1974年受賞:チャーリー・パーカー:「モダン・ジャズの父」と呼ばれたミュージシャン

モダン・ジャズを語るなら外せない伝説のプレイヤーがチャーリー・パーカー。アメリカを代表するミュージシャンの1人です。1940年代にディジー・ガレスピーと共に生み出したスタイル、『ビバップ』からジャズの可能性を広げ、開拓したことから『モダン・ジャズの父』とも呼ばれています。1974年には『First Recordings!』で、グラミー賞のBest Improvised Jazz Solo部門を受賞しました。伝説のジャズプレイヤー、チャーリー・パーカーの経歴や代表曲を紹介します。

◼︎チャーリー・パーカーとは

チャーリー・パーカーは1920年生まれ。アメリカのカンザス州カンザスシティの出身です。作曲家や編曲家としての顔を併せ持つマルチな才能の持ち主で、アメリカを代表するジャズ・ミュージシャンとして知られています。

音楽業界に大きな変革をもたらしたチャーリー・パーカーですが、ほかの著名な音楽家のように、幼いころから傑出した音楽の才能があったわけではありませんでした。彼にアドリブ(インプロヴィゼーション)の基本を教えたトロンボーン奏者から大きく影響受けたといいます。

音楽を追求していったチャーリー・パーカーは、1940年代にモダン・ジャズの先駆けとなったビバップの概念を生み出します。ビバップの概念は同じ世代で活躍したトランペット奏者、ディジー・ガレスピーの協力によって成立しました。チャーリー・パーカーとディジー・ガレスピーは、モダン・ジャズの二大巨頭ともいうべき圧倒的な存在といえます。

ビバップのスタイルを確立した1945年から1948年は、チャーリー・パーカーのミュージシャンとしての最盛期となりました。活動初期からの愛称・バードのように、まさに音楽業界を羽ばたくように名曲を制作し続けたのです。バードの愛称から由来するタイトルを作るなど、精力的な活動もこの時期の特徴でしょう。また、演奏では天才的なひらめきから生まれるアドリブを披露するなど、ジャズ・ミュージックの真髄を体現する演奏を継続的におこなっています。

その後の1955年、チャーリー・パーカーは34歳でこの世を去りました。活動最盛期といわれた1940年代後半には、演奏技術に陰りが見え始めていたともいいます。若い頃から麻薬やアルコールを常用しており、精神病院に入院することもあったのだとか。名プレイヤーの早すぎる死に、ファンからは悲しみの声が数え切れないくらいに上がったといいます。その波乱万丈な生涯は1988年にクリント・イーストウッド監督によって映画化され、大きな注目を集めました。

モダン・ジャズの父と称される稀代の音楽家、チャーリー・パーカー。圧倒的な演奏テクニックと個性溢れるユニークなアドリブは、現在も目新しく感じられることでしょう。

次章からはチャーリー・パーカーの代表作を紹介していきます。

◼︎チャーリー・パーカーの代表作

チャーリー・パーカーの代表作は、ジャズのスタンダードナンバーとして広く普及している『Confirmation』や1952年にリリースされた名盤『Bird and Diz』が挙げられます。

・Confirmation(コンファメーション)

『Confirmation』はチャーリー・パーカーの代名詞ともいえる有名な作品です。熟練のサックス奏者でも苦戦するほどの難易度をほこるこの楽曲は、ジャズのスタンダードナンバーとして広く世界で親しまれています。

聴けば聴くほどに、まるで自分が空を飛んでいるかのような感覚に陥ります。ほかのミュージシャンよりも遥かに高いテクニックで展開されているのが、感覚として理解できるでしょう。

チャーリー・パーカーの作品を聴くなら、まず始めに抑えておきたい代表曲です。

・Bird and Diz(バード・アンド・ディズ)

1950年に録音され、1952年にリリースされたのが『Bird and Diz』です。チャーリー・パーカーと肩を並べるモダン・ジャズの開拓者、ディジー・ガレスピーとのすばらしいセッションが収録されています。モダン・ジャズの巨匠が共演した、文字通り歴史的名盤といえる作品です。

総数で8曲になる珠玉の名曲集は、そのすべてが甲乙つけがたいほどの完成度を誇っています。収録時間は約25分間。至高の音楽体験が待っているはずです。ジャズの魂が込もった曲たちをぜひ堪能してみてください。

◼︎おわりに

モダン・ジャズの父と称されたミュージシャン、チャーリー・パーカーの経歴や代表曲を紹介してきました。ジャズのひとつのターニングポイントを作った巨匠の1人。その流れるように滑らか、かつ力強い演奏は時代を経ても色褪せることはありません。多種多様なジャズの中でも特に際立つ演奏を、ぜひ聴いてみてはいかがでしょうか?きっと満足感に浸れるはずです。

チャーリー・パーカー公式サイト

出典:(wikipedia) チャーリー・パーカー

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

関連記事一覧