クリス・コロンバス:『ホーム・アローン』を制作した映画監督

クリス・コロンバスは1958年9月10日アメリカ合衆国ペンシルバニア州スパングラーに生まれた映画監督です。『ナイトミュージアム』シリーズや『ハリー・ポッター』シリーズの制作に携わったことで有名になりました。そんなクリス・コロンバスの人生と作品について詳しく解説していきます。

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■クリス・コロンバスとは

クリス・コロンバスは1958年9月10日、アメリカ合衆国ペンシルバニア州スパングラーで生まれました。その後、オハイオ州ヤングスタウンに移り、オハイオ州ウォーレンのジョン・F・ケネディ・ハイスクールを卒業。このころから映画製作に関心を持つようになり、ニューヨーク大学では映画製作を学んでいます。

大学時代から映画の脚本を執筆し、並々ならぬ才能を見せていたコロンバスは、アメリカを代表する映画監督スティーブン・スピルバーグの目に留まりました。スピルバーグが設立したアンブリン・エンターテイメントで脚本家としてのキャリアをはじめ、1984年には『グレムリン』、1985年には『グーニーズ』といった作品を制作。こういった作品が評価され、『ハリー・ポッターと賢者の石』の監督・制作を手掛けたほか、『ナイトミュージアム』シリーズや『パーシー・ジャクソン』シリーズなど、ファンタジーや冒険をテーマとした作品を手掛けるようになり、世界的な監督として知られるようになっていきました。

また、1995年からは自身のプロダクションを設立。自身の「コロンブス」という名前に則って「1492ピクチャーズ」という名前をつけ、斬新な作品を制作し続けています。

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■クリス・コロンバスの作品

クリス・コロンバスの作品の特徴は、子どもから大人まで楽しめるファンタジーや冒険をテーマとして扱っている点でしょう。『ハリー・ポッター』シリーズや『ナイトミュージアム』シリーズ、そして『ホーム・アローン』といった作品は全世界の人々の目に触れ、監督としてその名を知らしめることになりました。
 
そんなコロンバスは、どのような作品を制作してきたのでしょうか。代表作をいくつかご紹介します。

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・『ホーム・アローン』 1990年

本作品は1990年に公開されたコメディ映画で、クリスマス休暇に家族に置き去りにされてしまった8歳の少年が2人組の強盗から家を守るためにアイデアを駆使して戦う物語を描いています。

シカゴに住むマカリスター家はクリスマスをパリで過ごす準備をしており、出発前夜、シカゴ郊外のピーターとケイトの自宅に集まっていました。ピーターとケイトの間に生まれた末っ子のケビンは、いつも馬鹿にしてくる兄弟たちのうちの一人・バズと喧嘩し、罰として家の屋根裏部屋に追いやられてしまいます。家族の中に居場所をみつけられていないケビンは、いっそ家族がみんな消えてしまうことを願いました。

その夜、強風で送電線が傷つけられて停電し、目覚まし時計がリセットされてしまったため、翌朝マカリスター家族は全員寝坊してしまいます。慌ただしく家族が混乱する中、ひとり屋根裏部屋で寝ていたケビンは誤って置き去りにされてしまうのです。

目が覚めたケビンは、家の中に誰もいないことに気づき、家族のいない自由を手に入れたことに喜びを覚えます。しかし、様々な勘違いと運命によって、泥棒や殺人鬼らしき人物にも勇気を持って関わっていくのです。

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・『ミセス・ダウト』 1993年

本作品は1993年に公開されたコメディ映画で、ロビン・ウィリアムズが60歳近くの女性に扮し、さまざまな問題に立ち向かっていく様子が描かれています。特殊メイク担当のグレッグ・キャノンがアカデミーメイクアップ賞を受賞したことで話題になりました。2014年には続編の制作も発表されていたものの、主演のウィリアムズが亡くなったことにより、実現にいたることはありませんでした。

舞台はサンフランシスコのとある町。俳優・声優として働いているダニエル・ヒラードは、自分の信念を曲げない頑固な性格が災いし、一度周囲と意見がぶつかるとすぐ仕事を投げ出してしまい、長年ヒモ同然の生活を送っていました。子どもに対する責任感は強いものの家事は全くできず、ついに妻ミランダから愛想をつかされて離婚を言い渡されてしまいます。

ダニエルは生活能力がないために養育権を与えられず、週一度、限られた時間にしか子どもたちに会えなくなっていました。ダニエルはこのことに耐えきれず、ミランダが仕事の忙しさから家政婦を募集していることを知ったことであることをひらめきます。それは、メイクアップアーティストの兄の手を借りて、イギリスの老婦人ミセス・ダウトファイアに変身し、家政婦として生活することでした。幸いにも、持ち前の演技力と女装でミランダをだまし、最愛の子どもたちと過ごす時間を得ることに成功します。しかし、この計画の実行は家事全般を手掛けたことのないダニエルが奮闘しなくてはならないことを意味していました。

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・『9か月』 1995年

本作品は1995年に制作されたロマンティック・コメディ映画で、1994年に公開されたフランス映画『愛するための第9章』のリメイク作品にあたります。『ホーム・アローン』シリーズでコメディ映画の旗手とされてきたコロンバスが大人向けのコメディに挑戦した作品で、監督自身が脚本も手掛けました。

子ども専門の精神科医であるサミュエル、は恋人のレベッカとともに順風満帆な5年間を送っていました。ある日、サミュエルは売れない画家の友人ショーンの家に招かれますが、家に向かう途中でレベッカに妊娠を告白されます。ピルを飲んでいたために意図的な妊娠ではなかったものの、子どもにあこがれを持つレベッカは出産に意欲的です。しかし、サミュエルは毎日父親に対して不信感を持つ子どもを相手にしているため、子どもを欲しいとは思っておらず、日に日に不安は高まっていきました。

そんなサミュエルの態度にレベッカの不安は募るばかり。ついに彼女は家を出ていってしまいます。そんなレベッカが置き忘れた、彼女の胎内を映したビデオを見たサミュエルは、はじめて2人の子どもが育っているという事実に感動します。その後2人は結婚し、どたばたの騒動を経て、子どもの誕生を迎えることとなるのです。

■おわりに

クリス・コロンバスは1958年、アメリカ合衆国ペンシルバニア州スパングラーに生まれた映画監督で、『グレムリン』や『グーニーズ』といった作品の脚本を手掛けたのち、その腕が買われて映画監督としてデビュー。『ホーム・アローン』や『ミセス・ダウト』をはじめとしたファミリー・コメディ作品を数多く制作しました。

毎年のように家族で楽しめる作品を発表しているコロンバスですが、今後はどのような作品を届けてくれるのでしょうか。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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