リトアニア国立博物館:19世紀に設立された民族と歴史の博物館

リトアニアの歴史や民族文化についてのコレクションを披露しているのが、リトアニア国立博物館です。18世紀に建造された武器庫をベースにした建物は美しく、また優雅なたたずまい。館内ではリトアニア大公国時代からの歴史や、民族文化にまつわる展示が充実しています。リトアニアを観光するなら、必ず訪れておきたいスポットのひとつでしょう。リトアニア国立博物館の歴史やコレクションを紹介します。

リトアニア国立博物館があるのは、ヨーロッパに属する共和制国家リトアニアです。リトアニアはエストニア、ラトビアとともに構成されるバルト三国で最大の国です。1009年に歴史上の文書に名前が登場。ソビエト連邦から1991年に独立を回復し、大きな発展を重ねてきました。

首都のヴィリニュスは美しい街並みが観光地として有名で、特に旧市街ではユネスコ世界遺産に認定されるほどのすばらしい街並みが楽しめます。ヴィリニュスはときに「リトアニアのアテネ」と称されますが、そう呼ばれることも納得するほどの美しい街並みは必見でしょう。

リトアニア国立博物館は、ヴィリニュスのランドマークであるヴィリニュス大聖堂のすぐそばに位置しています。設立されたのは1855年で、1918年に現在の施設のような歴史や民族文化を伝えるための空間になりました。そのコレクション総数は、なんと80万点以上になります。

リトアニア国立博物館は、街中に点在するいくつもの建物に分けてコレクションを公開しています。コレクションのジャンルは歴史、考古学、民俗学、貨幣、図像学の5つに分かれており、施設ごとに異なる展示を楽しめるでしょう。今回ご紹介するのは博物館の中心となっている、武器庫を改装した新しい博物館です。建物は18世紀に建造された歴史あるもので、かつて武器庫として使用されていました。まるで宮殿のような優雅なたたずまいは見逃せないでしょう。

白で統一された見た目は洗練されており、華やかなオレンジ色の屋根がとても印象的です。左右対称の美しいシンメトリー構造も、博物館の大きな見どころでしょう。内装も同様に美しく、シンプルながらもセンスよくまとまっています。館内は写真撮影も許可されていますよ。

総数80万点のコレクションを所蔵するリトアニア国立博物館。次章ではそのコレクション内容と主要な見どころを紹介しましょう。

◼︎リトアニア国立博物館のコレクション

リトアニア国立博物館のコレクションのうち、約45万点は新武器庫を改装した博物館に所蔵されています。展示はリトアニア大公国時代、帝政ロシア時代で分けられており、リトアニアの歴史の変化を感じることができるでしょう。また、二階には民俗学に関する展示があります。

リトアニア大公国は13世紀から18世紀にかけて繁栄した歴史があります。最盛期にはヨーロッパを代表するほどの列強に名前を連ねたこともあるのだとか。博物館にはその時代の剣や盾、鎧などの武具防具が展示されています。迫力ある展示に驚くことは間違いないでしょう。

ここからは、リトアニア国立博物館の展示の中でも主要なコレクションを紹介します。

・グルンヴァルトの戦いの模型

グルンヴァルトの戦いは、1410年に勃発したポーランド・リトアニア連合軍とドイツ騎士団の戦いです。ドイツ語でタンネンベルクの戦いとも呼ばれています。グルンヴァルトの戦いは中世ヨーロッパで最大規模の戦いといわれ、勝利を勝ち取ったポーランド・リトアニアはヨーロッパ屈指の強国の座に登り詰めました。歴史的なターニングポイントにあたる重要な戦いです。

グルンヴァルトの戦いは、1410年に勃発したポーランド・リトアニア連合軍とドイツ騎士団の戦いです。ドイツ語でタンネンベルクの戦いとも呼ばれています。グルンヴァルトの戦いは中世ヨーロッパで最大規模の戦いといわれ、勝利を勝ち取ったポーランド・リトアニアはヨーロッパ屈指の強国の座に登り詰めました。歴史的なターニングポイントにあたる重要な戦いです。

模型は解説も充実しているので、歴史を知らなくても楽しむことができます。展示の後ろには威風堂々の迫力ある騎士像が設置されており、気分を盛り上げてくれるでしょう。リトアニアの歴史にとって欠かせない大きな戦い。その舞台をあなたも覗いてみてはいかがでしょうか?

・民俗学の展示エリア

博物館の二階にあるのが、リトアニアの民俗学に関する展示コーナーです。展示の中心は18世紀から20世紀にかけての民族衣装で、色とりどりデザインも異なる華やかな衣装を堪能することができるでしょう。落ち着いた色味ながら華やかな模様が刺繍された上着、チェック柄が可愛らしいスカート、帽子やショール、ミトンなど、小物類のコレクションも充実しています。

職人技によって生み出されるリトアニアの民族衣装。展示の一角には写真も展示されており、実際に衣装を着用している様子や、織り機を使って衣装を作る様子を知ることができます。

また、民俗学の展示コーナーには現存する建物の一部を移築した展示があります。リトアニアの暮らしぶりを知ることができるでしょう。簡素な造りながら丁寧に使われていた様子が伺えます。家具には細かな模様が描かれており、遊び心が垣間見えるでしょう。ベッドや机、丸みを帯びた大きな木の階段など、地域独特の様式に発見は多いはずです。

◼︎おわりに

リトアニアのヴィリニュスにあるリトアニア国立博物館の歴史やコレクションを紹介してきました。主に歴史や民族についてのコレクションを所蔵した博物館です。かつての武器庫を使用した優雅な建物も注目の的でしょう。オレンジ色の屋根を目印に、足を運んでみてください。

また、博物館の裏手にあるゲディミナスの塔にも合わせて訪れてみてください。徒歩、もしくはケーブルカーでアクセスできます。ヴィリニュスのシンボルとも呼ばれ、旧市街の街並みが一望できますよ。圧倒的に美しいヴィリニュスの街並みを写真に収めるなら最高の場所です。

リトアニアにはほかにも有名な博物館があるので、そちらに足を延ばしてみるのもよいでしょう。リトアニア第二の街カウナスにあるのは、世界中の悪魔に関する作品を展示した悪魔博物館です。恐ろしいものから可愛らしいものまで、悪魔の概念がガラッと変わる出会いがあるでしょう。リトアニアを訪れたらヴィリニュスやカウナスは、欠かせないスポットですね。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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