甜茶(テンチャ):健康に役立つノンカロリーの甘いお茶

甜茶は薬草茶として中国で古くから飲まれてきたお茶です。ほんのり甘いのにノンカロリーで、花粉症対策や健康にも役立つお茶として日本でも注目を集めています。そんな甜茶の歴史と特徴について詳しく解説していきます。

◆甜茶の歴史

甜茶は中国で5000年以上前から飲まれてきた薬草茶です。「甘いお茶」という意味を持っており、古くから風邪の治療薬に役立つなど人々に親しまれてきました。また、お祝い事でふるまう際にも用いられ、中国の旧正月である春節に多幸を祈って飲むという習慣もあるようです。

中国南部にある広西壮族自治区内の高地で栽培されており、日本で販売されている甜茶はほとんどが中国産です。また、抹茶原料である「碾茶(てんちゃ)」とは全く別物で、近年では花粉症などのアレルギー対策のお茶として有名になり、日本でも多くの人に飲まれるようになりました。

◆甜茶の特徴

「甘いお茶」という意味の通り、ほのかに甘味を感じる甜茶にはルブソシドと呼ばれる成分が含まれ、その甘味は砂糖の75倍といわれています。その上、ノンカロリーであることから、ダイエット中でもカロリーを気にせずに飲むことができます。他にもカリウムやカルシウム、マグネシウムなどのミネラルが含まれているという優れもののお茶です。

甜茶にはいくつかの種類があり、特にバラ科の甜茶には「GODポリフェノール(甜茶ポリフェノール)」が含まれており、花粉症などのアレルギー対策として注目されています。さらに、甜茶はノンカフェインのため、小さい子どもも安心して飲むことができます。ただし、一部のお茶にはカフェインが含まれる茶葉がブレンドされている場合もありますので注意が必要です。

<甜茶の効果的な飲み方>

甜茶は煮出すことにより効果的な成分をたくさん出すことができると言われています。そのため、茶葉が入ったパック(ティーバッグの場合)を沸騰させたお湯に入れ、3~5分ほど煮出すのが効果的です。ちなみにお湯500mlでパック1袋が適量です。

また、アレルギー対策を目的とする場合は、アレルギーの出やすい時期の2週間~1ヶ月ほど前から1日120mg程度のエキスを煮出した甜茶を飲み始めると効果が出やすいとされています。継続して飲むことにより、甜茶の効果を実感しやすくなります。

※甜葉懸鈎子

<甜茶の主な種類>

・バラ科キイチゴ属の甜葉懸鈎子(てんようけんこうし)
・ユキノシタ科の臘蓮繍球(ろうれんしゅうきゅう)
・アカネ科の牛白藤(ぎゅうはくとう)
・ブナ科の多穂石柯葉(たすいせきかよう)
などの種類があり、中でもバラ科キイチゴ属の甜葉懸鈎子はもっともポピュラーで、木イチゴに似たような果実が収穫できるため、食材として用いられることも多いです。

◆終わりに

日本では花粉症対策として親しまれている甜茶ですが、その他にも風邪の治療や予防などに役立っている健康茶でもあります。また、ノンカロリーで甘みがあるため、ダイエット中の方や小さいお子さんにも手軽に取り入れることができます。花粉の時期や、風邪を引きやすい冬の時期に、ぜひ甜茶を飲んでみてはいかがでしょうか。

※本記事はコロナウイルス感染拡大より以前に執筆・掲載された記事です。

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