コーヒー:世界中で愛されるティータイムのお供

紅茶と並ぶティータイムのお供「コーヒー」を知らない人は世界中でほぼいないでしょう。
もちろん国の文化によってコーヒーをあまり飲まないという国もありますが、それでもほぼ世界の至る所でコーヒーを飲むことができます。

コーヒーとはどのようなものなのか、また世界ではどのようにして飲まれているのかをご紹介していきます。

世界のコーヒーの楽しみ方

同じコーヒーでも世界中でその楽しみ方はさまざまです。

アメリカではコーヒーを片手に街を歩いたり、仕事場にコーヒーを持ち込んだりするような飲み方をしますが、コーヒーが大好きな北欧では、あまり外でコーヒーを持ち歩いている人を見かけません。

これは、アメリカのシアトル発祥のスターバックスによる影響が大きいですが、北欧ではコーヒー、そして喫茶店が「コミュニケーション」のために利用されている文化があるようです。
特にフィンランドでは「Kahvitauko」というコーヒータイムが決められていて、仕事中にしっかりとコーヒー休憩を取るように法律で決められていたりもします。

世界で一番コーヒーを飲んでいる国は?

コーヒーといえば、アメリカ・イタリア・フランスの人たちが多く飲んでいそうなイメージです。イタリアではエスプレッソ、フランスではカフェオレといったように、その国独自の飲み方も世界的に有名になっています。

実際は意外な国がコーヒーを多く飲んでおり、1位はルクセンブルク、2位はフィンランド 、3位はデンマークとなっています。
北欧の寒い地域の方がコーヒーの消費量が多いようです。
イタリアは12位、フランスが13位と意外と下の方にいるのがちょっと不思議な感じです。アメリカはなんと20位でした!

世界のコーヒーの淹れ方いろいろ

コーヒー豆を焙煎して挽いた粉末にお湯を注いで抽出するのが基本ですが、歴史とともに世界各地ではコーヒーの抽出法も工夫されてきました。

挽いたコーヒー豆をお湯で煮て、その上澄みだけを飲む「トルココーヒー」は一番歴史が古く、その後、布でこす「ドリップ式」が発明されます。このドリップ式が一番手軽な方法として、現在世界中で愛されていますが、この他にも、コーヒーをセットして直火にかけるだけの手軽さが魅力の「パーコレータ式」や、アルコールランプをかけて抽出するドイツの「サイフォン式」、水蒸気で圧力をかけて抽出するイタリアの「エスプレッソ」など、多様な飲み方が世界各地で開発されていきます。

世界の代表的なコーヒー豆の種類

世界には数え切れないほどのコーヒー豆の種類がありますが。その中で代表的なものをご紹介します。
南米や、アフリカ、ハワイなどが産地のコーヒー豆が世界的にも有名です。

・ブルーマウンテン(ジャマイカ)
コーヒーの女王とも言われるブルーマウンテンは、酸味・苦味・甘味のバランスのとれた最高級のコーヒーです。ただ、本物のブルーマウンテンはジャマイカ産でもごく一部のもので、名前だけがついたものが世界に流通しているいわゆる「まがい物」も多いそうです。

・ブラジル(南米)
お値段が安いため、世界中のブレンドコーヒーに使われています。酸味・甘味、苦みのバランスが良いのが特徴です。

・コロンビア(南米)
セのない酸味と甘味が特徴です。お値段も安く。ブレンドとしても使いやすいコーヒー豆になります。

・コナ(ハワイ)
ハワイ産のコーヒーで、強い酸味が特徴です。ブレンド用として使われることも多い高級コーヒー豆です。

・モカ(イエメン、エチオピア)
一番初めにコーヒーの名前として付けられたのがこの「モカ」です。イタリアではコーヒーのことをモカと呼ぶほどこの名前が根付いています。

