コーヒー:エチオピアから産まれた世界中で愛される飲み物

コーヒーとは、焙煎したコーヒー豆を原料とした嗜好飲料です。苦く、わずかに酸味があり、世界中の人々に嗜まれています。コーヒーは世界で最も人気のある飲み物の1つであり、エスプレッソ、フレンチプレス、カフェラテなどさまざまな方法で味わうことができます。そこで今回はコーヒーについてご紹介しましょう。

◆歴史

「コーヒー」の発見についてはいまだに明確な資料がなく、いつ頃から人々に利用されていたかははっきりしていません。しかし起源となるような説はいくつかあり、コーヒーは眠気覚ましや秘薬として扱われていたといいます。

現在のように焙煎したコーヒー豆を挽いてコーヒーを飲むようになったのは、13世紀以降とみられています。コーヒー豆の中でも最も歴史の古いアラビカ種は原産がエチオピアとされていて、ここから中東へコーヒーが伝播したといいます。はじめは一部の修道者だけの秘薬として扱われていましたが、その後人々に知れ渡り16世紀にヨーロッパに伝わりました。当時のヨーロッパではコーヒーは悪魔の飲み物と呼ばれ嫌厭されていたものの、17世紀になるとコーヒーハウスやカフェオレの誕生をきっかけにヨーロッパ全土に知れ渡りました。

◆生産

コーヒーはブラジルを中心に60カ国以上で生産されています。ブラジルの生産量は全体の約3割を占めており、次いでベトナム、コロンビア、インドネシアが主要な生産国になります。

◆コーヒーができるまで

コーヒーができるまでにはいくつかのプロセスを経ています。

さくらんぼに似た「コーヒーチェリー」と呼ばれる実を収穫。続いて収穫したコーヒーチェリーの外果皮や果肉、種子を取り出し綺麗に水洗いします。その後、乾燥させたコーヒーチェリーの殻を取り除いたものがコーヒー生豆です。

このコーヒー生豆を焙煎することで、コーヒー豆が出来上がります。これを粉砕しお湯または水で抽出したものがコーヒーです。

また、主にインドネシアの島々で作られている「コピ・ルワク」と呼ばれるコーヒー豆は、独特なプロセスを経ています。熟したコーヒーの実をジャコウネコに摂取させ消化し、最終的に種子だけとなったコーヒー豆を糞から収穫するというものです。このプロセスで作られたコーヒーは世界でも高価なものの1つとなっており、高額で取り引きが行われています。コピ・ルワクコーヒーは、豆のタンパク質を分解する消化酵素の作用により部分的に発酵を促進するため、独特かつ濃厚でわずかにスモーキーな香りとチョコレートの風味を持つといわれています。

◆焙煎の特徴

コーヒー豆を焙煎することによって、コーヒー独自の苦味や酸味が生まれます。焙煎の種類には浅煎り、中煎り、深煎り、極深煎りの4つに分かれていて、浅煎りは酸味が強く、反対に極深煎りであれば苦味が強くなります。また、焙煎の程度によっても風味やコクが変わるので、同じ味を再び作り出すことは非常に難しいとされています。

◆保管方法

コーヒー豆は一度開封してしまうと酸素や湿気、光によって劣化が早まってしまうほど、デリケートな食品です。コーヒー豆の鮮度を保つためには金属製やガラス製、陶器製などの密閉容器に保管するのが最適でしょう。
賞味期限はメーカーやコーヒー豆によって違いはあるものの、美味しく飲むには未開封で90日間が目安といわれています。

◆健康への影響

2017年に行われた臨床試験では、過度な摂取をしなければ一般に安全な飲料であるといわれています。さらには健康改善ができるという研究結果もあるほどです。しかし一部例外もあり、妊婦や胎児への影響や体調によっては健康問題を引き起こす可能性が含まれます。
また、コーヒーにはカフェインが含まれていることから、眠気覚ましや眠気防止の目的で飲まれていることがあります。コーヒー100mlに対し、含まれているカフェインの量は60mlにもなり、過度な摂取によってはカフェイン中毒を引き起こすこともあります。

◆おわりに

現在ではインスタントコーヒー、ペットボトルや缶でも飲むことができるコーヒー。世界中の人々に欠かせない飲み物の一つとなっています。手軽に飲むことができる一方で中毒性がある飲み物、適量を守りコーヒーを楽しみましょう。

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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