ソフィア・コッポラ:映画監督一家コッポラ家を代表する映画監督

ソフィア・コッポラは1971年5月14日にアメリカ合衆国ニューヨークで生まれた映画監督です。親族の多くが映画業界で活躍していることで知られており、ソフィア自身も多くの作品を制作してきました。そんなコッポラの人生と作品について詳しく解説していきます。

■ソフィア・コッポラとは

ソフィア・コッポラは1971年5月14日に、アメリカ合衆国ニューヨークで生まれました。父親はイタリア系アメリカ人で映画監督のフランシス・フォード・コッポラ、母親は父親の映画のセットデザイナーであったエレノア・ニール、祖父のカーマイン・コッポラは音楽家、従兄弟には俳優のニコラス・ケイジ、ジェイソン・シュワルツマンがいるなど、芸術一家に生まれ育ちました。

ソフィアの映画業界デビューは非常に早く、父フランシスの作品『ゴッドファーザー』で洗礼を受ける男の子として乳児期に出演を果たしています。しかし、『ゴッドファーザー PartⅢ』では主人公マイケルの娘を演じた結果、ゴールデンラズベリー賞のワースト助演女優賞とワースト新人賞を受賞するなど、なかなか評価を得ることはできませんでした。

その一方、1998年には『リック・ザ・スター』で映画監督デビューを果たし、2003年に公開された『ロスト・イン・トランスレーション』ではアカデミー脚本賞やゴールデングローブ賞脚本賞、セザール賞外国映画賞などを受賞して国際的な映画監督として注目されました。

その後も数多くの作品を制作し、現在ではガーリー・カルチャーを語る上で欠かせない存在としてこの先が期待されている映画監督のひとりです。

参考サイト:Wikipedia ソフィア・コッポラ 閲覧2021年3月2日

■ソフィア・コッポラの作品

ソフィア・コッポラの作品の特長は、ロマンチックな映像や音楽、美しい描写、そして目を奪われるようなファッションをはじめとするガーリー・カルチャーがふんだんにちりばめられている点でしょう。ソフィアはフランシス・コッポラの娘であり、いわゆる二世監督にあたりますが、作品の評価でそういったレッテルを見事に覆しています。
そんなソフィアの主要な作品についてご紹介します。

・『ヴァージン・スーサイズ』 1999年

本作品は1999年に制作された作品で、ジェフリー・ユージェニデスの小説『ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹』を映画化したものです。

舞台は1970年代のミシガン州。リスボン家にはテレーズ、メアリー、ボニー、ラックス、セシリアという美しい5人姉妹がおり、近所の少年たちの憧れの的となっていました。
ある日13歳の末娘セシリアが手首を切って自殺を図ってしまいます。なんとか一命はとりとめたものの、それから数日もしないうちに2階から身を投げて外の柵に刺さり、セシリアは死んでしまうのでした。そして末娘の死は残された姉妹たちに大きな影響を与えることになります。

コッポラにとって初めての長編映画監督作品ですが、多くの映画批評家から評価されて話題になりました。

参考サイト:Wikipedia 閲覧2021年3月2日
The Virgin Suicides
ヴァージン・スーサイズ

・『ロスト・イン・トランスレーション』 2003年

本作品は2003年に制作されたアメリカと日本の合作です。同作は2004年のアカデミー賞において主要4部門の作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞にノミネートされ、脚本賞を受賞。一躍コッポラは世界的な名監督として知られるようになります。

初老のハリウッド俳優ボブ・ハリスはサントリーウイスキーのCMに出演するために来日するものの、うまく寝付けずにいました。その一方、同じホテルに滞在しているシャーロットは有名写真家である夫ジョンとともに来日したものの、ジョンはたまたま同じホテルに滞在していたアメリカ人女優ケリーとばかり過ごしているのでした。ボブとシャーロットの2人は、異国である日本で途方もない孤独感を感じていました。

ある夜ボブがCM撮影から戻ってバーのカウンターでウィスキーを飲んでいると、ジョンや友人たちとテーブル席についているシャーロットがボブの存在に気が付き、日本酒の杯を渡します。数日後シャーロットがバーに行くと、ボブはまた同じ席でウィスキーを飲んでいました。そこで2人はお互いの生活や結婚、よく眠れないことについて語り合います。

参考サイト:Wikipedia ロスト・イン・トランスレーション 閲覧2021年3月2日

・『マリー・アントワネット』 2006年

本作品は2006年に制作された、イギリスの歴史作家アントニア・フレーザーの同名小説を映画化した作品です。第59回カンヌ国際映画祭に出品されたものの、「アントワネットのイメージを悪化させている」というブーイングが起こってしまいました。しかしその一方で、アントワネットを一人の少女として描いたという点は、異国での孤独をテーマとした前作『ロスト・イン・トランスレーション』と同様であり、高く評価されています。

1769年オーストリアの皇女マリア・アントニアは、オーストリアとフランスの同盟強化のためにフランス王家に嫁ぐことになります。ルイ16世と式を挙げたマリー・アントワネットであったものの、男性機能に問題があったルイ16世との間に夫婦生活はなく、陰口をたたかれるようになっていました。そんな結婚生活にストレスを抱えるようになったアントワネットは、次第にパーティやギャンブル、ショッピングなどに傾倒していくことになります。

その後フランスを訪れた兄ヨーゼフ2世の助言によって子どもに恵まれたマリー・アントワネットは、宮廷から逃れプチ・トリアノン宮殿で娘や親しい友人と共に穏やかなひと時を過ごすようになっていました。しかし、フランスではアメリカ独立戦争への援助をきっかけに財政が傾き、民衆の不満は豪奢な生活を送るアントワネットにむけられることになります。そしてフランス革命勃発。ルイ16世の側近は王と王妃に逃亡を進言するものの、2人はベルサイユ宮殿にとどまることをのぞみ、革命に巻き込まれていくのでした。

参考サイト:Wikipedia マリー・アントワネット(映画) 閲覧2021年3月2日

■おわりに

ソフィア・コッポラは『ゴッドファーザー』を制作したフランシス・コッポラを父に持ち、親類にも俳優や映画関係者が多い芸術一家に生まれました。ソフィアは当初俳優としてキャリアをはじめたものの、その後映画監督としてデビュー。『ロスト・イン・トランスレーション』や『マリー・アントワネット』、『ヴァージン・スイサイズ』は孤独や少女をテーマとして制作した作品であり、大きな反響を呼びました。
今後も彼女の作品に目が離せません。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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