・グアテマラ(南米)
程よい酸味があり香りが強いのが特徴です。バランスが取れた味で、コーヒー通にも好まれる一品です。

・マンデリン(インドネシア)
苦味が強いのが特徴です。酸味がほとんどないため、ブレンドのコーヒーにも使いやすい品種です。

コーヒー豆の種類はまだまだありますが、ここではほんの一部を紹介しました。

世界の代表的なコーヒーのロースト方法

コーヒーの味は、豆の種類ももちろんですが、焙煎の具合によっても大きな変化が生まれます。
焙煎が浅いほど青臭く、酸味が目立つ味になり、逆に焙煎が深いと苦味が目立つ味わいになります。
焙煎の浅い順番に、ライト・ミディアム・シティ・フルシティ・フレンチ・イタリアンという名前がついています。
イタリアのエスプレッソは苦味の強いコーヒーですが、この焙煎の強さも大きく影響しているのですね。

世界の代表的なコーヒーのバリエーション

コーヒーはストレートで飲むだけではありません。ミルクやクリーム、そしてお酒を入れたりする様々なバリエーションが存在します。

・カフェオレ
フランスで飲まれている飲み方です。ドリップコーヒに暖かいミルクを注ぎいれたコーヒーの飲み方です。

・エスプレッソコーヒー
イタリアで生まれたコーヒー。水蒸気で加圧した状態でろ過するコーヒーの飲み方です。
実はこのエスプレッソは「抽出方法」の名前のため、コーヒーに限らず、他の飲み物でもこの名前を使うことができます。

・カフェ・ラッテ
イタリアの飲み方です。「ラッテ」は牛乳を意味し、エスプレッソにスチームミルクを乗せたものになります。

・カプチーノ
こちらもイタリアの飲み方です。エスプレッソ・蒸気で熱したスチームミルク・泡立てたフォームミルクを同じ分量で混ぜたコーヒーです。

よく言われるカフェ・ラッテとカプチーノの大きな違いは泡立てたミルク(スチームしたてのミルクではなく、少し時間をおいて密度が濃くなったミルク)が混ぜられているという点になります。
スターバックスコーヒーでは、カフェ・ラッテが泡でフタをしているため、ミルク感が強く、カプチーノはミルクを一気に注いで混ぜるため、一口目からコーヒーの味わいを楽しめるというように定義しています。

・ウィンナ・コーヒー
コーヒーの上に生クリームを乗せたコーヒーです。オーストリアのウィーンが発祥のため、この名前がついています。

・アイリッシュ・コーヒー
コーヒーにウイスキーを入れたもの。アイルランドなどの寒い地方で好んで飲まれています。

・ベトナムコーヒー
カップの底に練乳を敷き、その上にフレンチローストの苦いコーヒーを注いだものです。

・インディアンコーヒー
インドはミルクを使うことが多く代表的にチャイという紅茶がありますが、そのコーヒー版です。

世界一高い価格のコーヒー豆は?

1位:コピ・ルアック(Luwak Coffee)

ジャコウネコが食べたフンから豆を取り出し、焙煎したものです。ちょっと汚いようですが、この豆の味わいは他のどこにもない芳醇なもので、世界でも貴重なもっとも高価なコーヒーとして有名です。

2位:パナマコーヒー エスメラルダ

このコーヒーは、パナマ西部の山の斜面にあるグアバの木の陰で栽培されています。香りが強く、世界的にも有名なブランドのため、オークションでも高値がつくことが多いです。

3位:セントヘレナコーヒー

この名前は聞いたことがあるでしょうか。ナポレオンが最後に島流しにされたことで有名な島です。この島で育てられたのがこのコーヒーです。

ちなみにジャマイカのブルーマウンテンは6位でした。

世界のコーヒーまとめ

世界中で愛されているコーヒーは、豆の種類も飲み方もさまざま。
お値段の高いものも安価なものもその基本に変わりはありません。

たくさんの文化に根付いた世界のティータイムに欠かせないコーヒーを、今夜お仕事後にゆっくりと味わってみてはいかがでしょうか。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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