マーク・ザッカーバーグ:Facebookを立ち上げた天才実業家

世界規模のソーシャルメディアであるフェイスブックの創業者で会長とCEOを務めるマーク・ザッカーバーグ。幼いころから天才と呼ばれ、最年少でフォーブスの長者番付にランクインした資産家でもある。

■生い立ち

マーク・ザッカーバーグは1984年5月14日、アメリカ合衆国ニューヨーク州に生まれます。父は歯科医師、母は精神科医で姉1人と妹2人の家庭環境で育ちます。

一度はアーズリー高校に進学しますが、そのあまりの退屈さに耐えきれず彼は転校を決意しました。

そして、難関大入試突破に特化した教育を施す全寮制高校の一つであるフィリップス・エクセター・アカデミーに転校したザッカーバーグは友人とともに音楽再生ソフトを製作し能力の高さを示します。

■12歳でソフトウェアを製作し高校生時代には有名企業からのオファー

マーク・ザッカーバーグは、12歳のころに自身初のソフトウェアである「ザックネット」を製作しました。

父が歯科医院を経営していたこともあって、歯科医院で使えるソフトウェアの開発を手掛けます。ザックネットは受付にスタッフがいなくても来客が分かるように開発されたシステムになります。

具体的には来訪者が自分の名前を端末に入力すると診察室にいる父に知らせが届く仕組みです。他にも幼いころからザッカーバーグは自分でゲームのプログラムを組んで友達と一緒に自分が作ったゲームで遊んでいたとのこと。

その姿を見た両親はザッカーバーグにもっとコンピュータのことを学ばせたいと考え、週に1回、コンピュータサイエンスを先行している大学生を家庭教師としてつけます。

しかし、コンピュータの技術を先行しているにもかかわらずザッカーバーグの知識についていくのは大変だったと大学生が語るほど長けた能力を身につけていたようです。

ちなみに、ザッカーバーグはスポーツもできたようで高校生の頃にフェンシングチームのキャプテンとして活躍。学業でも特異なコンピュータ分野だけではなく古典文学でも優秀な成績を収めています。

高校時代にはパンドララジオの原型でもあるシナプスと言うミュージックラジオを開発し、マイクロソフトなどがそのプログラムを買収したいと話を持ち掛けますがザッカーバーグは断ります。そして、大学進学をすることになるのです。

■大学在籍中にも様々な制作を行う

ハーバード大学に大学に進学してもザッカーバーグは様々な制作を手掛けます。例えば、同じ科目を履修している学生のリストが参照できるコースマッチ(Coursematch)を製作します。

大学で受講できる授業のレビューを公開して学生がクラス選びを適切に行えるような仕組みにもなっています。それから、Facemash.comの制作も行います。

Facemash.comは大学に通う女子を格付けし、公開するものです。格付けは容姿をもとにすることからアイデアが大学内でも問題となります。すぐさま、アクセス権は無効となり使えなくなってしまうのです。

大学のコンピュータ部門がザッカーバーグを連れ出すと、大学運営の理事会によってプライバシーや知的財産権の規約に違反したとして処罰されることになります。保護観察処分となったザッカーバーグですが、それがきっかけで起業家精神に火が付きます。

そして、Facebookの設立につながります。

■Facebook設立

大学運営の理事会の考えに対してザッカーバーグは自由で公然とした情報の利用を可能にすべきだと主張します。しかし、理事会から訴えは認められませんでした。

そして、ザッカーバーグはFacebookの設立と同時に大学を休学し、1年後には中退します。Facebookの人気は爆発的なものになり、サービス開始から1か月で利用者は1万人を突破します。

2004年の終わりごろには100万人のアクセスを記録。当初はアイビーリーグだけに限られていましたがほかの大学からもFacebookを使いたいとの申請があり、ほかの大学や大学生も利用可能にしました。メンバーは550万人を突破するようになります。

2004年にFacebookを設立し、2005年には大学を中退、2006年はFacebookにニュースフィード機能を追加、2007年にFacebook内で使えるFacebook platformを開発…と順調にFacebookを軌道に乗せていきます。

■アイデア盗用疑惑で訴えられる

Facebookが順調に滑り出したかと思いきや上手くはいきません。2006年にFacebookの前身でもあるハーバードコネクションと言うサイトがアイディアの盗用ではないかと訴えられてしまいます。

もちろん、ザッカーバーグは自分のアイデアであることを主張しますが弁護士の調査によってザッカーバーグが意図的にアイデアを盗んだと結論が出されてしまいます。

ザッカーバーグにはビジネス損益の65億円を支払うかFacebookを直ちに廃止するか、選択が迫られました。ザッカーバーグは自ら立ち上げたFacebookをとても愛していたため、65億円の借金をする代わりにFacebookを存続させてほしいと願い出ます。

天才実業家が一瞬にして借金65億円を背負ってしまいます。そして、驚くべきは彼を訴えたのが友人であることです。

友人による妬みなのか、事実のでっち上げなのか、盗用は事実だったのか嘘だったのか真実は分かっていません。

■本や映画がヒットする

65億円もの借金を背負ったザッカーバーグですが、その後に出版したアクシデンタル・ミリオネアが大ヒットします。彼の伝記本となり、空前の人気から映画化されます。

ソーシャル・ネットワークとタイトルがつけられた映画も人々から支持を受けヒット作となります。ザッカーバーグ自身も人気者となり、Facebookも成功に至ります。

そして、ついに2010年、経済紙フォーブスが発表した世界で最も若い10人の億万長者の第1位に輝きます。当時としては最年少の25歳でのランクインとなります。

2011年は推定資産が135億ドルとなり、同じくフォーブスの長者番付で52位までランクアップします。前年が212位でしたが映画の公開が影響したと考えられています。

2012年は総資産およそ175億ドルで世界符号ランキング35位、2016年には446億ドルで世界6位にランクインし世界でも指折りの資産家になります。

■Facebookのユーザー情報流出問題

2018年、アメリカ国内で8700万にも及ぶユーザー情報が流出する問題が発生します。プライバシーの取り扱いの問題点などが指摘されます。

マーク・ザッカーバーグは2018年4月10日にアメリカ連邦議会上院司法委員会の公聴会、翌日の11日にはアメリカ連邦政府下院エネルギーと商業対策委員会の公聴会に出席します。

数時間にも及ぶ厳しい聞き取りになりましたが議員からの質問はいささか専門性に欠けるものでもあり無難に乗り切りました。

投資家はこれ以上深刻な事態になることはないと考え、下落していた株価も上昇し始め、安定してきました。

■マーク・ザッカーバーグの素顔

マーク・ザッカーバーグはいつも同じTシャツにジーンズとラフな格好をしています。資産家でもありますし、身なりにはお金をかけてもいいような気もします。

しかしながら、ザッカーバーグはFacebookを良くすることに全ての力を注ぎたいとの理由があります。仕事以外の意思決定の時間すらも彼にとってはもったいないエネルギーと言うわけです。セレブでもある人物ではありますが飾らないスタイルは多くの人から共感を得ていることでもあります。

ザッカーバーグは2012年5月にハーバード大学時代から交際をしていたプリシア・チャンと結婚、どんな時でも家族を大切にし、娘が生まれたときには2か月の育児休暇を取ったのは有名な話です。

資産家として知られている人物ですが2013年からは1ドルの給料しか受け取っていません。株式の保有はあるものの、たった1ドルしか給料を受け取らないのはFacebookに少しでも資金を投じるためなのでしょうか。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

関連記事一覧