ロジャー・ミラー:アメリカを代表するカントリー・ミュージックの鬼才

アメリカを代表するカントリー・ミュージックの巨匠、ロジャー・ミラー。ときに気まぐれといわれるほどに自由な歌詞を書き、楽しげな音楽を奏でる姿に魅了された方は多いでしょう。この記事では、そんな彼の経歴や音楽活動、代表曲を紹介します。

◼︎ロジャー・ミラーとは

ロジャー・ミラーは1950年代から1960年代にかけて特に脚光を浴びたシンガーソングライターです。「カントリー・ミュージックの鬼才」と賞賛を集め、キャッチーな音楽は聴衆を瞬く間に魅了し、独自の世界観に誘ったといいます。

後世のカントリー・ミュージックに与えた影響は計り知れないでしょう。曲をカバーされることも多く、アメリカの音楽シーンを語るなら欠かせない人物の一人です。また活動後期には俳優としても活躍の場を広げ、幅広い人気を獲得していきました。

ロジャー・ミラーは1936年、アメリカのテキサス州に生まれ、少年時代はオクラホマの郊外に位置する農場での綿摘みや、畑を耕して過ごすなど、自然的な環境に身を置いていました。性格は内向的で、妄想にふけったり歌を考えたりすることが多かったと言われています。

※オクラホマの景観

高校時代、17歳のときにはオクラホマやテキサスでパフォーマンスをおこなったといいます。その後アメリカ陸軍に入隊し、軍人としてサウスカロライナに駐留することになりました。

そんな彼の音楽活動、そして代表曲はどのようなものなのでしょうか?次章で詳しく紹介します。

◼︎ロジャー・ミラーの音楽活動

※ナッシュビルの景観と街並み

当初アメリカ陸軍に所属していたロジャー・ミラーは、退役後にナッシュビルを訪れたことで音楽活動の大きなムーブメントを迎えます。結婚を契機に消防士としてのキャリアを積みながら、夜は音楽活動を続け、1950年代に再度ナッシュビルで音楽家としての経歴をスタートしました。

1960年代には1950年代の勢いを凌ぐほどの活躍ぶりを披露していきます。また、深夜帯のコメディ番組をはじめとした俳優活動にも力を入れていきました。1966年には自身の番組を持つこととなり、期間は約13週間と短いものでしたが、人気のほどを伺うことができます。その後も1990年にソロギターツアーを開催するなど、精力的に活動を続けました。

1960年代にその人気はピークに達し、1965年にはグラミー賞でBest Country Album賞を含む6部門を受賞しています。ときに“気まぐれ”と言われるほど自由な歌詞やメロディに、魅了されている方は多いでしょう。また、ロジャー・ミラーは1973年に公開されたディズニー映画『ロビン・フッド』のための曲も演奏しています。

1992年に亡くなるまで、幅広い活躍をしてきたロジャー・ミラー。そのキャッチーでリズミカルな音楽は、いまだに世界中の人たちを魅了しています。

ここからは、ロジャー・ミラーの代表曲をいくつか紹介していきます。

・Engine Engine#9(エンジン・エンジン・ナンバーナイン)

『Engine Engine#9』は1965年にリリースされた作品です。ロジャー・ミラーの三枚目のアルバム『The 3rd Time Around』のリードシングルとして発表されました。キャッチーなリズムが耳に響く、個性的なミュージックが堪能できます。

2分18秒と比較的短い曲ですが、その中にはロジャー・ミラーの魅力がたっぷりと詰まっています。アメリカのカントリーシングルチャート第二位を獲得したことにも納得でしょう。ノリのよいリズムと妙に耳に残るキャッチーなメロディーが、独特の世界に誘ってくれるはずです。

・Dang Me(ダン・ミー)

『Dang Me』は1964年にリリースされ、同年のグラミー賞を受賞した作品です。ロジャー・ミラーといえば真っ先に挙がる代表曲のひとつでしょう。トップチャートに輝いたミラーきってのヒットソングです。リズミカルな曲調に、思わず体が動き出してしまうこと間違いなしです。

・Chug-a-Lug

『Chug-a-Lug』はロジャー・ミラーの友人にまつわる逸話を基にして書かれた曲です。著名なアーティストにカバーされたこともあるほど人気の高い曲となっており、1964年のアメリカのビルボード・ホット100では9位を記録しました。アメリカのカントリー・ミュージックを代表する名曲です。

◼︎おわりに

カントリー・ミュージックの鬼才と呼ばれたロジャー・ミラーの経歴や音楽活動、代表曲を紹介してきました。少年時代から歌を書き、アメリカ陸軍を退役後に音楽家としての道を見出した人物です。音楽家や俳優など、さまざまなフィールドで活躍してきた歴史も注目でしょう。

どこか牧歌的でリズミカルなロジャー・ミラーの曲の数々は、時代を超えて今なお愛され続けています。時代を築いた音楽を、ぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか?

公式YouTubeチャンネル

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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