ミートローフ:ミンチ肉から作られるアメリカの家庭料理

ミートローフはアメリカの一般家庭でよく食べられている料理です。発祥地はヨーロッパですが、今では世界各国で様々に形を変え親しまれています。そんなミートローフの歴史と特徴について解説していきます。

ミートローフの歴史

ミートローフの語源は、古い英語の「loaf=パン」に由来します。「loaf」はパンという意味があり、次第に「長方形のパン形状のものをオーブンで焼く」という意味に変化していきました。

ミートローフが最初に文献に登場したのは5世紀初頭で、古代ローマの『アピシウス』という料理書でミンチ肉を使用した料理として紹介されています。そしてヨーロッパ各地で作られるようになったミートローフは、ドイツ系移民によってアメリカのペンシルベニア州に伝わり人々に浸透してゆきました。

しかし現在で一般的に浸透しているアメリカ的なミートローフのレシピは、ミキサーが発明された19世紀後半になってから登場しました。

ミートローフの特徴

ミートローフは、ミンチ肉と玉ネギをベースとしたタネに味付けし、焼き上げる料理です。基本的には長方形をしていますが、円筒状のものや型に入れずに成形したものなどもあり、形は自由です。また最近ではベジタリアン向けに、肉を使わずにレンズ豆などを使用したものもあります。

ミートローフの材料、作り方(4〜5人分)

合い挽きミンチ肉:300グラム、卵:1個、パン粉:40グラム、牛乳:90ミリリットル
ニンジン:1本、タマネギ:小さめ1個、バター:15グラム、ゆで卵:3個
塩、コショウ、ナツメグ:適量
ケチャップ、ウスターソース:各50ミリリットル

まず、あらかじめゆで卵を作っておきましょう。タマネギとニンジンをみじん切りにし、ボールで合い挽きミンチと卵、パン粉、牛乳、ナツメグを合わせます。それらを捏ねて全体がしっかりまとまったら、長方形の型に半分まで入れます。敷き詰めたタネの上に殻を剥いたゆで卵を並べ、その上にタネを重ねます。

そして200度のオーブンで30分ほど加熱し、竹串で刺して透明な肉汁が溢れてくればしっかり火が通っている証拠です。焼きあがったら少し冷まし、冷めてから型から外して1センチ幅程度に切り分けます。外した型に残った肉汁とケチャップとウスターソースをフライパンで熱し、軽く沸騰したらソースの完成です。切り分けたミートローフにソースをかけて提供しましょう。

長方形の方がない場合は、アルミホイルの上でタネを丸めて包んで焼いても大丈夫です。また、ミートローフには様々な種類があります。

『ルロ・ステファニ』はブルガリアのミートローフで、ゆで卵やニンジン・ピクルスが入っています。『リハムレケ』というフィンランドのミートローフには、肉以外のものは入れずスパイスも塩コショウのみのシンプルな味わいです。イタリアの『ポルペットン』は、卵・ハム・チーズなどを入れるのが特徴です。また、フィリピンの『エンブティード』は豚ひき肉・レーズン・ニンジン・ソーセージ・ゆで卵で作られ、なんと朝食の定番メニューとなっているそうです。

終わりに

※きのことほうれん草を詰めたミートローフ

ミートローフは組み合わせるスパイスやトッピング、中に入れる具材をアレンジすることによって様々な可能性が広がる料理です。また肉の中に卵まで入っているため、栄養価もとても高いです。オーブンさえあれば一度にたくさん作れる料理なので、パーティーや大家族の方にもおすすめです。是非一度、挑戦してみてはいかがでしょうか。

※本記事はコロナウイルス感染症拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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