チャパティ:インド北部の家庭で食される素朴な味わいのパン

チャパティはインド北部の主食であるパンの一種で、カレーやサイドディッシュと共に食卓に並ぶのが一般的です。ネパール・バングラデシュ・パキスタン・スリランカ・アフガニスタンなどでも食べる習慣があります。
そんなチャパティの歴史と特徴について解説していきます。

●チャパティの歴史

チャパティはヒンディー語の『チャパット(चपत)』が語源となっており、『平手打ち』または『平ら』という意味を持っています。これは、濡れた手のひらで生地を叩き、生地が丸い形に整えられていく様子から名付けられたそうです。
チャパティの起源について未だ謎が多く、はっきりとしたことはわかっていません。ですが、16世紀頃にはすでに存在していたのではないかと言われています。16世紀に書かれたムガール帝国の文書に記載があったためです。
後に、チャパティはインドからの移民によって世界中に広がりました。特に商人は積極的に普及に努め、中央アジア・東南アジア・東アフリカ・カリブ海の島々に紹介していたといいます。

●チャパティの特徴

チャパティは、小麦粉・塩・水から作られる直径12cm程の円形状のパンで、薄いクレープのような食感が特徴です。カレーやダル(豆類)・チャツネ(インド料理のソース)と合わせて食されます。

※タンドール

インド料理のパンとしてはナンが有名ですが、タンドール(壷窯型オーブン)で調理する必要があるため高級品と位置付けられています。そのため、多くの一般家庭では簡単に作れるチャパティが主食です。

※『プーリー』
※『パラーター』

同じチャパティの生地を使用したパンでも、油で揚げたものは『プーリー』。生地にギー(バターオイル)を塗り折りたたんで層状にしたり、トウモロコシ・ジャガイモなどを2枚の生地ではさんだりしたものは『パラーター』と呼ばれています。

●チャパティの作り方

・材料(4枚分)
アタ(全粒小麦粉) 150g
塩 ふたつまみ
水 100㏄
サラダ油 小さじ1
薄力粉(打ち粉) 適量

・調理法
アタ(全粒小麦粉)と塩、薄力粉を混ぜ合わせます。
水を複数回に分けて入れつつ、捏ねて生地を作ります。
生地ができたら冷蔵庫で30分ほど寝かせます。
寝かせた生地をちぎって丸い形に整えてから麺棒で薄くのばします。

※タバ

十分に加熱したタバ(銅板やアルミニウムで作られる円形の鉄板)で生地の両面を焼けば、チャパティの完成です。
タバはフライパンでも代用可能です。

・チャパティの主な種類

パニール・チャパティ
パニール(インドのフレッシュチーズ)を生地に練り込んだもの。

マランギ・チャパティ
マランギ(大根の1種)をおろし、ターメリックパウダーと共に生地に練り込んだもの。
濃厚な味わいで、労働者の食事として好まれます。

●終わりに

チャパティはインドの一般家庭で親しまれているパンの1つです。薄くて素朴な味わいのため、どんなおかずにも合う料理となっています。フライパンでも簡単に作ることができるため、興味のある方は一度挑戦してみてはいかがでしょうか。

出典:(Wikipedia チャパティ)
(Wikipedia Chapati)

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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