ノーベル生理学・医学賞1970年ベルンハルト・カッツ:シナプスの基本的な特性を発見したドイツ生まれの生理学者

ベルンハルト・カッツはドイツ生まれの生理学者です。1970年にジュリアス・アクセルロッドとウルフ・スファンテ・フォン・オイラーとともに「神経末梢部における伝達物質の発見と、その貯蔵、解離、不活化の機構に関する研究」にてノーベル生理学・医学賞を受賞しました。

◆生年月日、生まれた町、生まれた町の概略

ベルンハルト・カッツは1911年3月26日にドイツのライプツィヒで生まれました。

ライプツィヒはザクセン州に属するドイツの都市です。バッハ、ワーグナー、メンデルスゾーン、シューマンといった偉大な音楽家ゆかりの地として、クラッシック音楽が好まれる方には憧れの場所でもあります。またゲーテやニーチェらが学んだ名門ライプツィヒ大学が有名。歴史ある観光スポットが多く、世界中から多くの方が訪れています。

◆幼少期、学生時代

ベルンハルトはロシア出身のユダヤ人の息子として生まれました。彼は1921年から1929年までアルバート体育館で教育を受け、その後ライプツィヒ大学で医学を学びました。

◆受賞に至るまでの逸話など

ベルンハルトは1934年にライプツィヒ大学を卒業し、ユダヤ人弾圧を避けるため1935年2月にイギリスへ渡りました。

ベルンハルトは当初、アーチボルド・ヒルの指導の下、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンで博士課程の学生として働きました。1939年8月までヒルの研究室で勉強を続け、博士号を取得。その後オーストラリアへ渡り、シドニー病院のジョン・C・エックルスに師事しました。

ベルンハルトは1946年に再びヒルの研究室に戻り、アシスタント・ディレクターとして働きました。1950年には生理学のリーダーに任命。1952年以来、ベルンハルトはロンドンのユニバーシティ・カレッジで生物物理学の教授を務め、王立協会の研究員(FRS)に選出されました。

彼の研究は、シナプスの基本的な特性を発見しました。シナプスとは、神経細胞が相互に、そして他のタイプの細胞に信号を送る接合部です。ベルンハルトは、シナプスでの神経伝達物質の放出が「量的」であるという発見でノーベル賞を受賞しました。

◆おわりに

ベルンハルトはノーベル賞以外にも、フェルドバーグ財団賞、ロイヤルカレッジオブファイジシャンズのベイリーメダル、およびロイヤルソサエティのコプリーメダルも受賞。また1967年から農業研究評議会のメンバーとなり、1968年には王立協会の生物学秘書など、各方面からの信頼の厚い偉人です。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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