ペミカン:北米インディアンの伝統的な高カロリー保存食

ペミカンはカナダ、アメリカの先住民が生み出した保存食の1種です。粉砕した干し肉やドライフルーツを混ぜ、密封して固めることで保存性を高めています。長期保存ができるため現在は登山用の非常食としても知られています。そんなペミカンの歴史と特徴について詳しく解説していきます。

※画像はイメージです

1)ペミカンの歴史

ペミカンという料理名はカナダ古来のクリー語である「pimîhkân(脂肪)」に由来があります。発祥時期ははっきりとしていませんが、先住民族インディアンたちが食材の少ない冬を過ごすために保存食として考案したと言われています。徐々に広まっていったペミカンはその保存性の高さから軍用食や登山者の非常食として採用され、いまでもキャンプやアウトドアでの食事として親しまれています。

2)ペミカンの特徴

ペミカンは一度作ると最大5年ほど保存が利くのが特徴です。インディアンの間ではブルーベリーを使用したペミカンが冠婚葬祭用のお祝い料理として受け継がれています。いまは考案当時よりも簡易的で気軽に食べられるものが主流となっており、手作りすることもできるので事前に作ってキャンプなどで楽しむこともできます。

《ペミカンの主な材料》

肉(ハム、ベーコン、ビーフジャーキーなどの加工肉)
野菜(にんじん、たまねぎ、豆類などお好きなもの)
ドライフルーツ(クランベリー、ブルーベリーなどお好きなもの)
バターまたはラード

《ペミカンの主な調理法》

1.肉を細かく刻みます(ビーフジャーキーを使用する場合は割くかすり鉢などで粉々にします)
2.容器に肉、野菜、ドライフルーツを入れます
3.バターまたはラードを溶かしたら具材を入れた容器に流し込みます
4.冷蔵庫に入れ油がしっかりと固まったら完成です

参考:暮らしーの ペミカンレシピ

・ペミカンの主な種類

『ペミカン・ビスケット』
アメリカ軍が第二次世界大戦のときに開発した軍用食です。
牛肉、レバー、小麦、大豆、トウモロコシをペーストにして焼き上げたビスケット。

『ボブリル・ペミカン 』
イギリスの北極探検隊が犬ぞりを引く犬のために用意したペミカン。
牛肉と脂肪で作られており、炭水化物は含まれていませんでした。

3)終わりに

ペミカンは北米のインディアンたちが考えた保存食です。高タンパク質、高エネルギーの食事は厳しい冬を乗り越えるために必要不可欠なものでした。登山やキャンプだけでなく災害が起きた時の非常食としても活躍してくれるので、興味のある方はぜひオリジナルのペミカンを作ってみてはいかがでしょうか。

出典:Wikipedia ペミカン

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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