りも果たしている偉大なバンドです。見出されたウィンストンズは音楽性を広げ、活躍の幅を広げていくことになります。ツアーの影の功労者として知名度を高めました。

デビューを飾ったのは、インプレッションズのメンバーでもあるカーティス・メイフィールド所有のレーベル。カートム・レコードからです。デビュー曲は名曲といわれましたが売り上げは伸び悩み、カートム・レコードとの契約を終了することになります。

その後に移籍したメトロメディアレコードから発表した初めての楽曲が、代表曲となる『Color Him Father』です。100万枚以上を超える大きなヒットとなり、翌年のグラミー賞を受賞。ソウルミュージックを代表するほどの、歴史的な人気曲として記録されます。

ザ・ウィンストンズの成功した曲はこの作品のみともいわれていますが、そのインパクトは計り知れません。A面であるColor Him Fatherの大ヒットはもちろん、B面に収録されたAmen, Brotherのドラムビートはさまざまな作品にサンプリングされ、現在たくさんの曲に利用されています。

1970年にグラミー賞を受賞したザ・ウィンストンズ。今でも音楽界に大きな波紋を残しています。次章からは、ザ・ウィンストンズの代表曲『Color Him Father』を含む曲を紹介します。

◼︎ザ・ウィンストンズの代表曲

※イメージ画

ザ・ウィンストンズの発表した作品のうち、代表曲とされるものは2つあります。100万枚以上の大ヒットを記録した『Color Him Father』は、発表翌年の1970年にグラミー賞Best R&B Song部門を受賞。音楽史に偉大な足跡を残しました。もう一曲は同曲のB面に収録されていた『Amen, Brother』です。Amen, Brotherは発売当初こそ注目を浴びなかったものの、1986年に評価が見直され、その後大勢のアーティストにサンプリングされながら、認知度を高めていったのです。

ここからは、ザ・ウィンストンズの2つの代表曲を詳しく紹介します。

・Color Him Father(カラー・ヒム・ファーザー)

『Color Him Father』は、100万枚以上のセールスを記録したザ・ウィンストンズで最も有名な曲です。1970年にはグラミー賞を受賞し、話題をさらいました。Color Him Fatherは、ザ・ウィンストンズがデビューするキッカケになったインプレッションズの影響が大きく見られます。

リリースされたのは1969年。ビルボード・ホット100で7位を記録するなど、アメリカの音楽シーンから注目を集めます。歌詞は戦争で義父を亡くした少年の愛情を歌ったもので、心に響く深いメッセージ性が特徴です。聴くたびに少年の情景が心に浮かび、切なくなるでしょう。

曲調はアップテンポでリズム感がよく、盛り上がる構成となっています。聴いた後に残る余韻も心地よく、何度もリピートしたくなるはずです。重厚的なハーモニーと豪華なバックミュージックの調和が見事です。伸びやかな歌声が音楽全体を牽引し、曲の完成度を高めています。

サビ部分の「Color Him Father」のワードは、いつまでも心に残るでしょう。リズミカルに展開される重厚な音楽の旋律に、心から虜になる人は後を絶ちません。ザ・ウィンストンズの曲を聴くなら、まずはColor Him Fatherは欠かせないでしょう。

音楽のひとつの時代を生んだ名曲です。ぜひじっくり曲と向かってみてはいかがでしょうか?

・Amen, Brother(アーメン・ブラザー)

『Amen, Brother』は、グラミー賞を受賞したColor Him FatherのB面に収録されていたにも関わらず、発表当初はまったく注目を集めることがありませんでした。それが一転したのは1986年にコンピレーションアルバムに収録されたことから始まり、人気に火がつき、徐々にサンプリングされるようになります。

サンプリングとは、過去の楽曲を引用・再構成して楽曲制作をすることを指します。簡単にいえばAmen, Brotherの、特にドラムビートはほかのアーティストの作品に引用、再構成され、新しい曲に組み込まれるようになったのです。その数は2,200以上ともいわれており、数は現在も増え続けているといいます。Amen, BrotherのDNAが受け継がれた作品は数えきれないでしょう。

特徴的なドラムビートは聴衆の心を捉え、またスタンダードとして定着しています。あなたのお気に入りの曲も、実はAmen, Brotherのメロディが入っているかもしれません。それだけ影響力のある曲といえます。

キャッチーなメロディーラインは、時代を経ても斬新さを感じるでしょう。楽しげで気分が盛り上がる曲調と、繰り返されるドラムビートが印象的です。愛される理由は、一度聴けば理解できるでしょう。Color Him Fatherとともに、ザ・ウィンストンズの代表曲となっています。

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◼︎おわりに

1970年に、グラミー賞のBest R&B Song部門を受賞したザ・ウィンストンズの経歴や代表曲を紹介してきました。今なお語り継がれる名曲『Color Him Father』と『Amen, Brother』。この2曲は音楽ファンなら必聴です。普遍の魅力を持った名曲を、ぜひあなた自身で楽しんでみてください。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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