1973年受賞:ビリー・ポール:フィラデルフィア・ソウルを代表するソウル界の巨人

ビリー・ポールはアメリカのフィラデルフィア・ソウル、通称フィリー・ソウルを代表する巨人です。1973年にはグラミー賞Best Male R&B Vocal Performance部門を受賞しました。受賞曲の『Me and Mrs. Jones』は彼の活動を代表する名曲として知られています。その甘美かつスロウな歌声は聴衆を魅了し、世界中からの絶大な支持を獲得していることは有名でしょう。この記事ではソウル界の巨人・ビリー・ポールの生い立ちや代表曲を紹介していきます。

◼︎ビリー・ポールとは

ビリー・ポールは1934年生まれ。アメリカ合衆国のフィラデルフィア出身のアーティストです。フィラデルフィア・ソウル、通称フィリー・ソウルは一世を風靡(ふうび)し、アメリカの音楽業界に大きな波紋を巻き起こしました。彼はそんなフィリー・ソウルを代表する歌手の一人です。彼は歌を歌い始めた12歳の頃からラジオに出演し、話題をさらっていたといいます。

そのミュージックの源泉となったのは、家にあったというSPレコードのコレクションでした。幼い頃に音楽性を開花させたポールは、大学と音楽学校で本格的に音楽を学び、ミュージシャンの道を志していくことになります。成長と共に興味の幅は広がり、ロック、ソウル、ポップと枠に捉われない幅広い音楽を吸収していきました。彼の人気は徐々に拡大し、クラブや大学のステージを通じて全国的なスターへと成長。有名アーティストとの共演をする機会も多く、大きな飛躍を遂げていきます。そして1959年に3人グループのメンバーとして楽曲を発表し、デビューを飾ることとなりました。

1968年には初のフィリー・ソウル・アルバム『Feeling Good at the Cadillac Club』を発表します。1971年に発表した『Going East』は大ヒットを記録。ソウル界にビリー・ポールの存在を大いに認識させることとなりました。1972年には今でも名盤と語り継がれる『360 Degrees Of Billy Paul』を発表し、大きな成功を収めました。

ポールは2016年に81歳でこの世を去るまで、ソウル界のレジェンドで在り続けました。その存在は、今後も伝説として語り継がれていくことでしょう。

次章からはそんなビリー・ポールの代表的な楽曲を紹介していきます。

◼︎ビリー・ポールの代表曲

ビリー・ポールの存在を語る上で外せない名曲が、『Me and Mrs. Jones』です。1972年の全米ナンバー1にも輝いた楽曲で、グラミー賞も受賞し話題を集めました。彼の活動のみならず、ソウル・バラードを代表する名曲にも真っ先に挙げられます。またアルバムの『360 Degrees Of Billy Paul』も外せない名盤でしょう。

・Me and Mrs. Jones(ミー・アンド・ミセス・ジョーンズ)

『Me and Mrs. Jones』のテーマは『不倫』です。リズミカルかつメロウなサウンドは、聴いた者の心を捉えて離しません。響くピアノやサックスのメロディーは、まるで恋仲にある二人の心の動きを代弁しているかのようです。

ゆったりとした独特の歌唱方法は、大人な関係性を暗に表現しているのでしょうか。美しいコーラスと旋律が織りなす美しい調和も曲を彩る鮮やかな個性のひとつでしょう。『Me and Mrs. Jones』は、今でもソウルのスタンダードナンバーとして世界中で愛され続けています。

・360 Degrees Of Billy Paul(360 ディグリーズ・オブ・ビリー・ポール)

『360 Degrees Of Billy Paul』は、ポールの4枚目のアルバムとして制作されました。前述した『Me and Mrs. Jones』も収録されています。

収録された9曲はどれも魂の込もった渾身の作品です。ポールのアルバムを聴くなら、最初に押さえておきたいのが本作品といえます。

◼︎おわりに

一世を風靡したフィリー・ソウルの巨人・ビリー・ポール。その力強く甘美な歌声に魅了されてみてはいかがでしょうか?きっと新しい音楽の世界に出会えるはずです。

Billy Paul公式HP

出典:(Wikipedia)ビリー・ポール

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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