レオ・セイヤー:ユニークな魅力を放つシンガーソングライター

イギリス出身のシンガーソングライター、レオ・セイヤーは曲ごとに様々な側面を持つミュージシャンといえるでしょう。1978年にグラミー賞Best R&B Song賞を受賞した『You Make Me Feel Like Dancing』は時代を継いでも語り継がれる名曲です。また、個性豊かな曲の魅力はもちろん、彼自身の佇まいも多くのファンを惹きつける要因の1つです。そんな、レオ・セイヤーの経歴や代表曲を紹介します。

◼︎レオ・セイヤーとは

レオ・セイヤーは1948年生にイギリスのウェスト・サセックス州出身で生まれたシンガーソングライターです。アイルランド人の母親とイギリス人の父親の間に生まれ、幼い頃から豊かな音楽の才能を発揮します。高校を卒業後は芸術大学に進学し、学生時代からクラブでパフォーマンスをしていていました。
この頃の彼はハーモニカとギターでフォーク・ソングを奏でていて、繊細な歌声は徐々に評価されていきました。そしてバンド活動を開始し、1973年にはデビューアルバム『Silverbird』を発表しました。そのアルバムはミュージシャンのデイビット・コートニーとシンガーのアダム・フェイスによるプロデュースのおかげもあり名盤となり、全英アルバムチャートでいきなり2位を獲得。またアルバムからシングルカットされた「The Show Must Go On」も全英チャート2位で、スターの階段を着実に登っていきました。

その後1982年までに発表した作品のうち10曲がチャート上位にランクインしています。さらにアメリカでも人気を博し5曲ほどがチャート上位にランクイン、そのうちの3曲が首位の座を獲得しています。トーンや雰囲気が曲ごとに魅力が変化する彼に、心を奪われる人が多いのも納得です。

60歳を過ぎてもツアーを開催するレオ・セイヤー。彼の全盛期は1970年代後半から1980年代前半だと言われることも多いですが、高齢になった現在でも精力的な音楽活動に勇気をえることでしょう。そんな、英国を代表する歌手レオ・セイヤーの曲は、ぜひチェックしておきたいところです。

◼︎レオ・セイヤーの代表作品

イギリスを代表するシンガーソングライター、レオ・セイヤーの代表的な作品はいくつもあります。しかし、アメリカのチャートで堂々の1位を獲得し、1978年のグラミー賞も受賞した『You Make Me Feel Like Dancing』や、1973年に発表した記念すべきデビューアルバム『Silverbird』、8枚目のアルバム作品である『Living in a Fantasy』と、このアルバムに収録されている『More Than I Can Say』は特に熱狂的な人気を集めました。

・You Make Me Feel Like Dancing

『You Make Me Feel Like Dancing』は1977年に発表された彼の代表曲です。また、日本ではオリジナルタイトル『恋の魔法使い』が名付けられ、話題になりました。そしてアメリカのチャートでは1位を記録し、グラミー賞も受賞。今や世界中で普遍的に愛され、誰でも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。澄み渡るようなレオ・セイヤーの歌声を堪能できる、シンプルな演奏と軽快なリズムがとても心地よいです。

・Silverbird(シルバー・バード)

レオ・セイヤーをイギリスのトップアーティストに押し上げたのは、この作品といっても過言ではありません。1973年に発表され、全英チャート2位を獲得したデビューアルバムで、11曲が収録されています。軽快な演奏の中で一際輝く彼の澄んだ歌声は、まるで人間の声ではないかのように聞こえるほど美しいです。
この曲は収録されていた『The Show Must Go On』からは1974年にシングルカットされたもので、アルバムと同じく全英チャート2位を記録しています。今では数え出したらキリがないほどたくさんの人にカバーされ、国境を超えて愛される名盤です。

・Living in a Fantasy(リビング・イン・ア・ファンタジー)

『Living in a Fantasy』は、レオ・セイヤー通算8枚目のアルバムとしリリースされました。1980年8月に発表され、10曲が収録されています。そして本作品からシングルカットされた『More Than I Can Say』は、ザ・クリケッツというバンドのバディ・ホリーの曲です。この曲は大勢のアーティストがカバーしてきましたが、レオ・セイヤーのバージョンが爆発的にヒットしたことで世界中に知れ渡りました。

◼︎おわりに

イギリスを代表するシンガー、レオ・セイヤーの経歴や代表曲を紹介してきました。年齢を重ねてもなお、音楽に対して真摯に精力的に向き合う姿勢は世界中から尊敬を集めています。また、近年では新型コロナウイルスの流行によって変化を余儀なくされた世界に向けて『My City In Lockdown』という曲も発表しました。

今回は1970年代から1980年代にかけての作品を中心に紹介しましたが、その後に発表された曲の数々もユニークな魅力に溢れています。まさにポップスの王道のそのもののような曲を生み出してきたレオ・セイヤーの存在は、当時の音楽シーンに多大なる影響を与えました。彼の澄んだ声は音楽に溶け込けこみ、聞く人の心に癒しを与えてくれます。

『You Make Me Feel Like Dancing』

『More Than I Can Say』

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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