M・ナイト・シャマラン:『シックスセンス』『ヴィレッジ』を制作した映画監督

M・ナイト・シャマランは1970年8月6日にインドのポンディシェリで生まれた映画監督です。幼いころから映画製作に興味を示していたシャマランはニューヨーク大学で学び、『シックスセンス』をはじめとする話題作を発表。現在ではアメリカを代表する映画監督となっています。そんなシャマランの人生と作品について詳しく解説していきます。

■M・ナイト・シャマランとは

M・ナイト・シャマランは1970年8月6日インドのポンディシェリに生まれました。家族の都合により生後6週間でアメリカのペンシルベニア州フィラデルフィアに移り、それ以降この地で教育を受けることになります。また8歳の時にスーパー8カメラを買い与えられた彼は早くから映画製作者になることを希望し、スティーブン・スピルバーグへの憧れから17歳までに45本もの自主短編映画を作り上げています。

シャマラン自身はヒンドゥー教徒であったものの、カトリック系の中学・高校に進学し1988年には奨学金を得てニューヨーク大学の芸術学部に入学。在学中に半自伝的なドラマ作品『Praying with Anger』を制作。この作品が1992年トロント国際映画祭で上映され、さらにはイリノイ州ウッドストックにて1週間限定で商業上映されたこともありシャマランは卒業直後から映画監督としてのキャリアを築き始めます。

1995年に第二作目となる『翼のない天使』を制作し1998年に公開。1999年には脚本・監督を務めた『シックスセンス』が興行的に大成功をおさめアカデミー賞で作品賞、監督賞、脚本賞の3本にノミネート。シャマランは一気に国際的な知名度を上げることになります。その後、低迷期に突入することもありましたが2015年の『ヴィジット』、2016年の『スプリット』でも高い評価を得るなど常に貪欲な姿勢で映画制作に取り組んでいきます。

■M・ナイト・シャマランの作品

シャマランの作品はラストのどんでん返しなど、作品や登場人物に対し観客を楽しませるさまざまなアプローチが仕掛けられています。しかしそのアプローチが多岐にわたっていることで酷評されることも多く、評価は賛否両論になることで有名です。

そんなシャマランの作品には、どのような作品が含まれているのでしょうか。主要な作品についてご紹介します。

・『シックスセンス』 1999年

本作品は1999年に制作された作品で、第六感をもつ少年と彼をサポートする小児精神科医との交流を描いた作品です。「この映画にはある秘密があります。まだ映画を見ていない人には決して話さないで下さい」という前置きが置かれたことでも話題になりました。

マルコム・クロウは児童福祉に熱心に取り組み市民栄誉賞を受賞したこともある有名な小児精神科医です。ある日マルコムの自宅に10年前カウンセリングを行ったビンセント・グレイという青年がやってきます。ビンセントはマルコムに「自分を救ってくれなかった」と怒りをぶつけマルコムを銃で撃ち、その場でビンセント自身も自殺してしまいます。

一年後、マルコムは妻から無視され続け夫婦の間には隔たりが生まれていました。妻の態度に自信を失いつつあった彼は苦悩と悲しみの日々を過ごします。

そんな中マルコムは新たな患者として少年のコール・シアーに出会います。コールの姿にビンセントを重ねるようになったマルコムは彼を救いたいと考えるようになり、必死にコールとコミュニケーションを重ねます。そんなマルコムにコールはやがて心を開くようになり、死者が見える「第六感」があることを打ち明けるのです。最初は幽霊の存在に懐疑的だったマルコムもやがてコールの言葉を受け入れるようになっていきます。

・『アンブレイカブル』 2000年

本作品は2000年に制作された作品で、シックスセンスに続きブルース・ウィリスが主演をつとめたことでも話題になりました。

アメフト会場の警備員として働くデイヴィットの乗る列車が脱線し、彼以外の乗客100人以上が全員死亡する悲惨な事故が発生。デイヴィットは不思議なことにかすり傷一つ追わず生き残ります。そんな彼のもとにイライジャと名乗る人物から手紙が届き、デイヴィットは会いに行くことにします。

イライジャは些細なことでも骨折してしまう骨形成不全症という難病をもって生まれた男であり、今までも何十回という骨折を経験していました。イライジャは身体の弱い自分とは対局に病気もケガもしないような人間が存在するはずだと考えており、脱線事故のニュースで話題となったデイヴィットに連絡を取ったのです。

デイヴィットはイライジャの考えを否定したものの、振り返ってみると今までケガや病気を一切したことがありませんでした。またイライジャと出会って以来、自然と危険人物を察知する能力が身についており、これこそがイライジャの言う「ヒーロー」の能力であると自覚します。デイヴィットはその能力を使い少女暴行監禁の犯人を見つけ、無事に警察が逮捕します。

デイヴィットは感謝を伝えるためイライジャの元を訪れましたが、彼の身体に触れた瞬間列車の脱線事故をはじめ、数々の大規模事故を彼が仕組んでいたことを知ってしまいます。デイヴィットに通報され警察に捕まったイライジャは、「ミスター・ガラス」と名付けられ精神病院に入れられることになりました。

・『サイン』 2002年

本作品は2002年に制作され、全世界4億800万ドルもの収益をあげた大ヒット作品です。

妻の事故死をきっかけに牧師を辞めたグラハムは、弟のメリルと2人の子どもと共にとうもろこし農園を経営しながら静かに暮らしていました。しかしある朝突然グラハムの家族の前に愛犬の暴走やミステリーサークルといったさまざまな「サイン」が現れるようになります。やがてそのサインは世界中で確認されるようになっていきます。

■おわりに

M・ナイト・シャマランは『シックスセンス』や『ヴィレッジ』『アンブレイカブル』といったヒット作を制作したことで国際的に有名になった人物です。評価は賛否両論に分かれるものの、あっと言わせる展開はシャマランが稀有な才能を有していることの証明といえるでしょう。今後どのような作品を届けてくれるのか期待されます。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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