タンドリーチキン:外はパリパリ、中はジューシーなスパイス香るチキン

「タンドリーチキン」とはヨーグルトとスパイスでマリネしたチキンを、円筒形のタンドールというオーブンでローストした鶏肉料理です。インド亜大陸を起源とし、いまでは世界中で食されています。

◆歴史

「タンドリーチキン」の最も古い記録は、インド北西部にあるパンジャブ州で見つかりました。その起源は紀元前3000年頃まで遡るといわれています。インダス文明の都市遺跡ハラッパーには現在のタンドールに似た古代オーブンが発見され、その中から鳥の骨やブラックマスタード、スパイスなどが見つかり、タンドリーチキンが調理されていたと思われる痕跡とされています。

タンドリーチキンは、もともと王朝のための特別な料理でした。表面が赤いのはスパイスに加え食紅で色付けがされているためで、高級店などではサフランなどで色をつけている場合もあります。

◆タンドールオーブンで作るタンドリーチキン

タンドリーチキンは生の鶏肉をヨーグルトとブレンドされたスパイスでマリネし、タンドールオーブンで焼いて作ります。スパイスは人それぞれオリジナルのものを使用しますが、基本的にはチリペッパー、コリアンダー、ガラムマサラ、クミンなどが使われます。そして赤唐辛子パウダー、パプリカパウダー、または食紅で着色を施します。

マリネした鶏肉を串に刺し、備長炭で熱したタンドールオーブンで焼きます。このときにオーブンの内側にナンやチャパティなどの生地を貼り付けて一緒に焼くことが多く、チキンが焼ける頃にはとナンも同時に出来上がるためとても効率が良い方法です。タンドールオーブンの中はとても高温で、普通のオーブンよりも短い時間で焼き上げることができるため肉の臭みや余計な油が落ち、外はパリッと中はふっくらと仕上がります。また、タンドールではないオーブンや炭火で調理する場合もあるようですが、厳密にはタンドールオーブンで焼かれたもののみをタンドリーチキンと呼びます。

◆おわりに

タンドリーチキンは、今や世界中のインド料理店でお馴染みのメニューとなりました。普通のローストチキンとは一味違ったスパイシーさがクセになる一品で、インドでは路上などでもよく販売されています。また、タンドールオーブンを使わないやり方でしたらご家庭で作ることも可能なので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。たくさんのスパイスを用意することが難しい場合は、すでに色々なスパイスがブレンドされている「カレー粉」をベースにして作る簡単タンドリーチキンもおすすめです。

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

関連記事一覧