1971年受賞:B.B.キング:世界に轟くブルース界の巨人

B.B.キングはアメリカを、そして世界を代表するブルース界の巨人です。哀愁漂う力強いミュージックと心にダイレクトに響くソウルフルな歌声は、世代を超えて世界の人々に愛され続けています。「ローリングストーン誌が選ぶ歴史上最も偉大なギタリスト(2003年)」で3位に選出された音楽業界を代表する巨匠であり、今なおブルース音楽を語るには欠かすことができない人物です。この記事では、世界に轟くブルース界の巨人・B.B.キングの経歴や代表曲を紹介します。

◼︎B.B.キングとは

キングは1925年にアメリカのミシシッピ州に生まれ、幼少期は農業に従事していました。同時期にギターを始めた彼は、ギタリストの曲だけでなくゴスペルにも親しんでいたと言います。音楽家としての技術や才能の素養は、間違いなくこの時期に養われたものでしょう。

※メンフィスの景観

1943年、18歳になったキングはテネシー州のメンフィスに移住します。音楽の都ナッシュビルと同じ州にある巨大な街で、彼はそこでいとこの歌手であるブッカ・ホワイトからギターを教わっていくことになります。幼少期からのギターセンスは、この時期に大きな躍進を遂げました。

キングはメンフィスのラジオ局でDJとして活躍し、その時期についたニックネームは、『B.B.キング』の由来になりました。1949年にはナッシュビルからデビューを飾り、1951年にはシングル作品がR&Bチャートで栄光の第1位を獲得するに至ります。以降はヒットを連発し、スターダムを駆け上がりました。1964年に発表した『Rock Me Baby』は音楽界を代表するスタンダードナンバーとなっており、1971年にはグラミー賞を受賞。音楽家としての地位を不動のものとします。

※メンフィスのビールストリートにあるキングが設立した『B.B.キング・ブルース・クラブ』の本店

キングは1950年代から1980年代にかけて、精力的にたくさんの作品を発表し続けてきました。1980年代以降は楽曲発表こそ少なくなるものの、テレビやライブ活動への出演が増えることとなります。特にライブは年に300回を超える時期もあるなど、彼はファンとの関わりを大切にしていきました。そのほか映画にも出演しており、アーティストの枠に捉われない多彩な姿が話題に挙がりました。

※ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームに設置されているB.B.キングの星

987年にはロックの殿堂入りを果たし、音楽家として歴史に名を残すこととなりました。それ以降も音楽活動に精を出していたキングですが、2015年に病に倒れ、89歳でこの世を去りました。

そんなアメリカを代表するブルース界の巨人・B.B.キングの代表曲を、次章から紹介します。

◼︎B.B.キングの代表曲

しっとりとした深い歌声とリズミカルなギターサウンドの調和が楽しめるB.B.キングの名曲たち。ここでは、その中でも特に人気を集める彼の代表曲を、いくつか紹介しましょう。

・Rock Me Baby(ロック・ミー・ベイビー)

『Rock Me Baby』は1964年にリリースされたB.B.キングの活動を代表する人気曲です。著名なアーティストがカバーするなど、ファンのみならず音楽業界からも高く評価されている作品となっています。

しっとりとしたサウンドが心に響く大人なメロディが特徴です。渋く力強いB.B.キングの歌声も十分に堪能することができるでしょう。哀愁が漂ってくるかのような曲調は、多くの音楽ファンの心を掴んで離しません。リズミカルなバックミュージックが曲全体を盛り上げ、贅沢な音色を生んでいます。

聴けばまるで、目の前でライブが行われているかのような錯覚を抱くことでしょう。それほどまでに臨場感に富んだ楽曲です。キングの代表曲といえば、真っ先に名前が挙がる曲のひとつでしょう。現在もブルースのスタンダードとして愛され続ける不朽の名曲です。

・The Thrill Is Gone(ザ・スリル・イズ・ゴーン)

『The Thrill Is Gone』は、B.B.キングがライブで必ず演奏していたというアーティスト屈指の代表曲です。1970年に発表され、ブルースとしては異例の大ヒットを記録しました。発表当初は批判意見も多かったといいますが、それでも音楽ファンからの支持は厚く人気を集めました。

原曲となっているのはアメリカのブルース歌手、ロイ・ホーキンスが1951年に発表した楽曲です。キングの手によってリメイクされた楽曲は、まるでロックとブルースが融合したかのような独特の音感を楽しむことができるでしょう。構成はシンプルですが、ブルースの深い魅力がひしひしと伝わってくる名曲です。

ゆったりとした曲調で、落ち着いた雰囲気を楽しむことができます。リッチなギターサウンドが心に響き、重厚な歌声と深遠なメロディが気分を盛り上げてくれます。

・Live at the Regal(ライブ・アット・ザ・リーガル)

『Live at the Regal』はB.B.キングが1965年に発表したライブアルバムです。発表前年の1964年におこなわれたリーガル・シアターのライブを収録したもので、2015年のB.B.キング没後に再ヒットを記録したことでも知られています。ブルースファンは必聴とも言われている名盤です。収録された10曲に、ブルースの巨人である彼の魅力が惜しげもなく詰まっています。甘美で力強いミュージックのオンパレードに、ぜひ心から魅了されてみてください。

◼︎おわりに

アメリカを代表するブルースの巨人・B.B.キングの経歴や代表曲を紹介してきました。時代を経ても決して色褪せない珠玉の名曲たちは、現在も多くの音楽ファンを魅了し続けています。魂の込もったギターサウンドと太く深く力強い歌声の共演は、唯一無二の音色でしょう。世界に轟くブルース界の伝説的な存在、B.B.キングの音楽をぜひ聴いてみてください。

出典:(Wikipedia)

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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